原田英男さん( hideoharada ) による福島原発半径20~30km県内の家畜の避難について連続ツイート

2011/4/2のツイートです。 ご本人のプロフィールによれば「農水省畜産部勤務。現在は動物衛生担当ではありません。仕事の話はクビにならない程度につぶやく方針だったのですが、現在、境界線上のアリア。いずれにせよ、役所の公式アカウントではありません。」とのこと。
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原田 英男 @hideoharada

マニュアルないのですが20~30km圏内の牛の移動をどうするか検討中。RT @keyaki1117 …避難地域内での集約管理のための移動。マニュアルないのかな? @hideoharada牛を移動させなければならない環境では@costarica0012 牛の大移動プロジェクト

2011-04-02 10:20:29
原田 英男 @hideoharada

20~30kmに避難指示出れば圏内の家畜の移動も視野にいれて検討中ですが仰るような問題もあり…。RT @namekobokujou @hideoharada 畜産農家はみな仲間思いで…飼い主の避難も考慮して、畜体の汚染も強ければ殺処分して、補償とかの手段は無いのでしょうか?

2011-04-02 10:23:16
原田 英男 @hideoharada

今給与している乾草やサイレージは昨年秋までに収穫したもの。事故後の放牧と青草給与しなければ飼料のリスクは小さい。RT @costarica0012 …牛は雑草を食べることはないから大丈夫」などという認識はとんでもない…雑草だけではなく、干草にも同じだけの放射性物資が含まれている…

2011-04-02 10:30:45
原田 英男 @hideoharada

はい。山梨のNGOが飯館から2頭の子牛を引き取ったという例もあり全否定しないつもりで書いたのですがw。RT @p_shyuke @hideoharada 忙しい日々が続いてらっしゃることと思い…あるいは「相談すれば実行OK」とお墨付きと受け取ったか…。難しいですよね…

2011-04-02 10:44:14
原田 英男 @hideoharada

福島原発20~30km圏内の牛飼いかあさん(肉用牛繁殖)とまた電話。屋退避指示後に子牛が4頭生まれたけど1頭は難産で死亡。子牛用のミルク(全国的に品薄なので取り敢えず)は手に入り、他の飼料もJAが持ってきてくれるとのこと。去年の飼料が残っている限りは何となるけど(続く)

2011-04-02 15:06:41
原田 英男 @hideoharada

(牛飼いかあさんの続き)、人間がどうしたら良いかはっきりしないので、先のことが考えられない。関西の牛飼い仲間から「牛を連れて一家でおいで」と有難い声をかけて貰ったけど、自分たちだけ逃げるわけにも行かないし…。「いつまでもこの状態が続く訳じゃないから」と根拠のない励まししかできず。

2011-04-02 15:06:45
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について①】朝から話題になったので4/2時点での状況を前提に整理。過去の例としては火山と地震によるものがあります。いずれもある程度先が見える中での一時的なものであり、飼い主と離れて家畜が飼える場所への避難となるので、飼料と水があれば何とかなる肉用牛が主体です。

2011-04-02 15:29:28
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について②】乳牛は搾乳があり、豚・鶏でも種々飼育のための機材が必要なので、牛にようには緊急避難できません。乳牛は小頭数なら他の酪農家の空いた牛舎に身を寄せて、そこで搾乳を続けることは可能ですが、通常は1件の避難農家に対して何件もの受け入れ先が必要です。

2011-04-02 15:29:31
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について③】従ってどうしても人間が避難するため家畜を連れて行けない時は、一旦、家畜全体を売却して、災害が収まり施設が無事であれば(修理が必要でも)元に戻って、家畜を導入して経営再開するという選択をせざるを得ない場合が多いでしょう。

2011-04-02 15:29:33
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について④】今回は未だ継続中の放射能汚染による家畜飼育への影響、という点で、我が国では初めてのケースです。まず住民に対して避難指示が出ている原発の半径20km圏内については、人間の避難が先決であり、やく3000頭の牛、30千頭の豚、60万羽の鶏はそのままです。

