- morimoritat
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私が20歳になる直前から、もう40年以上考えに考え続けてきた環境問題に関して、今回の原発トラブルをきっかけに、私の中で、数十年来の願いと、現実的思考とが、このところずっと激しい綱引きをしている。
2011-04-03 23:50:21情においては脱原発、好みにおいても脱原発。しかし現実にそれが可能かというと限りなく難しい。この難しさは、現代の効率最優先で血も涙もない畜産の在りようを根本的に変えることが極めて難しいこととも、多くの点で共通している。
2011-04-03 23:51:04この考え方からいけば、気心が知れてどころではない、一人の人間の中で違った考えを出し合って、何度も話し合いを重ねれば、さらに納得できるところが見えてくるのではないかと思い、午前中から片付けを行ないながら、さまざまに考えた。
2011-04-03 23:54:09まず、この件で考えられる点は、原発を止めることに現在は賛成している人でも、不便な生活や経済の落ち込みが続けば、心変わりする割合が相当に高くなるだろうということ。
2011-04-03 23:58:23太陽光や新しい風力発電、その他さまざまな新たな発電の工夫については、何よりも電力を供給している電力会社が乗り気ではないようだから、これを変えるのが大変である。
2011-04-03 23:58:51しかし、それでも廃炉にすべきだという理由は、もちろんある。まず第一に今回のようなトラブルが起こった場合の被害の甚大さ。そして、ただ甚大なだけでなく、その悪影響が長く残ること。
2011-04-03 23:59:30事故がなかったにしても年々増え続ける放射性廃棄物の処理の困難さ。かつてトイレのないマンションと言われたように、自然界に帰せない物が大量に出るという不自然さ。
2011-04-03 23:59:56それ以外にも、果たして経済的に効率が本当にいいのか?という疑問もある。福井県の「もんじゅ」など、いままでに国家予算の何割かに相当するほど費用をかけているのに、トラブル続きでまったく稼いでいないようだし。
2011-04-04 00:00:41しかし、このような理由は、原発運営側も十分承知の上で稼動させているのだから、いまさらこのような問題を持ち出しても流れを変えることは出来ないだろう。
2011-04-04 00:09:19私が二人の自分に分けて、今日ずっと考えていて見えてきたのは、この原発に限らず、近代以後の資本主義社会で、経済成長が至上の価値観となり、そのためには非常に残酷な事も平然と行なわれているという事を、人間としてどう考えるか?という事だ。
2011-04-04 00:09:49私が19歳の夏、実際に体験した鶏の雌雄鑑別で、特大ポリバケツに投げ入れられ、そのまま地下の穴に捨てられる雄。また、肥育牛など本来食べるべき草を与えられず、穀類で育てられ、その病的肥育でダウンする前に肉にされる。
2011-04-04 00:10:51これらを「良いことだ」と胸を張って言える人はさすがに多くはないだろう。しかし「物価の優等生」と言われる卵の価格を低く抑えるためには、必要悪と言うのかもしれない。
2011-04-04 00:11:16「生き物を可愛がりましょう」と言いつつ、効率優先で、生き物に対して非常に残酷なことをしている人間。それを食べなければ飢えて死ぬというわけでもないのにである。
2011-04-04 00:12:06むしろ世界的食料不足からいえば、穀類を家畜に食べさせて肉に代えて食べるというのは、何かに投資して、その何分の一かの収量を得るという大変に効率の悪いことをしているのである。
2011-04-04 00:12:45人間の栄養など、どのような腸内細菌を持っているかによって随分と違う。栄養という点では、あまり期待できない食物繊維も、それを分解する細菌が多く腸内に住んでいれば、事情はまったく変わってくる。
2011-04-04 00:13:21ごく幼い時は別として、人間には動物性の食品が必須だとは思えない。現に昔の日本人は、ほとんど動物性のものを食べなくても驚くほどの耐久力のある者は数多くいた筈である。
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