『新九郎、奔る!』についてちょっとだけ。 彼についての漫画は昔からやりたいと思っていたのだけれど、口先だけの「やりたい」だったのね。それがまあこの歳になって、「こういう高カロリー作品は、いま描いておかないともう描けんぞ」という気持ちになって、一昨年からぼちぼちと準備を始めたの。
2018-01-31 12:37:53なにしろ口先だけの「やりたい」だったから、ずーっと継続して調べていたわけじゃないのね。だから準備に入ってまずやったことは、現在彼についてどれくらいのことが分かっているのかを知ることだった。ここでは黒田基樹先生の本(「シリーズ中世関東武士の研究」等)がたいへんありがたかった。(つづく)
2018-01-31 13:02:12朝になっちゃった…… とりあえずそんな感じで、勉強をやり直してみたら、過去に抱いていたイメージが大幅に塗り替えられて、若々しくて、ちょっと複雑な人間性を持った伊勢新九郎像が立ち上がって来たのね。これは以前のイメージとは違うけれど面白い! 少年時代からやるしかないという気になった。
2018-02-01 06:48:51そんなわけで物語を文正元年から始めると決めたら、驚くほどパタパタと構想が出来上がって行き、「これは漫画ではあまり描かれたことのない時代だし、面白くなるぞ!」と密かに小鼻を膨らませていたら、資料本として買っていた呉座先生の『応仁の乱』が大ヒットして室町ブームが来ちゃった(笑)
2018-02-01 07:08:11一瞬うわああああっと思ったけれども、これはきっとシンクロニシティ、むしろ気軽にアクセスできる資料が増えるに違いないと思い直して、プロット作業とキャラクター作りを続けたのが去年1年。こういう漫画の作り方をしたことがなかったので、楽しい1年でもありました(^_^)
2018-02-01 07:19:30というわけで、様々な先人のお世話にもなりながら、始まりました『新九郎、奔る!』。たぶん面白くなるんじゃないかな〜と思ってます。いや、面白くしないと全国20万人(テキトーな推定)の伊勢新九郎ファンに怒られるので頑張らないとね(^_^;)
2018-02-01 07:35:58思えば構想2年くらいで伊勢新九郎を主役にした漫画が描けるのも、長年に渡って研究し、論文や概説書を書いてくださった研究者諸氏のおかげです。面白くしなければ。
2018-02-01 09:45:25