読図とGPSとわたし

『今後も登山業界にGPSを普及させ、道迷い遭難ゼロを目指します。』と書いたらリプライが色々来たので、読図とGPSについてまとめました。 当方は10年くらいスマホのアプリを作ってて、ジオグラフィカという登山用のGPSも開発しています。 最近は読図やGPSの使い方を登山者に指導しています。紙の地図を使った読図、コンパスでのナビゲーション、GPSを読図学習に役立てる方法、ジオグラフィカの具体的な使い方など読図関連を広範に教えています。
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マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

これは個人的な感触ですが、男性は「知らない」とか「わからない」って言えない人が多い。女性は平気で言えるから、こちらは判るように説明する。女性の方が情報伝達で誤解が生じにくい気がする(個人差はあるだろうし、これは僕の観測範囲での話です)。

2018-02-17 15:53:29
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

なので、男性で判らないことを判らないと言える人はエライと僕は思ってます。

2018-02-17 15:53:29
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

最近はだいぶ減ってきたけど、登山にGPSを使うのを嫌う理由はわかるんよね。なにしろ、使いまくると登山がイージーになりすぎる。 それほど道具として強力で、登山というものの質を変えてしまう。単独登山とガイド登山くらいの差がある。冒険性は減る。

2018-02-18 14:53:18
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

で、今雪山に行くならアイゼンって必須じゃん。 でも発明された当時は登山がイージーになりすぎるって『悪魔の装備』とか呼ばれたんだそうな(前にどっかで読んだ)。 チート装備扱いだったわけで、まさに今のGPSと同じような扱い。ということで、いずれGPSも常識になるでしょう。

2018-02-18 14:53:18
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

GPSが登山の質を変えてしまうくらい強力ってのはつまり、地図とコンパスで現在地を特定してナビゲーションするのがいかに大変かってことの裏返しなんだわ。 それを全登山者に強いてるのが現状。それが出来ないやつは山に入るなって平気で言う人いるけどね、山はエキスパートだけのもんじゃないよ。

2018-02-18 14:53:19
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

地形図の徒歩道(登山道)は実際の位置からズレている事がよくあるので、正確に読図出来る人ほど混乱します。 GPSを過信すると死ぬという人がいますが、地形図だって過信すれば死にます。 地形図、コンパス、GPS、地形、登山道など全ての情報を総合して判断しなければいけません。当たり前ですね。 pic.twitter.com/Fss7hfeSX2

2018-02-20 18:08:05
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マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

コンパスだって狂ったり、基準(方位角の0度を指す目盛り)がズレてたりする。基準が2度ズレてても目視じゃなかなか気付かないよ。2度ズレたコンパスをナビゲーションに使うと、結果が数百mとか簡単にズレます。 何事も過信や鵜呑みはダメ。

2018-02-20 18:11:21
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

中途半端に地図を読めると却って混乱する事があります。等高線には10m未満のピークは『等高線が閉じたピーク』として描かれませんが、9mの高さは人間から見ると『ちゃんとしたピーク』に見えてしまいます。

2018-02-20 21:14:45
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

画像の『多分隠れピーク』と書いたところには、おそらく小さなピークがあり、尾根を登っていくと少しだけ下りがあると思います(無いかもしんないけど)。 上の赤丸にももしかしたらアップダウンがあるかも。 それを前もって意識してないと、予想外のピークが出てきて現在地確認に影響が出ます。 pic.twitter.com/IgngbYtipp

2018-02-20 21:15:38
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マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

普通、ピークからは複数の尾根(支尾根)が出ていますが、隠れピークからも支尾根が出ます。 なので、事前の読図でそういう地形を見つけたら『もしかしたら隠れピークがあるかも』と、地図にメモしとくわけです。

2018-02-20 21:15:39
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

で、行ってみて確認して、確かにピークがあればよし。無ければ、なるほど、この程度の支尾根だと隠れピークまでにはならないのだな、と学習出来る、と。 GPSと併用すれば地形と地図の対応づけがしやすいので読図学習の効率が上がります。

2018-02-20 21:15:40
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

と、いうようなことをちょいちょい講習で教えてます。僕も読図の師匠に習ったんですけどね。 読図はやればやっただけ上達します。 まずは、紙でもGPSでもなんでも、地形図を見ること。スタートはなんでもいいんです。

2018-02-20 21:15:40
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

中途半端に地図を読めると、登山道の等高線だけ見て「斜度に変化はあるがずっとひたすら登り」と読図してしまうわけです。 隠れピークの存在を予想しておけば「なるほどここか」となる。この差は大きいんですよ。 予想外の地形が出てくると混乱するので。

2018-02-20 21:19:25
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

読図での現在地確認で失敗してもGPSがあればリカバリ出来るので、読図学習のリスクヘッジとしても活用出来ます。人間の測位より圧倒的に正確ですから。 読図の先生なしでも学習が出来るので学習曲線が変わると思います。

2018-02-20 21:23:20
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

ところでジオグラフィカには『磁方位』という機能があります。マーカーをタップすると右上に出るんですが、これをシルバコンパスにセットして磁針とノースマークを合わせると、進行線の先がマーカーです。 pic.twitter.com/vPuwdhGajd

2018-02-21 10:11:13
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マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

ルート案内やマーカーロックオンをすると磁方位を声で教えてくれるので、画面を見なくてもコンパスナビゲーションが出来ます。 全部のアプリを調べたわけじゃないですが専用機含めてもジオグラフィカだけじゃないですかね。声だけでコンパスナビ出来るのは。 僕が発明した機能なので他にはありません。

2018-02-21 10:11:14
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

まぁ、これも過信は禁物ですが。現在地に誤差があれば方位角もズレるので。 ちなみに磁北偏差は当然補正済みの数値になります。 紙地図でのコンパスナビの答え合わせが出来るので、アナログナビゲーションの練習にも使えます。

2018-02-21 10:11:14
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

画面に磁北線を表示してコンパスを当ててみようかと思った時もあるけど、小さい画面だとズレるんですよね。 あと、コンパスをスマホにくっつけると磁性が変わる危険性もある。

2018-02-21 10:19:54
マツモトケイジ@ジオグラフィカ開発者 @keizi666

で、そもそもなんで磁北線とかいるんだっけ?と考えてみたら、磁北偏差を補正した方位角が知りたいだけと気づき、なら数字だけ計算で出せばいいか、と。 なので磁北線を画面に出すのではなく計算して角度を出せばいいと。そうなりました。

2018-02-21 10:19:55
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