【悪堕ちシナリオ】『融合や異形系悪堕ちシナリオ』+生体ユニット化

人類と、正体不明の敵性生命体が戦っている世界において、同じ部隊に所属していた男性パイロットである「ケン」と、女性パイロットである「アリス」、そして彼女の愛機である「グリフォン」を巡る、悪堕ちの物語。
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本シナリオ作成のきっかけ

4つのコンセプトを持った悪堕ちシナリオのどれが読みたいかアンケートを取ったところ、100票を越えた「融合や異形系」に決定

悪堕研究機構 @utakuochi

なんか読みたい悪堕ちの話ありますか?

2018-02-09 22:40:27
悪堕研究機構 @utakuochi

100票越えたやつは全部書きます。

2018-02-09 22:47:21
悪堕研究機構 @utakuochi

さっき見たら100票越えてなかったのに最終結果が100票越えてる……「融合や異形系で1つ」悪堕ち話書きましょうか。 twitter.com/utakuochi/stat…

2018-02-10 22:41:58

シナリオへの要素追加

意見を受けて「融合や異形系」に「生体ユニット」要素を追加しました。
ちなみに「羽根っ娘」要素は、アンケートの他の選択肢にあったため除いております。

オリン @ORIN_CERO_Z

@utakuochi 生体ユニットでお願いします!

2018-02-10 23:00:04
だいしゅきホールディングス(株)ウマ妄想事業部 @botch_tourer

行方不明だった羽根っ娘と機体が主人公の前に現れたもののその形はかけ離れているどころか天使の翼を背負った女性のような形に変形しており、胸元のコアの中では磔にされ上半身と顔の一部だけがかろうじて露出し、その顔は表情も無く虚ろで周囲と完全に融合している羽根っ娘ください。

2018-02-11 15:02:57

本編開始

悪堕研究機構 @utakuochi

『融合や異形系悪堕ちシナリオ』 +生体ユニット化

2018-02-12 13:30:41
悪堕研究機構 @utakuochi

----- 俺には探している人がいる。 「アリス」という名の女性で、かつて俺とともに人型機動兵器のパイロットとなり、地球を侵略する敵性生命体との戦いを繰り広げていた。 彼女の機体の名前は「グリフォン」……鷲の翼と上半身、獅子の下半身をもつ神話に出てくる伝説上の生物の名前から付けられた。

2018-02-12 13:39:44
悪堕研究機構 @utakuochi

元々はなんの味気もない識別番号で呼ばれていたこの機体であったが、彼女が機体性能を十二分に引き出せた数少ない人物であったことと、戦場での獅子奮迅の活躍と、鷲のように上空から獲物を狩る戦術を見て、俺から彼女に提案した機体名だった。

2018-02-12 13:46:25
悪堕研究機構 @utakuochi

「私の機体にそんな名前を付けてハードルを上げたいのね」 などと苦笑交じりに悪態をつかれたが、彼女自身はまんざらでもなかったようで、その次の戦闘で彼女は自分の機体を機体名で呼んで出撃した。 それをきっかけにして、俺はもちろん、「グリフォン」は彼女の機体の通称として広まることになった。

2018-02-12 13:52:36
悪堕研究機構 @utakuochi

それで、なぜ彼女の機体の話をしているかというと、俺は彼女と、彼女の機体の行方を探していたからだ。 二週間前、俺たちの部隊は拠点を移動中に敵性生命体の奇襲を受けた。 その場の全員で協力して敵を撃破していくという選択肢も取れたが、それは消耗戦となる可能性があり、結局状況は不利であった。

2018-02-12 14:49:03
悪堕研究機構 @utakuochi

その時、彼女が囮となることを申し出た。 「だってあなた達を無傷で送り届けないと次の作戦に支障が出るでしょう? 大丈夫よ、私は死なないから」 「それに、この中で一番、敵を引き付けつつ離脱できるのは、私とこの子しかいないでしょうに」 誰もが分の悪い賭けであることは理解していた。

