ほとんどの人は「良い悪い」より「好き嫌い」が優先されてしまう

がっきー@漫画家総合垢 @gakky88NSR

ほとんどの人は「良い悪い」より「好き嫌い」が優先される。 良い事をしても嫌いなら批判するし、悪い事をしても好きなら擁護する。 どこまで悪い事が許されるかというと、どれだけ好きかによって変わる。 めちゃくちゃ好きなら、めちゃくちゃ悪い事も許してしまう。

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僕は「好き嫌い」で「良い悪い」を判断しないようにしている。 別物なので分けている。 でも感情は誰にでもあって、どうしても関係のないものにも入ってくる。 だから好きになってもらうのは最強なんだよね。 僕はあまり好かれるタイプじゃないから困ったねｗ

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「好き嫌い」で判断しないきっかけになったのは、17、8歳の時に働いていた職場の社長から、遊びで「検事と弁護士ゲームしよう」と言われたのが始まり。 検事と弁護士に分かれて討論して、裁判官を納得させられれば勝ち。

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テーマは『ゲーム』。裁判官は社長。 社長「ゲーム好きな人手を上げて」 ゲームが好きな僕ともう一人が手を挙げる。 社長「じゃあお前たちは検事でゲームを悪いものとして相手を説得しろ」 僕「え？」 社長「好きなものを弁護したり、嫌いなものを批判するのは簡単だろ？でも逆は難しいぞｗ」

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そこから「いかにゲームを悪く言うか」について頭を回転させる。 弁護側はゲームが嫌いなのに「いかにゲームが素晴らしいか」を語ってくる。 大好きなゲームだが、意外と見えていなかった悪い面が見えてくる。 相手も同じで、見えていなかったゲームの良い面が見えてきているだろう。

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どっちが勝ったかは忘れてしまったが、そんな事はどうでも良かった。 終わった時、お互いの理解が深まった気がした。 僕たちはゲームを好きじゃない人の考え、嫌いな人の考えの両方を『体験』して理解を深めたのだ。 この遊びは何日か続いた。

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僕はこの遊びのおかげで、色んな人の立場に立って物事を考えたり、好き嫌いで判断しないという事を学んだ。 社長の狙いはまさにそれだった。 社長「相手の気持がわかれば、友達でも、恋人でも、敵でも役に立つ。商売でもそれは同じなんだよ」

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社長はこんな感じで、僕に色んな事を教えてくれた。 帝王学だと社長は言っていた。 僕はこの時、物凄く馬鹿だったので「色々うるさいジジイ」くらいにしか思っていなかったが、後に社長に教わったことが物凄く役に立っている事に気が付いたんだよね。

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所謂ディベートの訓練なんだよね。 kakeru.life/archives/761 たぶん社長はビジネス書とかを読んでやってみようと思ったんだと思う。 僕が18くらいの頃だから23年前か。 大学くらいで習うんじゃないかな。 今は小学校でもやるかもしれない。 なのに未だに日本人が議論下手なのは不思議だよね。