とりあえずわかる沼津駅高架(H30.10更新)

にそねぎ @nisonegi

（1/15） タペストリーの一件で、注目されているようなので、長くなりすぎないように勝手に解説します。なるべく個人的見解が入らないようにしますが、認識違いがあるかもしれませんので、間違いは指摘してください(´-﹏-`；) #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（2/15） そもそも、沼津の鉄道高架事業は、大きく５つの事業から成る「沼津駅周辺総合整備事業」を構成する中心的事業で、事業主体は静岡県です（沼津市ではない）。古くはS60年代から正式な議論（議論の芽は恐らく私が生まれるより前）が始まった歴史の長いものです。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（3/15） 高架の目的は、デメリットの解消と追加メリットの享受の両面がありますが、既存デメリットの解消としては「①あまね・三つ目ガードの諸問題（渋滞、水没等）解消」「②周辺踏切の渋滞、事故の解消」「③鉄道による南北分断の解消」がメインになると思います。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（4/15） 追加メリットとしては、「④高架下土地利用による可能性」「⑤鉄道騒音の解消」「⑥災害対策の強化」などが挙げられると思います。これら全体を鑑みて、トータル的に投資効果が大きいと判断したのが、鉄道高架だと考えられます。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（5/15） 様々な議論を経て、H3年度に基本構想、H14年度に都市計画決定、H18年度に国の事業認可を取得（その後何度か変更認可）しています。つまり、10年以上に渡り議論は尽されており、基本的にはこの段階でこれ以上の議論の必要は無いはずです。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（6/15） しかしその後も、川勝知事就任後「有識者会議」「沼津高架PIプロジェクト」など議論は続けれらています。齊藤市長時代には、リコール署名運動なんかもありました。栗原市長、大沼市長になっても、然り。実質的な進展は見られません。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（7/15） 余談ですが、高架推進VS高架反対が明確な構図で行われた市長選で、反対派が勝った例はありません。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（8/15） 何年間も同じような議論を繰り返し事業が進展しないのは、シンプルに事業に必要な用地取得（買収）が進まないからです。高架に伴い、駅周辺にある貨物ターミナルが原西部地区へと移転されますが、この地域と一部の議員や団体を中心に、強固な反対派が作られています。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（9/15） なお、H29年8月末時点で新車両基地用地（片浜地区）が約99.3%、新貨物ターミナル用地（原西部地区）が約83.0%の取得率になっています。（※沼津市ホームページより） #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（10/15） 事業費負担も市HPから抜粋します。総事業費1,996億円に対して、H29年度以降の沼津市としての実質負担額が364億円です。工期20年・市債償還20年の計40年間で負担するため、年平均9.1億円。H29年度は約11億円を負担できる財政力があり、今後も大丈夫だろうとの見込みです。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（11/15） 反対派の主張も様々で、真意がどこにあるかは判りません。が、基本的には財源を理由に、対案として「橋上駅」あるいは「南北自由通路」を推進しています。ただしこれらの選択では、目的③の一部しか解消できず、場合によっては東西までもが分断される可能性があります。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（12/15） また、貨物ターミナルの移転・高架化を中止した場合には、すでに取得した土地が問題になりますが、これらは貨物駅ではなく福祉・文化施設や、大学の誘致などへの活用を代案として提案しているようです。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（13/15） いずれにしても「沼津駅高架の話題は昨日今日の話ではない」ということ、「進まないのは強固な反対派により用地買収ができていないから」という２点を抑えておけば、沼津の高架に対する空気感は理解いただけるのではないかと思います…。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（14/15） これ以上は長いので止めます(笑)が、前栗原市長がどこかで「こういう状態まで来てしまった以上、やっても地獄やらなくても地獄」みたいなことを言っていたのが非常に印象的でした。たらればですが、序盤でもっと強い決断ができれば、きっと大きく違ったのでしょう。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（15/15） 最後に、沼津市のURLをリンクしておきます。当然ですが推進する側の説明しかありませんので、反対派の主張は自力で探してくださいｗ では(*￣▽￣)ﾉ~~ ﾏﾀﾈｰ♪ city.numazu.shizuoka.jp/shisei/keikaku… #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（1/13） 今月末から新たな展開になることが予想されるので、今年度前半の動きと土地収用についてざっくりまとめてみます。例によって、誤りがあったら指摘頂けると幸いです😅 ここまでの経緯は、前回のまとめを参考にどうぞ。 togetter.com/li/1188577 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（2/13） まず沼津市のH30年度予算ですが、沼津駅周辺総合整備事業全体（鉄道高架以外の区画整理などを含めたもの）で24億3300万円、そのうち直接的に鉄道高架にかかわるものが、約13億円程度となっています。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（3/13） また、H30鉄道高架関連事業は、予算上大きく３つの事業に分かれています。 ①「鉄道高架事業（1億5180万円）」は、県が施行する鉄道高架事業（※そもそも市の単独事業ではない）に対する負担金に当てられるものです。そのほか関連道水路の測量などの費用も含むようです。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（4/13） ②「鉄道施設移転事業（10億9260円）」は、新車両基地・新貨物ターミナル用地の取得と、用地の埋蔵文化財調査を行うための費用です。おそらく、大半が地権者の方に支払われるためのお金だと思われます。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

ミスです😅 ❌10億9260円 ⭕️10億9260万円

にそねぎ @nisonegi

（5/13） ③「新貨物ターミナル用地調査事業（5500万円）」は、今年度に新規で盛り込まれたもので、『土地収用法第35条に基づく調査費用』とされています。取得予定地の物件調査を行い補償金額を算定するための費用です。 端的に言うと、いわゆる強制収用のための下準備です。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（6/13） さて、公共事業に必要な土地の任意売買が決裂したときに出番となるのが「土地収用法」です。この法の下では、所有者の意思に反する形であれ、補償と引き換えに強制的に土地を取得することができます。ただし、当然ながら必要な手続きがあります。 #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（7/13） 細かいことを言い出すと色々ありますが、大まかな流れとしてはこんな感じです。 [①調査]→[②土地物件調書の作成]→[③収用委員会へ決裁申請・受理]→（公告・縦覧）→[④決裁手続開始・審理]→[⑤決裁]→（不服控訴等）→（補償＆明渡し、または代執行） #沼津 #沼津駅高架

にそねぎ @nisonegi

（8/13）5500万円は、[①調査]のための予算であり、ついに任意買収以外の道筋を開いたとも言えます。これは、昨年度の大沼市政の中で予算案が提出され可決したものですが、賴重市長はこの流れを踏襲するものとして当選しています。 #沼津 #沼津駅高架