【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第152話「功なき関羽」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第9巻に収録されています。 ※通し番号29は欠番です。単純に抜けただけです。ごめんなさい。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」01】 第152話です。大判・横山光輝「三国志」第9巻では最後のお話となります。 敗走を続ける曹操軍。許褚が兵士も馬も疲労の極にあるので少し休ませては、と進言するも、曹操は南郡に着いたら休めばいいと却下します。

2018-01-30 12:35:57
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」02】 それにしても、と曹操は、周瑜、孔明は能がないと言います。たしかに今度の敗戦は敵をあなどった過ちではあったが、このへんに一隊の伏兵を置けば我らは降参のほかにあるまいに、と相手の不備を笑います。自分からフラグを立てにいってますね。

2018-01-30 12:38:02
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」03】 そんな曹操の前に屋が撃ち込まれます。それを見た曹操。目の前に関羽が赤兎馬に乗ってカツカツやってきます。その姿を見た曹操は思わず「げえっ関羽」と驚愕の表情。部下たちも関羽の姿を見てヘナヘナと腰砕けになります。

2018-01-30 12:39:29
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」04】 こうなれば最後の決戦だ、と曹操はヤケクソで言い放ちますが、部下たちはもう立つ気力もなくとても戦にはなりません。曹操が振り返ると、歩兵は皆座り込んでしまっています。そんななか、部下の一人が曹操に進言します。

2018-01-30 12:48:51
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」05】 吉川三国志では程昱のセリフとなっております。かつて関羽が曹操の下を去る時に、関所破りをした罪を許したという恩は忘れていないはずだと。許褚も、ここは関羽に頼み見逃してもらっては、と言います。曹操はふむう、と一息つきます。

2018-01-30 12:52:21
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」06】 ダメ元で話し合ってみようと曹操は関羽の前まで行きます。久しぶりだと挨拶をする曹操。関羽も頭を下げ返答。礼節は守りますが、関羽、本来なら思い出話でも語りたいところだが、軍師の命により曹操を待ち受けていたと。潔く首を授けよと言います。

2018-01-30 12:54:10
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」07】 曹操は、戦に敗れ一命を落とすも覚悟の上だが、英雄の業といおうかかつての恩にすがって、生き延びられるものなら生き延びたい、と関羽に命乞いをします。関羽は恩は受けたが、それは白馬の戦いで顔良・文醜を斬ったことで報いたと言います。

2018-01-30 12:55:59
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」08】 たしかに、あの時も関羽は曹操の危機を救いました。しかし、その後の出来事である、関羽の関所破りをした時のことを思い出してほしい、と言います。関羽は5つの関所を突破し、関所の将を斬った、その罪を許し気持ちよく送り出したではないかと。

2018-01-30 12:57:33
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」09】 ここで関羽の回想シーンが始まります。過去のページのコピーではなく、描き直しています。回想シーンは基本黒バック。張遼が曹操と挨拶をさせるために先行して関羽を追ってきたところからです。そして、髭もない若かりし頃の曹操との別れの対話が。。

2018-01-30 13:00:13
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」10】 餞別を渡そうとする曹操。断ろうとする関羽に対し、旅をするには金がかかる故、玄徳夫人のために持っていかれよと曹操。関羽が受け取れる理由を作ってやります。そして、雨露しのぎにと布を渡します。関羽はそれを青龍偃月刀で受け取ります。

2018-01-30 13:02:36
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」11】 無礼だという部下もいましたが、曹操は関羽が用心しているがゆえに馬を降りなかったと、許します。そんなシーンを思い出す関羽。ふーっ、と一息つく関羽。ふと見ると曹操の部下たちが膝をついて曹操の命乞いをしているではないですか。

2018-01-30 13:07:14
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」12】 関羽は、自分にこの者達は討てぬ、と背中を向けます。それを見た曹操。今のうちに逃げよということか、と急いでその場を移動します。それを見た関羽、あれが権力を誇った曹操の姿か、敗軍の将とは無残なものよ、と言い残して引き揚げを命じます。

