山田太郎参議院議員（当時）VS児ポ法改正案Part1:「【附則第二条】との闘い編」

※シリーズ索引
Part1:「【附則第二条】との闘い編」※当ページ
Part2:「【附帯決議】をめぐる闘い編」
Part3:「成立前日の国会質疑編」※作成中
Part4:「成立後の新たな闘い編」※作成中

Part1:「【附則第二条】との闘い編」

※以下、役職は全て当時のもので表記。

2013年4月26日

山田太郎参議院の所属政党だった「みんなの党」を自民党の政調会長が訪問し、自民党の「児童ポルノ禁止法」改正案について説明。
マンガ・アニメ・ゲーム規制の下準備のための条文（【附則第二条】）が存在する等大問題の法案だったため、山田太郎議員は即日反対を表明。

下記記事は、山田太郎議員が後日（2013年6月5日）に行った解説を紹介したものである。

【【附則第二条】の何がまずいか】
【附則第二条】には、「マンガ・ゲーム・アニメと児童性虐待の関係を調査する」という文面があった。
そしてこれは、「調査の結果と関係なく、三年後からはマンガ・ゲーム・アニメの表現規制を開始する」ことを前提にした内容だったことが明らかになった。

【【附則】とは何かの大雑把な解説】
法律の条文は、【本則】と【附則】の二つの要素で構成されている。
【本則】がその法律の主な内容で【附則】はそれを補助する内容ということになってはいるが、どちらも「国会で決められた法律の条文」であることには一切変わりない。
※参考：
独立行政法人国民生活センター「『やさしく解説　法律基礎知識』　第3回　法律の読み方（1）」[PDF形式]

つまり、【附則第二条】がもし国会を通過すれば、三年後に「法律で決まったことなので表現規制を始めます」と言われても誰にも反論出来なくなるところだったのだ。

2013年5月8日

山田太郎議員、国会にて児ポ禁止法改正案について質問。
これが山田太郎議員初めての「表現の自由を守るための国会質疑」だった。

【この質疑で見えたこと】

１．児ポ法改正推進派には表現の自由を守る気がない

※この国会質疑で安倍総理は「（表現の自由との兼ね合い等について）検討を言わば慎重に進めていく」と答弁。しかし山田太郎議員によると、政治家や役人がこのように発言するのは本音では「検討する気はない」と考えている時である。

２．児ポ法改正推進派はステレオタイプな差別でマンガ・ゲーム・アニメを規制しようとしている

※「なぜ小説はオーケーでマンガ等がだめなのか」と言う山田太郎議員の質疑に、麻生副総理は「小説の方が子供が読まないんですよね。漫画の方が子供が読むものだから」と答弁。「マンガ・ゲーム・アニメは若者が見るものだ」「だから規制しよう」、それが改正推進派の本音だと山田太郎議員は感じたのだった。

※参考：
「表現の自由」の守り方 (星海社新書) | 山田太郎、2016年
　（リンク先試し読みPDFp.44~47の内容を参照）

2013年5月29日

児ポ法改正案、国会に提出される。

山田太郎議員はtwitterやニコ生などを活用しつつ、児ポ法改正案の問題点についての解説と情報拡散を加速させる。

山田太郎議員が問題拡散のために発した呟きのほんの一部が以下。