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帽子男 @alkali_acid
異世界にもナイロンはあって、くっ殺女騎士とかがピチピチパンスト穿いてるのは当たり前だよなって話
帽子男 @alkali_acid
よくさあ。追い詰められた女騎士がパンストびりびりに破かれてうずくまりながら「くっ殺せ」って言ってるじゃん?な?あれさあ、ちょっとカメラ下向けて。そうそのパンストだけどさあ。素材なんだと思う?絹?毛?錦?ブッブー。ナイロンです。
帽子男 @alkali_acid
「え?ナイロンて20世紀にアメリカのカロザースが作った合成繊維でしょ?異世界にあったらおかしいじゃん?カロザースはあらゆる世界に遍く存在するって訳?」 そういうことを言うやつもいる。は?じゃあ異世界にそもそも俺達の世界と同じ物理法則やエネルギー法則がある時点で不自然だろ!
帽子男 @alkali_acid
銀河系があって恒星系があって地球型惑星があって炭素基本生命が呼吸したり光合成したり発酵したりしてんのやぞ!どんだけすごい偶然の一致だよ! しかも世界から世界へ移動した個体が活動できるんやぞ?もう奇跡じゃん!なんでナイロンがあるかどうかみたいなつまんない誤差が気になるんだよ!
帽子男 @alkali_acid
分かった?ナイロンはあります。あるんだよなあ。 高分子でできた伸縮性のぴっちりした繊維はあるつってんの!! 「ナイロンが生成される可能性は認めるけど…工場生産する文明があったら、それ中世みたいな社会と整合性がとれないよね?」 みたいなこと言うやつ。いるよなあ。負け惜しみでさ。
帽子男 @alkali_acid
ブッブー。残念でした。誰が工場で作るつった? ナイロンはねえ。自然にできるの!あのさあ、ダンジョンあるじゃんダンジョン。迷宮でもいいけど。あそこに住んでる魔物から採取できる防具用素材なんだよ! 「ひと狩りいこうぜ」 って感じでとってこれるんですー!
帽子男 @alkali_acid
「あの人ナイロンの話になると早口になって怖…」 そう思っただろ!うるっせえな! お前等だってピチピチのナイロンパンスト穿いた女騎士が「くっ殺くっ殺」って鳴いてるすけべなやつを楽しみてえだろうが! 俺は…そんなお前等が安心して、設定とかを気にせずナイロンパンストを受容できるように…
帽子男 @alkali_acid
まあいいや…はい。そういうことでね。異世界にナイロンはありまあす。 分かった?分かったならいい。終了。
帽子男 @alkali_acid
◆◆◆◆ 「白金紋章の祝い?酒場で飲めや歌えの大騒ぎでいいじゃないか。冒険者だろあんた達は」 酒場の片隅で、媼(おうな)がめんどうそうに告げた。枯木のように痩せ、くすんだ衣服をまとっているが、よく見れば頭からつま先まできちんと手入れのゆきとどいたいでたちだ。膝には杖を横たえる。
帽子男 @alkali_acid
「うちの紅蓮刃のねえさんは、酒がからっきしでな。食う方もあんまりいける口じゃねえ。まあ宴(うたげ)は開くが、もうちょっと何か気の利いたもんがないとな」 向かいに座った青年が、ちびりと素焼きの椀から芝麦の泡酒を舐めて答える。こちらも簡素だが動きやすいよそおい。悪く言えば盗賊風だ。
帽子男 @alkali_acid
「で、あんたは何を考えてるんだい群青鞭」 老女が卓の向こうから問いかけると、若者は顎を指でつついた。 「思いつかねえからこうして、大先輩に相談してるんじゃねえですかい…高貴な生まれのご婦人がお好きなもんを教えてもらいたくてね」 「その口の利き方は直さないといずれ痛い目見るよ」
帽子男 @alkali_acid
媼のたしなめに、群青鞭と呼ばれた青年は舌を出す。 「へへ。失敬失敬。とにかく白金紋章といえば冒険者として最高の位階だ。達した人間も数えるほどしかいねえ。うちの頭(かしら)が折角そいつを獲ったんだ。ほかにはない記念の品を贈りてえ」 「殊勝じゃないか」
帽子男 @alkali_acid
「同じ白金紋章を獲った烏の女剣客なら、何か良い考えもあろうかとねえ…ほら、おごるからさ。」 すでに一線を引いた伝説の冒険者は世辞を身振りで軽くいなす。 「そうだね…あんたのところは、ちょいと無茶をする。白金紋章はめでたいがそいつが心配だ。身を守る防具がよいかね」
帽子男 @alkali_acid
