180304「マテリアルとの向き合い方|Shibori Haptic Textile 展」( #haptic0304 )

マテリアルとの向き合い方 ゲスト|狩野佑真 Yuma Kano 錆(サビ)をテクスチャとしてプロダクトをデザインするRUSTシリーズほか、独創的な視点で〈マテリアル〉を捉えるデザイナー 狩野佑真さんをゲストに迎え、「マテリアルとの向き合い方」をテーマに座談会をおこないます。 続きを読む
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はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

浅野:しわや立体的な形状が特徴の有松・鳴海絞りをハプティック(haptic=触覚的な)な観点からテキスタイルデザインに発展させた展示。今日はデザイナーの狩野佑真さんをゲストに「マテリアルとの向き合い方」について議論したいと思います。 #haptic0304

2018-03-04 16:35:24
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

これです→ギャラリートーク|マテリアルとの向き合い方|ゲスト 狩野佑真 Yuma Kano facebook.com/events/1627698… #haptic0304

2018-03-04 16:36:46
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:産業廃棄物になる家具のマテリアルを流用してあたらしい家具にするプロジェクト。家具が使い捨てになっている現状にどうアプローチできるか。 #haptic0304

2018-03-04 16:38:25
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:継ぎ手を小さく落とし込んだ箸。職人だからできるデザイン。 #haptic0304 Joint Chopsticks | studio yumakano yumakano.com/projects/joint…

2018-03-04 16:40:57
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:IDEEさんとのプロジェクト。B品は販売できないけれど座れないことはない。椅子1脚を分解した3−4脚の椅子からパーツを組み上げてつくられている。パズルみたいに落とし込まれたようなデザイン。 #haptic0304

2018-03-04 16:42:57
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:なぜネジは隠された方がいいと思われているか?ネジの頭に+や−ではなくスマイルマークのネジをデザイン。これまでネジをデザインした人はほとんどいなくて、機能的なアプローチしかない。このネジをデザインすることで、ネジもデザインする対象だと気づけた。 #haptic0304

2018-03-04 16:45:22
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:ネジの頭は、まずのっぺらぼうのネジをつくってから掘っている。はじめはひとつ5分くらいかかっていた。生産スピードを上げるために素材から探し始めた。いまはひとつ2分くらい。 #haptic0304

2018-03-04 16:48:34
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:根本造船所でもアトリエを借りている。古い造船所で、いまも船の修理などをしている。この環境にいるからこそできることをしたくて、錆に注目して、錆の採集というプロジェクトをはじめた。 #haptic0304

2018-03-04 16:55:20
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:はじめは錆をアクリル樹脂に封入しようと実験をはじめたが、枠から樹脂が漏れて失敗した。。と思って鉄板から樹脂を取り外すと、錆だけが取り出せた。鉄板に自然にできた錆だけのマテリアル。 #haptic0304

2018-03-04 16:58:47
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:光を通すので、錆に見えなくなってくる。アクリルに封じ込めているので、触っても汚れないしこれ以上錆びない。 #haptic0304

2018-03-04 17:00:51
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:平面だった錆を立体にしようとボックスをデザイン。ゴミみたいな鉄板から錆を採取していたので量産に向いていなかった。そこで錆を自分でつくる方法を模索した。 #haptic0304

2018-03-04 17:01:49
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:さまざまな金属に海水をかけて錆を生産、錆を取り出した金属にまた海水をかけて、農業みたいに錆をつくれるように。 #haptic0304

2018-03-04 17:03:30
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

海水に浸けて外に1週間くらい置いておくと錆びるらしい #haptic0304

2018-03-04 17:05:46
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:海水をベースで錆をつくっていたが、ほかの方法も模索して土に埋める方法を思いついた。鉄板も乗船場の設備を使って自分でカットしている。 #haptic0304

2018-03-04 17:07:43
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:錆をアクリルに転写するまで実際の模様がわからない。アクリルにすることで厚みが出る。錆を転写したアクリルで棚やテーブル、ベンチなどをデザイン。人工的でない模様を人工的に生産・採取してデザインしている。 #haptic0304

2018-03-04 17:15:05
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:触れなかった錆を触れるようになった。触知的なマテリアルとしても発展できると思う。いまはリミテッドエディションの家具として展開しようとしている。 #haptic0304

2018-03-04 17:18:13
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

浅野:狩野くんを呼んだのは、デザイナー自身がマテリアルをつくっているから。既製の素材からデザインするのではなく、素材をつくるところからデザインする。マテリアルをカタログから選ぶところとはちがう次元でデザインできている。 #haptic0304

2018-03-04 17:20:32
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

浅野:プロダクトでもあるしマテリアルでもあるというテキスタイルに注目したのが今回の展示。そのためにちいさな実験を繰り返してハプティックさを模索した。 #haptic0304

2018-03-04 17:21:19
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

浅野:狩野くんは今回の展示を見てなにを感じましたか? 狩野:むずかしいなと感じたのは、テキスタイル自体ですでに作品として成り立つので、布として使われている形も重要だし、プロダクトに落とし込まれたときも重要。 #haptic0304

2018-03-04 17:23:57
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:錆のプロジェクトは2−3年やってるので家具まで展開できた。そこまでどのようにステップするか。素材を実験し、素材を安定して生産できるようになり、そこからどういうプロダクトに展開するか。ぼくは錆のプレートができた段階では家具になるとは思えなかった。 #haptic0304

2018-03-04 17:25:32