凄くまじめな話。歴史畑でない人に、きちんとした歴史書とトンデモ本の区別はどうすべきかと訪ねられたら、どう答えるべきなのだろうか。 1経歴大学院博士課程に在籍したことがあるか。 2中公、講談社、岩波など、出版元が信用できるか 3参考文献一覧が一般書だらけでないか あと何があるだろう
2018-03-05 20:12:05勿論例外はあります。 岡本隆司「中国 反日の源流」亀田俊樹「南朝の真実」などは 扇情的に見えますがちゃんとした(と私が言うのも烏滸がましいが)本です。
2018-03-05 20:17:44RTされた方のTLを拝見して同意したのは、 「歴史畑でも時代がずれるとわからない」 というもの。 私も明治以降なら答えられるけど、それ以前はまず答えられる自信がない
2018-03-05 21:32:20どうなんでしょう。僕もちょっとわからない。講談社も原田伊織とか普通に出すようになっちゃったしなあ。江戸学だとすごくちゃんとした人でも院卒の学歴がなかったりするので(例:江戸っ子研究の西山松之助先生、幕臣研究の大家だった小川恭一先生) twitter.com/bVk40ceuRW4RZj…
2018-03-05 21:42:31江戸学の場合、江戸時代風に私塾で学んだ人が多いので、近代のアカデミズムにそれほど入っていない人が多いんですよね。三田村鳶魚・三村竹清・林若樹の江戸通三大人は全員ほとんど学歴がない。柴田宵曲は旧制中学中退。だからかもしれないけど相当な大家でも学部卒が割と多い。
2018-03-05 21:48:53江戸時代が遅れた時代としてバカにされた大正以降は、歴史学で傍流だったということもあると思いますよ。 明治の人は意外と江戸研究をやってるんですけど、大正期になると皇国史観やマルクス主義が流行ってくるんで、どっちからしてもペケな江戸時代はアカデミズムでは傍流にされてしまった。
2018-03-05 21:51:18@bVk40ceuRW4RZjG 引用文の出典明記と、引用が正確かどうか。使ってる史料や資料がどんな性質のものかへの言及(史料批判)。自説の展開に論理の飛躍がないかなど?トンデモ本は想像と事実の区別をせずに書いていたり、他人の研究結果を自説のように展開してるものが多いデス。
2018-03-05 22:41:51@bVk40ceuRW4RZjG @tabenomuraji アタクシは、結局のところ、歴史畑ではない方や、一般の方にどう返答したところで、その方々が食指を動かす本について影響力を行使することはできないといつも思っています。詰まるところ、読み手のリテラシーが問われているのだと思います。専門家からみればトンデモ本でも、絶賛する人もいるのです。
2018-03-05 23:02:07@bVk40ceuRW4RZjG @tabenomuraji そうした状況は、たとえばアマゾンのレビュー、読書メーターなどを一読すれば瞭然です(一部ヤラセという噂は常につきまといますが)。歴史の専門家がなすべきことは、トンデモ本、駄本を駆逐するような質の高いものを自分たちで世に送り出すことだけでしょう。黒田氏、G座氏、亀田氏、丸島氏、清水氏
2018-03-05 23:05:33@bVk40ceuRW4RZjG @tabenomuraji 、柴氏らの歴史書はそれらをかーるく駆逐できるものです。しかも、それらがベストセラーを誇ったり、評価が高く、しかも歴史書なのに立派な売り上げを達成していることは、明るい萌しだといえるでしょう。老舗の吉川弘文館はもちろん、戎光祥出版、平凡社は眼を離せませんぞ!
2018-03-05 23:08:48@bVk40ceuRW4RZjG @m_yu_ya その事件が起きたときに当事者が書いたものが一次史料。当事者が過去を回想したものは二次史料。当事者からの伝聞で書かれたものは三次史料。これだけです。
2018-03-06 00:06:21@bVk40ceuRW4RZjG ちゃんとしてるという意味では、参考文献を明記しているくらいしかお手軽な判別法は無いと思います。作法という点で。 学歴や版元で選別するとトンデモが混じってしまう事を避け得ないと思います。
2018-03-06 00:30:54@HIRAYAMAYUUKAIN 平山先生。 仰るように、研究者が出きることは優れた成果をただ世に出すだけかも知れません。トンデモ本が蔓延るのは悲しい限りですが、一方で専門的な内容の歴史書が売れているのも良い兆しです。良貨が悪貨に駆逐されぬことを願うばかりです。
2018-03-06 00:31:03@kotoito 史実や真実という語は、本来なら安易に使えない言葉ですので、それらが使われる本は避けるべきかもしれません。 学部と院で歴史を学べば学ぶほど分からないことが増えるばかりです。安易な断定はしてはならないと慎重にならざるを得ませんでした
2018-03-06 00:38:21@bVk40ceuRW4RZjG 形式や出版者のみでは判断しきれませんので、やはり専門家の紹介や解説を読み、自分で判断することが大事だと思います。例えが悪いかもしれませんが、原子力発電等、科学的専門性が高いことについては専門家以外の人がなかなか分かりづらいのと似ていると思います。
2018-03-06 01:05:35@bVk40ceuRW4RZjG もう一点ありました。文献表の体裁が変でないこと。どっかの雑誌なり学会なり方式なりに準拠してるっぽいこと。著者名に全部著がついていたりすると本文もやや警戒して読みます。
2018-03-06 01:29:14