「いや実用の話じゃなくて」 「ただ役に立つだけじゃなく、見た目も美しいのがいい」 「なるほど?」 群青鞭が身を乗り出すと、烏の女剣客は軽く手のうちで杯を回してからまた語句を継いだ。 「尼龍を知ってるかい」 「ないろ…なんですかい?」 「中層の湖に住む魔物さ」
帽子男 @alkali_acid
「龍って名前だがそんなに恐ろしいやつじゃない。泳いでる姿は似てるがね。ひらひらした薄い法衣みたいのを全身になびかせてて、尼さんみたいだってんでそんな名前になったのさ。あの辺に生えるへちま藻を食ってるだけのおとなしい性質だが…良い素材がとれる」 「ほーん」
帽子男 @alkali_acid
「体に張り付くような伸び縮みする布ができるのさ。毒虫だの瘴気の霧だのをはじくし、軽い。色を染めるのがちと難しいが。錬金術師どもの技を使えばなんとでもなる。見栄えもよいね」 「そいつはいいや…だけど一つ問題が」 「なんだい?」 「俺ぁ…かなづちで…泳げねえ」
帽子男 @alkali_acid
年経た女剣客は身をのけぞらせて声もなく笑った。若い盗賊はしょぼくれてうつむく。 「それじゃあ護符の指輪だかなんだか、そういうのにしときな。それより、さっきの話だけど」 「へいへい」 「あんたら“茜の剣”は、迷宮の探索を焦って、無茶して怪我ばかりして、回復膏に頼りすぎじゃないかい」
帽子男 @alkali_acid
老女が真剣な口調になると、青年もかしこまる。 「俺はいっぺんも使ってませんぜ」 「あんた自身はね。だけど紅蓮刃をはじめ、ほかの連中はどうだい。回復膏だの蘇生液だの。当世はやりだが、ありゃいいことばかりじゃないんだよ。常用してる色町のやつらをごらん」
帽子男 @alkali_acid
「いいかい。迷宮は冒険者を強くしてくれる。人間じゃないぐらいにね。だけどそれは必ずしもいいことばかりとは限らないよ」 「肝に銘じておきまさ」 「ならいいよ…あんた達、茜の剣は皆仲良くやれてるかい?」 「へ、へい…」 女剣客が鋭い切先のようなまなざしを向けると、盗賊はまた縮こまる。
帽子男 @alkali_acid
「親分の無茶は、あんたがどうにかするんだよ。群青鞭」 「へい…」 「よし。一杯奢ろうじゃないか。一番高い貴腐酒を持ってきておくれ」 店の給仕らしい、若い娘があらかじめ準備していたとおぼしき甕に馥郁たる美酒を満たして運んでくる。
帽子男 @alkali_acid
「どうも…」 「あんたは、どうも酒にのめりこむ顔してるからね。いいものの味を覚えて、ちょびっとたしなむぐらいにしとくんだよ」 「なにからなにまで…」 「若いのにうるさくするのは年よりの楽しみでねえ」
帽子男 @alkali_acid
◆◆◆◆ 「とはいったものの、せっかく大先生に助言をもらって、泳げないからあきらめますじゃ、茜の剣の沽券にかかわるってもんだ」 小舟に揺られながら、白銀紋章の冒険者、群青鞭のあだ名を持つ盗賊は独りごちる。まわりに仲間はいない。 ここは迷宮中層の湖。果てない水の上。
帽子男 @alkali_acid
塩なく波かそけき海まで、単身降りてきたのは、己の属する冒険者集団「茜の剣」のまとめ役、紅蓮刃が白金紋章をとった祝いの品を調達するためだ。 ほかの仲間を連れていないのは、群青鞭が一番最近加わった立場で、あまり皆としっくりもいってないせいもある。 「まあひとりが気楽でいい」
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コメント

ougontokei @ougontokei8 2018年1月21日
「じゃあ、そもそも俺達の世界と同じ物理法則やエネルギー法則が不自然!」というかその・・・同じじゃないんですよ。そこって後々に明かされる重大な・・・あー!やっちまったー!ネッポリが野暮な事聞くからー!壮大な伏線が台無しにー!いやね、「くっころ」言ってる時点でコスプレAVと同レベルのフィクションだと思ってるから。こっちでコスプレAV見ても、この世界観はファンタジーやSFなのか、なんて思わないから。格好だけ真似てるんだって気付いてるから。それと一緒じゃないですか。
asn @asnitk 2018年1月21日
カエル的な何かこう伸縮性のあるモンスターの皮とか使ってんだよ(適当)
古橋 @FuruhasiYuu 2018年1月21日
まあビキニアーマー的なやつがある世界観ならパンストあってもいいかなあ…。みたいな事は思う。