【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第150話「炊煙」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第9巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」01】 第150話です。赤壁大戦で敗れた曹操の敗走劇が続きます。 雨が激しく降る中、くしゃみを連発しながら進む曹操軍。一人の部下が村を発見。 曹操はこのままでは旅は続けられんと、この村で食べ物を手に入れるように言います。

2018-01-16 12:32:37
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」02】 手に入れると言っても、オカネを出して買うわけではありません。兵士たちは民家へ押し入り、食べ物を徴収すると宣言。逆らうと打ち首だと脅し、家の中にある食料品を強奪していきます。それはもう、遠慮なく持っていきます。

2018-01-16 12:34:24
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」03】 戦場に近いところではこういった徴収はよく行われていたと考えられますが、赤壁からは離れた地域で、村にはこうした場合の備えがあったかどうかは不明です。赤壁大戦は11月の話なので、村の人達、これから冬を越すことができるでしょうか。とっても心配です。

2018-01-16 12:37:39
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」04】 食料を集めた曹軍は先を急ぎます。と、そこに曹操の目の前に軍勢が。また敵の姿か、と慌てて逃げるように言う曹操。再び雨の中を駆け出した曹操達ですが、味方だと言ってかけてくる者がいます。許褚と李典でした。許褚らは曹操の姿を見ると馬を降り挨拶。

2018-01-16 12:39:45
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」05】 許褚らの無事を喜ぶ曹操ですが、かなり疲れ切った表情は隠せません。して、味方の様子は?と尋ねると、敵の火攻めで軍はズタズタに分断され、味方の生死の数もわからないという有様。許褚らも必死で難を逃れたと言います。

2018-01-16 12:41:43
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」06】 曹操は、ともかく一刻も早く都へ帰り、態勢を立て直すという大方針を立てます。曹操が都に帰るまでがミッションです。追手が現れないうちに急ぐことにします。そして、進んだ先に道が二手に分かれています。曹操は許都に近い方の南夷陵を進むことにします。

2018-01-16 12:44:46
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」07】 ようやく雨が上がり、日差しが出てきましたが、疲労困憊の兵士の中には倒れてしまう者も現われ始めました。それを見た曹操は、馬も兵も疲れ果てたと見て、休憩して食事を取ることにします。薪を燃やして濡れた衣服も乾かすように言います。

2018-01-16 12:46:21
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」08】 雨の中の行軍でしたが、薪は濡らさないようにしていたのでしょうか。火がおこされ、石を積んでかまどが作られます。さすがに、この辺のサバイバル術は手際がよろしい。焚き火にあたって、人心地がついたと言う曹操。ところが、ここで銅鑼の音が鳴り響きます。

2018-01-16 12:48:31
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」09】 うっ、と見ると、そこに現われたのは孔明の作戦通りに待ち構えていた張飛の姿でした。よくぞここまで参った、すでに首をはねられているのではないかと心配したという張飛。乗っている馬もやる気満々の表情です。

2018-01-16 12:50:06
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」10】 張飛がその首をもらい受ける、というと曹操はわわわ、と慌てて馬に飛び乗り、炊事準備中の部下を放り出して、単騎、駆け出していきます。追う張飛、防げ防げと許褚らが塞ぎます。多くの部下が張飛の蛇矛の餌食になっています。

2018-01-16 12:52:40
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」11】 生きた心地がしない曹操。目をつぶり馬にしがみつき、数里をがむしゃらに走り続けます。曹操の部下が一人追いかけてきて、一騎で先に進んでは危険だと、この場で追いついてくる部下をまとうと言います。確かに、と曹操は馬を降り、木にもたれかかります。

2018-01-16 12:54:17
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」12】 疲れ果てたわい、と言う曹操に、お察し致します、と部下。そのうち、おいおいにと散り散りになっていた部下が集まり始めます。誰を見ても傷を負っていないものはいません。それでも曹操を見捨てずに集まるところに、曹操の人望が見て取れます。

2018-01-16 12:55:46
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【横山光輝「三国志」講座150「炊煙」13】 曹操は疲れ果てた兵をまとめ、再び進み始めます。まさに敗走に次ぐ敗走ですが、この困難な旅路はまだまだ続きます。 この続きはまた次回にて。 今回はここまで。

2018-01-16 12:56:40