皇帝マクシミリアン1世(1459-1519)についてメモ

「中世最後の騎士」と呼ばれた皇帝についての知見をまとめた備忘録。
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はくえー🔱【各国の王侯情報紹介】from:西方元老院 @tomoshibi6o6o

これがトラッツベルク城内にある、皇帝マクシミリアン1世の落書きです。 私は生きている しかし いつまで生きるのかを知らぬ 私は死ぬ しかし いつ死ぬのかを知らぬ 私の旅は続く しかし どこへ行くべきかを知らぬ 不思議なことに 私は幸福だ と書いてあるようです。 pic.twitter.com/qoVUXiG9er

2017-12-14 21:03:49
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「マクシミリアン1世の凱旋門」デューラー作 図案のみだったが、マクシミリアン1世はこれを配布することで皇帝の偉大さを知らしめようとした。 ハプスブルク家の歴史と称号を表す。 幅3m×高さ3.4mと巨大なものであり、刷るには49枚もの版画が必要。 pic.twitter.com/vbkuErTtRX

2017-10-13 22:51:10
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「ある人間が自分の仕事を受け継ぐことなくして死に、そして自分の生きている間に自らの記念物を作ろうとしない場合には、葬儀の鐘の音とともに忘れ去られてしまう。 それ故に私がこのようにして、自分の記念物を作るために投ずる金は決して無駄ではないのである。(皇帝マクシミリアン1世)」

2017-10-13 22:54:38
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なぜマクシミリアン1世は版画を普及させ、刷らせたのか。 マクシミリアン1世は自ら自伝も書かせ、普及させようとした。 そして、こう言い残している。

2017-10-13 22:54:15
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商人フッガー家とハプスブルク家、マクシミリアン1世とハンス・フッガー、カール5世とアントン・フッガーは密接な関係があったことはよく知られている。

2017-11-21 16:09:54
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マクシミリアンが伝記を書かせたり肖像を描かせて皇帝権威を広めようとしてたけど、これも源流はフリードリヒ3世にあると言えそうだ(続)

2017-11-02 20:33:54
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皇帝フリードリヒ3世の時代、紙に関する技術が発達し、皇帝のために納入された文書の総数は3万〜5万部と推定され、皇帝は歴史家を雇って、「神聖ローマ帝国とオーストリアに」自らの伝記を埋め込むことを望んだ。

2017-11-02 20:36:55
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歴史家として雇ったのは他ならない、神父ピッコローミニ(後の教皇ピウス2世)と、エバンドルファーという人物。 彼らはフリードリヒ3世に後継者がいなかった(弟アルブレヒト6世との争いで権力が揺らいていたことを示す?)こと、(その騒動の過程でフリードリヒ3世が逃げたことを指して)→

2017-11-02 20:40:53
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「けち」「無能」「優秀不断」と書き残してしまい、この2人の著名な歴史家は揃って1464年に亡くなってしまった! (弟アルブレヒト6世は1464年12月に死去したばかりのことだった!) 結果、フリードリヒ3世の汚名が残り、現代に至るまで語られるようになった。

2017-11-02 20:43:34
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更に言うと、ピッコローミニは教皇ピウス2世として、フリードリヒ3世に十字軍遠征を要請したものの断られた、ということがあったとも付け足しておく。

2017-11-02 20:44:30
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息子マクシミリアン1世は、父フリードリヒ3世の時代を称えるように書き残してくれと言ったが、「父親以上に自分の功績を強調したい」と考えてしまった。 こうしてフリードリヒ3世のいくつかの功績は息子マクシミリアンのものとして語られ、息子は新時代のパイオニアになった一方で父は忘れられた。

2017-11-02 20:46:47
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ヴヴヴヴヴヴヴッ…………マクシミリアン1世はフリードリヒ3世の子ではないという噂が流れた…… pic.twitter.com/qd8LZC4uoM

2018-01-16 18:28:38
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「充実した、楽しい、意気盛んな人生。戦いにつぐ戦い。辛苦。雄大な計画。胸はずむような期待。幾度かの幻滅。しかし赫々たる勝利の連続。」 閃いたわし「これマクシミリアンの自称では」(やりかねない)

2018-01-16 18:29:41
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「数々の打撃の都度、彼自身「暗い星座」のためと発言したとされる」 マクシミリアン「俺には【暗い星座】が付きまとってるんだ…」 わし「さすがマクシミリアン陛下かっこいい」

2018-01-16 18:30:36
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「一方、母の早世により信仰心は深まり、父帝同様に錬金術や迷信にも関心を持った」 なるほどなるほど…これらの記述は《ハプスブルク愛の物語―王冠に優る恋》が出典とのことで、金が出たら買ってみよう。

2018-01-16 18:33:54
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ここまでのマクシミリアン1世の話の出典はこちら。 1枚目が8割、2枚目が2割。 pic.twitter.com/qEFCjU0znu

2018-02-19 21:06:21
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白王伝の序章においてマクシミリアン王子(トイエルダンク)は、アーサー王の旅に擬せて《征服すべき3つの敵》を登場させている。 「利口」「気のきかない気まぐれ」「嫉妬と羨望」。王子は斬首・絞首・投げ落としてこれを克服する。 これはマクシミリアン自身の性格上の欠陥だった…

2016-06-13 00:34:42
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それを克服した王子は、それこそ十字軍に出てキリスト教的国家を再現する準備を整ったとする。 宇宙の核心には三位一体があり、その次に召使・仲介者として、皇帝にして司祭であるマクシミリアン、オーストリアがあり、神の顕在のために選ばれた、と考えた。 こう書くとやっぱりすっげぇ設定やな?

2016-06-13 00:41:01
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とにもかくにも、マクシミリアンは宣伝の重要さを把握してた。 そのために当時はじまったばかりの活版印刷を活用して、こういった自伝、版画「凱旋門」「戦車」、そして肖像画を刷らせた。

2016-06-13 00:45:23
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「ある人間が自分の仕事を受け継ぐことなくして死に、そして自分の生きている間に自らの記念物を作ろうとしない場合には、何の記念物を持たないことになり、葬儀の鐘の音とともに忘れ去られてしまう。 それ故に私がこのようにして、自分の記念物を作るために投ずる金は決して無駄ではないのである」

2016-06-13 00:48:09
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さぁ再整理しよう。 マクシミリアンは「大いなる事績を完成すべく神によって選ばれた“奇跡の子供”」と、幼少時から(父フリードリヒ3世帝によって)教え込まれ… おうフリ3 教育ェ…

2016-05-28 23:55:04
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「ハプスブルク家はひとりの世界的主人公を生み出した。それも有り得ないことにフリードリヒ肥満王から生まれたのだ」 と書かれててフリ3ェ…

2016-05-29 00:00:54
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フリードリヒ3世とマクシミリアン1世の性格は、フリ3が花や野菜の成長に幸福感を得たのに対してマクシィ1の方は休みなく活発的でアーサー王の騎士道を体現する騎士でありそれに喜びを感じた…が、肖像は相似を示す…あっAGO…

2016-05-28 23:59:12
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初出版が半世紀前の本なんだが、知識が今でも通用できる発見があってすごい twitter.com/tomoshibi6o6o/…

2018-02-19 20:08:18
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このウィーン二重結婚に反対したのが、ハンガリー・ボヘミア王の兄、ポーランド王ジグムントだった。 これに対してマクシミリアンは、ポーランド王と争うロシア皇帝と接触、更に当時は選挙王制だったスウェーデンの王位すらも狙った。

2018-02-19 19:59:28
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