2018-02-12 14:55:43
悪堕研究機構 @utakuochi

俺は、彼女に最後の言葉を投げ掛けようとした。 だが、彼女はその言葉が投げ掛けられるのを拒否するように、敵陣へと突っ込んでいった。 「必ず帰ってくるって約束するから……だからあなたは安心して送られなさいよ」 急速離脱する中で、彼女との通信は切れた。

2018-02-12 15:00:32
悪堕研究機構 @utakuochi

そこから先、彼女と愛機の行方は判明していない。 彼女がこの基地に帰ってくることもなく二週間が経過したわけで、MIA(作戦行動中行方不明)判定をされたのだが、不思議と俺は彼女が生きていると信じ続けて、同僚たちが他の拠点へ移動する中、この基地に残っていた。

2018-02-12 15:08:40
悪堕研究機構 @utakuochi

「警告! 正体不明の機体が本基地に急速接近中! 到達までおよそ180秒……ケン、迎撃の必要があるかもしれないから出撃してくれ」 「ああ、分かった!」 俺の瞑想はかき消されたが、戦闘であれば仕方ない。 何より、戦場でこの機体を駆ることで俺の心は落ち着くのだから。

2018-02-12 15:17:12
悪堕研究機構 @utakuochi

「機体の識別信号を確認……これは……!」 「どうした?」 「これは……グリフォン……です……」 「なん……だと……?」 再び俺の心がかき乱されることになった。 グリフォン……ということは彼女が……アリスが生きて帰ってきてくれたということではないか。

2018-02-12 15:19:47
悪堕研究機構 @utakuochi

「ならば良か……」 「いや、おかしい! 我々の機体がこんな速度で飛行できるはずがない……!」 「は?」 「ダメだ、全く分からない……ケン、お前は何か分かるか?」 「何か分かるかって、グリフォンなんだろ? アリスが帰ってきたんじゃないのかよ!」

2018-02-12 15:34:30
悪堕研究機構 @utakuochi

「それが、“何も分からない”んだよ! 観測されるデータと、俺たちが知っている情報が、何一つ噛み合っていない……カメラに映っている“機体の姿”すらも私には認識できない……!」 「どういうことだ?」 俺があっけにとられている間隙を縫って、俺の目の前に“グリフォン”が着陸した。

2018-02-12 15:39:04
悪堕研究機構 @utakuochi

いや、着陸というよりは、墜落という表現の方が正しいくらい、そいつは凄まじい速度で基地の地面へと突っ込んで、轟音を立てながら俺の前で動作を停止したのだ。 ああ、俺はよく知っている……なんたって俺とともに幾多の戦場を駆け抜けた機体だからな…… 「いや……何だこれは……?」

2018-02-12 15:41:03
悪堕研究機構 @utakuochi

地面へと激突した、その機体がゆっくりと俺の目の前で立ち上がって俺の機体と相対した。 グリフォン……彼女の機体は、そう特別な仕様ではなかったが、グリーンのカラーリングが施されている他、機体速度の向上のために特殊なスラスターが装着されているので、戦場でも識別は比較的容易だった。

2018-02-12 16:10:17
悪堕研究機構 @utakuochi

沈黙による長い時間の停止の中で、その機体は俺の目の前で全容を現した。 女性型のフォルムを持っているそれは、無機物でありながら、どこか有機的な印象を受けた。 それもそうだ、それは……彼女の機体が、まるで有機生命体と融合しているかのような出で立ちになっていたためだ。

2018-02-17 05:30:00
悪堕研究機構 @utakuochi

機体の表面、装甲の部分には幾本もの光る線が走り、心臓の鼓動の如く周期的に機体の中央部から末端へと、光を放出するかのように全身を光らせていた。 機体の関節部、いわゆる装甲と装甲の間の空隙が発生している部分は、触手のように蠢く正体不明の管状の構造物に満たされていた。

2018-02-17 05:37:06
悪堕研究機構 @utakuochi

それは、どこまでも生物を印象づける外見となっており、ただ機体を地面に立たせるだけの構造であった両脚は、鷲の鉤爪のようにその先端が分化しており、いま立っている地面に食い込むように力強く地面を掴んでいた。

2018-02-17 05:44:20
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