なぜマンガは新書判が多いのか? 〜コミックスの判型の流行と変遷〜

無知で無防備な私のひと言から始まったやりとりが、日本のマンガ研究の泰斗たちによってみるみると充実していった様をまとめてみました。改めて見るとほとんどのツイートが私へのリプライでもったいない! マンガ研究の一助になればこれ幸いです。だいぶ長くなってきたのでつまみ読み推奨。
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初回特典大ライス(50年遅れの昭和40年代小六男子) @kosakinium

現役ちゃおっ娘じじいと化した50代DT在野漫画史研究者。守備範囲は赤本・貸本から萌え4コマ(きらら読者歴20年)まで。漫画読みの原点は昭和50年代コロコロコミック。他には変プラモ積み・路上観察・昭和期ラジオ資料収集。萌え要素は眼鏡必須。CoDは旧MW3まででいいです。カルトこわい。

初回特典大ライス(50年遅れの昭和40年代小六男子) @kosakinium

@saikifumiyoshi @yamatomo413 @makoto_oda 秋田書店の「サンデーコミックス」が、同社の「サンデー新書」シリーズの漫画版という形でスタートしたという事もなんらかの考察対象にできるかもしれません。

2018-01-13 10:34:51
リンク Wikipedia サンデーコミックス サンデーコミックス (Sunday Comics) とは、秋田書店で刊行されている漫画の単行本(新書)。1966年7月から刊行が開始された。日本でのB6判あるいはB6変形判寸法による新書単行本レーベルの先駆的存在である。レーベル名は秋田書店が出していた新書「サンデー新書」を継いだもの。小学館の少年サンデーコミックスとの区別のため「秋田サンデーコミックス」という通称が使用される場合がある(外部リンクを参照)。同年にはコダマプレスのダイヤモンドコミックスと小学館からゴールデンコミックスの新書判漫画単行本が既に
池川佳宏 @saikifumiyoshi

@JunyaTheSphere @yamatomo413 @makoto_oda 前に小田切さん @smallboxman とも話したのですが、当時の「新書」は岩波新書などより軽い、カッパブックスに代表される読み捨てタイプのものが流行っていて、今でいえばコンビニ本みたいな立ち位置に近いんです。で、そこにマンガが商品として入ったということだと思います。

2018-01-13 10:40:26
池川佳宏 @saikifumiyoshi

@yamatomo413 @makoto_oda ゴールデンコミックスってそんなに定番化に寄与したという感じはしないですね。。。ゴールデンコミックス版手塚全集は途中で刊行停止になりますし。。講談社コミックス(KC)や秋田サンデーコミックスや虫コミックスが定番化に寄与したというのはまだわかるのですが。。

2018-01-13 10:44:34
ヤマダトモコ @yamatomo413

@saikifumiyoshi @makoto_oda はい、まさにそうだと思っています。後、私が大事と思っているのは、朝ソのサンコミックス。少女マンガならマーガレットコミックスとフレンド、なかよし。この辺りはもう小田さんも小さいとき体感なさっているのでいいかなと思って略しました~。 さて、電車通勤の時間がおわりです。では!

2018-01-13 10:52:44
リンク Wikipedia 朝日ソノラマ 株式会社朝日ソノラマ(あさひソノラマ)は、かつて存在した日本の出版社である。「ソノラマ」とはラテン語で「音」をあらわすsonusとギリシャ語で「見もの」の意味のhoramaを合わせた造語である。かつて発売していた「ソノシート」の商標権を取得していた。1959年9月9日に朝日新聞社の関連会社朝日ソノプレス社として創業。ニュース記事を含むさまざまなトピックに、その現場でのインタビューなどを録音したテープ、あるいは音楽などをソノシート盤として収録し、「音の出る雑誌」という触れ込みで『月刊朝日ソノラマ』という雑誌 3
『鉄腕アトムの歌が聞こえる』通信bot @hashimotoichi23

橋本一郎(作家・マンガ原作者)『鉄腕アトムの歌が聞こえる』副題 ~手塚治虫とその時代~ のエピソード等を主にbotでツイートしています。アニソン第1号の鉄腕アトムからオバQ音頭の200万枚突破など、創生期のアニソンのトークイベントを各地で行っています。かつて幻のマンガ誌『増刊ヤンコミ』の編集長として活躍しました。

『鉄腕アトムの歌が聞こえる』通信bot @hashimotoichi23

@makoto_oda 小生は朝日ソノラマに在社していたとき、サンコミックスのシリーズを立ち上げましたが、当時のギョーカイでは、この版型のマンガが継続して刊行されるとは、大多数が思ってもいませんでしたよ。

2018-01-15 17:19:11
B_R_B/A @blogdexjp

メモ:なぜマンガの判型は新書判が多いのか? togetter.com/li/1189920 まんだらけの『THE ART OF 新書判コミックス』だと1956年「おとなのマンガ選集」を除くと1966年のコダマダイヤモンドコミックスが一番早いことになってますね。で、新書ブームを受けて漫画も出してみた、というのが正しいと思う

