自分同士6

ものくろ@分身分裂 @monochrome_pom

ふらふら、で家に帰ってきた女の子B氏 扉を開けて中に入るとすでに、誰か帰ってきているような痕跡と玄関には自分が履いているものと同じ靴が、もう一ついつも自分が玄関に置いているように 揃えて置いてある。 「なんだろ、誰かのイタズラかな?」 と自分もその靴の横に同じように

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靴を並べておくと、よく耳を澄ますと 部屋の中にガタゴトと物を動かす音がしている。 「何、誰かいるのーー」 「あ…ぇ、だ…かいる…かなー」 ええ、なにこれ怖い声が聞こえた誰かいるみたいだよー と女の子のBは心で思ったが玄関に置いてある外を掃くようの箒を 持って家の中で侵入者を探そうと

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足音を立てずに部屋の中を探っていった。 まず、家の中にいる侵入者を確認すれば、携帯電話から警察に連絡し この国の国家権力が侵入者に罰を与えてくれるだろうと 女の子のBは考えていた。 だが皮肉なことに同じ時刻に別のこの家の中にいる女性も同じように 誰か、玄関から

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入ってきた侵入者が警察に罰を与えられることを心の中でほくそ笑んでいたのは 言うまでもない。 足音が近づいている。どちらの女の子も相手を怖がらず足音のする方に一歩また一歩と歩いて行く。 扉を隔てて女の子二人が面すると、二人の人物両方の手によって扉が開かれた。 「……?」「……?」

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一瞬、目の前で起きたことが信じられなかった。 女の子Bは箒を持って相手を牽制しながら、対面した人物の姿を確認する。 それは、女の子Bと全く同じようにモップを持っている自分にそっくりな人物だった。服は外から帰ってきた自分と違い、部屋着に姿を変えているし 髪型も肌の色も靴下も背格好も

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同じ、まるで分身とも言えそうなくらいに、その二人は一緒の格好をしていた。 「なによ、これ気味が悪いわ!!」 「そっちこそ、なによ、気味が悪い!!」 二人共、相手の顔を見て気持ち悪いものを見ている表情をして、 先程までに警察に連絡しようと息巻いていた気持ちはどこへやら

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お互いに罰を与えられる対象が霧散したことを その苛立ちを相手に向けようか向けまいか女の子Bは考え巡らせていた。 「あなた、なんでこの家にいるの?」 「何言ってんのよ、ここは私の家ですよ。そっちこそ?」 「あんたこそ、人の家に上がり込んで、下着泥棒でもしたかったの?」

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「何よー、私が下着泥棒だったら、あんたは何なのよ。私の格好をしたいなんて」 「そっちこそ、私の格好をして、変態が皮を被ってるだけでしょ!?」 「変態ですって!?」 「何よ、悪い!?」 お互いに歯止めが効かなくなったのか、二人の女の子Bは一部の男性が興味を持つ ”キャットファイト”なるものを

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始めてしまった。 それは、永遠に終わることのないようなバトルで お互いの爪を使って相手の怪我したことのないような肌を引っ掻き 破れたことのないような服をビリビリにして 引っこ抜かれたことのないような髪の毛を相手が鳴き声を上げるまで引っ張り バトルは続いていく。

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お互いに参ったと相手が言うまでその行為は続き。 やがて、一つの結論に至る。 「これ、やってても終わらないんじゃないかしら」 「そうね、そこだけはあんたに同意していいわ」 「ああー、変に疲れちゃったじゃない」 「ふん、”あれ”で疲れるなんて私の身体で私失格でしょうね」

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二人の女の子Bは朝から家に帰るまでベットで◯ナニーすることを考えて 今日一日を過ごしたので、こいつを警察に付け出せないのなら 性的に屈服させてやろうとこう言った。 「あんた、私なら随分あっち系の事やりたくて溜まってるんじゃないの??」 「そっちこそ、あんたが私なら結構ムラムラしてない?」

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二人の女の子Bは自分のベットでお互いの性感をなぶる行為を 奇妙な運命から始めたのであった。 それは、また永遠に続くように思えた。 終わり