稲川淳二のつぶやき怪談　2018年1月21日投稿分

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ずるずると日々雑務に追われているうちに、 気が付けば、年が新しくなってました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

皆さん、お変りないですか？

稲川淳二 @Junji_Inagawa

新年おめでとうございます。　稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

昨年は公演数もさることながら、 イベント続きで休む間も無く次から次へと、もう大変でしたから。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ここらで、暖かくなるまで、冬眠しようかと思ったんですが、 まだやる事が残ってまして、つくづく貧乏性に生れ付いてるんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでもまあ、疲れ果てるかと思いきや、どうして元気で、 先日は親しい仲間と暫く振りに会って, 飲んで喋って、私は結果的に１０時間休まず飲んでましたよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今日はチョット早めのお時間からですが、 今年も宜しくお付合い下さいね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ゆったりと、くつろいで、お付き合いいただければと思います。 そんな訳で、怖ーい噺で楽しんで下さい。 稲川淳二の「つぶやき怪談」、怖・楽しい時間を、共有しましょうね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

以前番組でご一緒した撮影の音声さん。 今は都内のスタジオに入ってて、 外に出ないんですが、この前たまたま彼と会っちゃった。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

まだ若い人なんですけどね。 そのとき、話してくれたんですよ――。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

音声さんの友人。男性です。 その人は現像所に勤めている。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

彼がひとりで新宿を歩いていた。 そこで同じ現像所に勤めてる女性に会った。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この同僚が女友達を連れていたんです。見たら自分の好みのタイプだ。 誘って、飲んで連絡先を聞いた。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

紹介してくれた同僚の女の子には内緒で付き合うようになった。 しばらく付き合っているうちに、彼女が自分の部屋に呼んでくれた。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

これはうれしい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

彼は行ったわけだ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この部屋に男の人が来たのは初めてよっていわれた。 男ってうれしいものだ、そういう言葉。喜んだ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

部屋の中はきれいに片付けができてて。 彼女は和風趣味だった。古い日本の屏風、戸棚、小物がある。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

彼女はお茶を入れてくれた。 ・・・・・。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

でも、いい雰囲気でお茶を飲んでいても、なんだか妙に落ち着かない。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

なんだか知らないけど、誰かから見られてる感じで、 自分が部屋にいるのを拒まれてる感じがして、落ち着かない。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

あたりを見回した。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ふと、ちょうど自分の視線の先に、整理ダンスの上に人形が乗ってる。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

人形浄瑠璃に使うような着物着て、 髪はおかっぱにした、女の子の操り人形。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それが整理ダンスの上から険しい顔してこっちをにらんでいる。