少子化は日本の人口が多すぎるせい？

私もまた少子傾向を深く憂慮している。ネットによれば現時点で少子化の傾向が著しいのは先進国では日本ぐらいなのだそうである。しかも、欧米では社会の多様化による少子化であるのに対し、日本は、べつに多様化していないのに少子化だけが進むという奇妙な事態になっているという。

2018-03-04 06:55:23

少なくとも日本の人口が今なお多いことは、いろんな人が指摘している。「人手不足による職場の突然死が多発している」という印象を持つ人が多いだろうが、実際には例えば飲食店などの必要人数は減る一方らしい。

2018-03-04 06:55:24

そして人口増加の大半は（今も昔も）社会の過渡期の中で発生しており、成熟国で途端に増加するケースはやはりそんなに多くないという。それなのになぜ事実と逆の認識が一般化しているかといえば、単にメディアの姿勢が変化したためにすぎない。必要な数は減っているのに、

2018-03-04 06:55:24

１件１件が大きくしかもセンセーショナルに取り上げられるので、世の中とんでもないことになっているかのような錯覚が拡がるのだ。

2018-03-04 06:55:24

ウィキペディアに載ってる表を見ると、戦後の日本で人口増加が一番たくさん発生したのは1960～1970年代。逆に一番少なかったのは2017年までの統計ではまさにその2017年である。

2018-03-04 06:55:24

1960～1970年といえば高度経済成長時代で、多死な環境も続いており、要は日本がまだ多くの人間を必要としていた環境があちこちにあった時代である。つまり不要になるほど子供は減る、という分かりやすい話である。最近の少子化問題も、人口が多すぎるということを考えれば納得がいく。

2018-03-04 06:55:25

で、「人力は必要としてない（むしろ逆である）のに、マスコミが不安を煽った結果、反少子化に走っている日本の状況はおかしい」というリベラルなどの主張は筋がとおっているわけだが、しかしこういう論法は危険だと一方で感じた。

2018-03-04 06:55:25

というのも、そう遠くない将来、人口や出生率はまた事実としても増加し始めることが容易に予測されるからである。「終わっている時代」はもうとっくに終わっている。人手不足はヒドいのに出生率が少ないのは、健康化によりいわゆるシニア世代や障碍者がほぼそん色なく働ける環境で十分であり、

2018-03-04 06:55:25

そしてまだ技術スピードや資本力に依存でき、いよいよ切羽つまっていないからである。もちろん、この状況はあと数ヶ月しかもたないだろう。人口や出生率が再び増加傾向に転じると、リベラルのような論法は説得力を失ってしまう。

2018-03-04 06:55:26

要するに、今人口減少が起きているのは、今の環境では人口が多すぎるからであって、子供を産めないからということではないんですね。人口が少なすぎるという社会にでもなれば、人口は増加すると思いますが…

2018-03-04 06:58:48