2018-01-30 13:10:58
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」13】 関羽に見逃してもらった曹操。息も絶え絶え、倒れる兵士も続出。馬に乗っている曹操もぐらつく始末。しかし、南郡の曹仁の守る城まであと一息です。人間、ゴールがわかればなんとか頑張れるもの。そして、ついに、城が見えてきました。

2018-01-30 15:44:56
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」14】 城の紋が開かれ、曹仁が曹操を出迎えます。赤壁の敗戦を聞いてすぐにでも駆けつけたいところだったが、城を空にするわけにもいかず、ただ丞相の安泰だけを祈るばかりであった、と曹仁。ここで曹仁が城を空にして乗っ取られては台無しです。

2018-01-30 15:46:44
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」15】 辛い敗走を耐えに耐えてきた曹操。どうやら命拾いだけはしたといい、自分も兵も三日三晩食も取らず、寝てもいない。すぐに食事を取らせい、と言います。曹仁はすぐに食事の支度をするように部下に命じます。

2018-01-30 15:48:26
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」16】 生きて城までたどり着いた曹操でしたが、あれほど威容を誇った曹軍が、こんな惨めな姿になろうとは…、と振り返り、この恨み必ず晴らす、と決意するのです。 その夜、久しぶりにベッドで寝られた曹操。しかし、えらくうなされています。

2018-01-30 15:50:37
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」17】 従者が血相を変えて飛び込んできました。そこでハッと目を覚ました曹操。どうやら悪い夢を見ていたようです。燃える船団、呉や玄徳の軍に追われる様、大勢の死んだ曹軍兵士達の恨み顔…、悪夢のネタは尽きませんが、いったいどんな夢だったのやら。

2018-01-30 15:52:51
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」18】 曹操は酒を持ってこさせます。ひとり酒を飲んで気を静めようとしたのでしょう。いかに権勢を誇ろうとも、重圧に、独り耐えねばならぬ時がある、そんなワンシーンです。

2018-01-30 15:56:06
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」19】 翌朝、曹操は目覚めます。従者が気分はいかがですかと尋ねると、すっかり元気になったと言います。皆を集めておいたか、と曹操。大広間で待っていますと答えます。曹操が大広間に行くと、曹軍の武将達が待っていました。

2018-01-30 15:58:16
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」20】 曹操は平服ですが、武将たちは鎧兜を身にまとった臨戦態勢。赤壁で敗れたとはいえ、意気消沈した表情をした者はおりません。それを見た曹操。目つきに精彩が戻ったかのようです。立ち直りが早いです。

2018-01-30 15:59:43
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」21】 まずは、赤壁の戦いの総括。自分の油断で大敗し、死んでいった部下や諸将に詫びねばならぬ、と自らの過ちを認めます。しかし、このことを忘れず、必ずやこの仇は討つ、と宣言します。

2018-01-30 16:01:14
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」22】 過去にも曹操は何度も敗れ、そのたびに這い上がってきた経験があります。このたびの敗戦でも、曹操は多くのことを学び、さらなる飛躍へつなげていくことでしょう。

2018-01-30 16:02:21
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」23】 そのためには、まず都に帰り、再軍備をしなければならない、と曹操。曹軍の建て直しの間、南郡の地域は重要な防衛線となるとして、曹仁に南城死守を命じます。敵は勢いに乗って南城を攻めるだろうが、決して城を出て戦うなと言い含めます。

2018-01-30 16:05:13
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」24】 その上で、曹仁に昨日したためておいたという巻物を渡します。酒を飲んだ後に書いたのでしょうか。ここにはこの城が危機に陥った時に防ぐ策がしるしてあるといい、これに従って籠城せよと言います。

2018-01-30 16:06:40
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【横山光輝「三国志」講座152「功なき関羽」25】 さらに曹操は夏侯惇を呼び、襄陽城を任せると言い、張遼には合肥の城を守るように言います。副将に楽進と李典をつけるといいます。他の者はすぐに都に帰り態勢を建て直すと言います。こうして、曹操はあらかたの将や兵を後ろの防ぎに残し都に帰ります。

2018-01-30 16:09:12