2011-04-02 15:39:10
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑤】20km以内の家畜について、一部の農家の方は家畜を放置できなくて、飼料給与している方もいるようですが、この地域の家畜を移動することは、家畜自体の放射能汚染の可能性から困難でしょうし、住民の避難等が十分できてない中で現実的にも実施できません。

2011-04-02 15:39:13
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑥】一方、20~30km圏内では屋内避難という状況で、避難せずに家畜を飼い続けている畜産農家の方が多数いらっしゃるので、まずは、その方々への足りない飼料を届ける等の物資供給を第一としてます。飼い主本人の意向を尊重してますし、特に和牛は粗飼料でも飼育可能だし。

2011-04-02 16:02:42
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑦】とはいえ、この地域にも避難指示がでたり、更に避難指示の地域が拡大する可能性もあるので、牛を中心とした家畜の移動の可能性について検討してます。この場合まず第一に放射能汚染との関係で専門家の意見を求めてる必要があり、現在、照会中です。

2011-04-02 16:02:46
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑧】具体的には、現在20~30kmの家畜は畜舎内での飼育や曝露リスクの小さい水の使用などを指導してますが、それでもこれらの家畜の移動先での供用について開始までの期間の定めが必要か、移動の際にどのような注意(糞尿の処理など)が必要か、などです。

2011-04-02 16:02:48
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑨】それらをクリアしても、牛舎まるごとの家畜をエクソダスすることは、肉用牛以外は困難でしょう。搾乳途中の乳牛は移動途中でも定期的に搾乳しなければならず、移動中では搾った乳の処分も困難です。となるとせいぜい半日程度の距離でないと乳牛の移動はできません。

2011-04-02 16:02:49
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑩】乳牛の場合は、20~30km圏内からの移動は可能であっても福島県内か北関東~千葉県当たりが限界かと思いますが、生乳自体の出荷制限がかかっている乳牛の移動は現時点では不可能で、現在、飼育されている地域の出荷制限が解除されることが前提となるでしょう。

2011-04-02 16:02:50
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑪】肉用牛の場合、肥育は通常飼育頭数が多いので、避難先の確保と移動が物理的に大変かと思いますが、何とか可能でしょう。最も何とかなりそうなのは繁殖牛で、1戸当たりの飼育頭数は比較的少ないし、分娩時を除けば管理もしやすく、受け入れ先も公共牧場などで可能。

2011-04-02 16:14:13
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑫】福島原発30km圏外の地域の家畜について、特段の移動制限はかかってません(生乳出荷制限地域は解除まで乳牛の移動は自粛すべきでしょうが)。従って、経営者の判断で家畜を移動することに問題はありませんが、大規模な移動であれば、家畜保健衛生所には一報すべきです。

2011-04-02 16:14:15
原田 英男 @hideoharada

【家畜の避難について⑬】畜産農家や組織のネットワークは強いもので、既に農家さん同士で解決済みのケースもあるし、国と県とで協議あるいは酪連などの組織が仲介して進めることは可能だし過去に例もあります。しかし放射能については知見が足りないのも事実。慎重に進める必要があると思います。

2011-04-02 16:29:33
原田 英男 @hideoharada

心苦しいけど防護服を着た自衛隊員とかしか入れず移動・運搬車両もなく、安楽死や埋却できる体制取れない以上止むを得ないのです。RT @jojo_and_iggy 人間優先なのは仕方ないけど「そのまま」って……。 RT: @hideoharada: 【家畜の避難について④】20圏内

2011-04-02 16:36:27
原田 英男 @hideoharada

住民への避難指示が出ている地域、と前置きしてます。そのような地域ではそうでしょうね。RT @koganeton @hideoharada 家畜を移動出来ない前提において売却(屠畜)するのは、こんなんと思いますが。

2011-04-02 16:38:14
原田 英男 @hideoharada

それは県に確認したけど「事実でない」と言われました。.RT @kiwasaki .@hideoharada 福島第一 20km 圏内の避難指示区域内で、養鶏場、養豚場の鶏や豚が極限の飢餓状態で「共食い」をはじめているという情報があるの

2011-04-02 16:40:06