甲野さん 20114.03

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甲野善紀 @shouseikan

明治期「四谷の薪割り」などと陰口を言われ、猛稽古で有名だった山岡鉄舟の道場、春風館では食事に関しては「副食物は三度三度、味噌汁に大根の葉を刻んだものか、沢庵漬けと決まっていたので、大人数の割に手間はかからなかった」と内弟子の一人が往時を回想している。

2011-04-04 00:34:46
甲野善紀 @shouseikan

この記述から見えてくる事は、単に食物の事だけではない。

2011-04-04 00:35:01
甲野善紀 @shouseikan

それよりも重要な事は、見栄からくる贅沢より、自らの心身を使って何かを追求したいという探究心に、気持ちが向けば、さまざまな上辺を飾るデコレーションへの関心は薄れ、他の生き物を虐げてまで贅沢をしようとは思わなくなるという事である。

2011-04-04 00:35:34
甲野善紀 @shouseikan

そして、そうなれば、環境に負担をかけ、トラブルを起こしたら甚大な被害を広範囲な土地にかける原発など、自然に止めようという事になるだろう、という事だ。

2011-04-04 00:35:55
甲野善紀 @shouseikan

この事は、いままでに何度も考えてきた事で、あらためて新鮮味があるわけではないが、「やっぱり人そのものの志向、それも食物の習慣から生活方法、精神的に目指すものまで根本的に変わらなければ脱原発は難しいだろう」という事だ。

2011-04-04 00:36:28
甲野善紀 @shouseikan

今日は、この当たり前といえば当たり前の結論に、結局は落ち着いた。そして、そのために体を使うということの意味と、奥の深さを、また進学や資格取得のためではなく、人が人であることを自覚するために学ぶ(学問)という事を行なってもらいたいと思っている。

2011-04-04 00:37:03