2018-01-15 02:09:43
B_R_B/A @blogdexjp

『漫画主義』2号(1967年6月)掲載の梶井純「石森章太郎ノート」は書き出しで新書判漫画の流行について触れている pic.twitter.com/IgIw2v6T6t

2018-01-15 02:16:05
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B_R_B/A @blogdexjp

なぜ新書判が流行ったのか?というと、おそらく通勤電車のなかで読みやすいから。『GRAPHICATIOON』1968年10月号に「車中読書」についてのコラムがあり、そこでは新書判が〈上着のポケットに入るので手頃〉と解説されている。サラリーマンや学生が満員電車でも読めたのがよかったのではと推測できる pic.twitter.com/K3psEev5km

2018-01-15 02:21:48
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B_R_B/A @blogdexjp

大学生が漫画を読んでいる!と話題になったのが70年安保の時代だけど、もしかして新書判が出て移動中に読みやすい(=人目につきやすい)環境が整ったからだったのだろうか(これはテキトウな想像)

2018-01-15 02:24:59
村上 知彦 @murakami_gya

新書判ブームになって、夢中で集めたのが石森章太郎と永島慎二だった。ちょうど『COM』創刊の前後で当時ぼくは中3〜高1。白土三平は2歳年長の友人の担当(テリトリー)。 twitter.com/bxjp/status/95…

2018-01-16 03:07:04
LACOPEN(Kazuhisa Hiramatsu) @lacopen

思考家。マンガ研究者(少女マンガ史、構造論、受容論)。東大まんくら出身。生物工学専攻。哲学人文社会系に興味。幼少の頃漫画好きの女子から薫陶を受け漫画家を目指して挫折し、少女漫画表現への興味から、その変遷を研究している学問オタク。戦前少女マンガ研究(松本かつぢ)継続中。ユリイカ 総特集=志村貴子、総特集=魔夜峰央に寄稿。

lacopen.hatenablog.com

LACOPEN(Kazuhisa Hiramatsu) @lacopen

新書判コミックスの流通の研究は、新刊書店だけでなく新書判が鉄道による移動に適していることから、駅のキヨスクでどれくらい売られていたかどうかを研究できればいいのだが、これを文献から探すのはなかなか難しそうだ…つまり老人たちの証言を募るしかないだろうか?

2018-01-15 21:02:06

当初の新書判コミックスは大人向け

村上 知彦 @murakami_gya

神戸の某女子大を2015年に病気退職して療養中。少しずつ進めていた蔵書と資料の整理はコロナ禍で一旦ストップです。

村上 知彦 @murakami_gya

@yamatomo413 @makoto_oda @saikifumiyoshi @JunyaTheSphere @kosakinium 当初の新書判コミックスは子ども向けではなかったと思います。コダマプレスなどは大人まんがも多かったし、ゴールデンコミックスも含め、さいとう、白土など劇画系が中心で、年長向けのイメージでした。

2018-01-14 01:38:36
村上 知彦 @murakami_gya

@yamatomo413 @makoto_oda @saikifumiyoshi @JunyaTheSphere @kosakinium ソノラマも過去作品の新書判化でしたから、現役子ども読者向けとは言えない。定番化という意味では、集英社、講談社KC辺りからかなという、、、あくまで印象ですが。

2018-01-14 01:43:43
池川佳宏 @saikifumiyoshi

@murakami_gya @yamatomo413 @makoto_oda @JunyaTheSphere @kosakinium コダマプレスのダイヤモンドコミクス(コミックス)が240円、ゴールデンコミックスが220円などで、サンデー・マガジンが50円、そういう価格帯でした。最初期の新書判コミックスは子供向けの廉価版というより、もう少し上をターゲットにしていると考えてよいと思います。

2018-01-14 01:50:08
村上 知彦 @murakami_gya

@yamatomo413 @makoto_oda @saikifumiyoshi @JunyaTheSphere @kosakinium 注意とは全然感じてませんのでご心配なく。66年には中3だったので、新書判ブームはドンピシャでした。昔話を聞いて貰えるのは張り合いありますw。単行本の判型や体裁については『マンガ伝』の「単行本マンガ」の項でごく大雑把にですが考察しました。

2018-01-14 10:22:46
B_R_B/A @blogdexjp

『マンガ伝』(1987年/村上知彦、米沢嘉博、高取英)に新書判コミックスへの言及があった。1966年のゴールデン・コミックス、ダイヤモンド・コミックス、サン・コミックスが登場したことでマンガ単行本を“コミックス”と呼ぶ習慣が定着した、とのこと pic.twitter.com/NjzJ6xAYjJ

2018-01-15 02:30:39
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村上 知彦 @murakami_gya

『マンガ伝』ではこの後、少年誌=新書判、青年誌=B6判の棲み分けにも触れてます。 twitter.com/bxjp/status/95…

2018-01-16 02:56:49
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