【高木彬光啓蒙活動】アキカツ

お玉さんの読書マラソン新企画!本格ミステリの驍将・高木彬光の著作を角川文庫に収録された順番でゆるゆると読んでいこう、というお玉さんの自己啓発セラピー読書企画です。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、ひさしぶりのミステリ感想です

2018-03-09 01:30:16
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

わたしのアツい高木彬光啓蒙活動、アキカツ、はじまります♡ ふふっひ

2018-03-09 01:30:40
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

高木彬光の著作を角川文庫に収録された順番でゆるゆると読んでいく自己啓発セラピー読書企画。今回はウルトラスーパー大傑作『誘拐』となります。 高木彬光は自分の中でSSSクラスの作家さんなのでありますが、その膨大な著作の中でも一番大好きなのがこの『誘拐』であります。不動の第一位、揺ルガネエ

2018-03-09 01:32:20
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『人蟻』 これまで自分の中でかなり低評価だった一作。高木彬光の「らしさ」が、良いところと悪いところ含め(割合としては2:8だが……)スゴく濃厚だったので、今回の再読でちょっとだけ好きになれた。 大傑作群を書いた高木彬光ではなく、フラットで平常運転な高木彬光を知るには適切な一冊カモ?

2018-03-09 01:33:09
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『成吉思汗の秘密』 ネタ本の一つの『成吉思汗ハ源義経也』をパラパラ見ながら(Kindleだけど……)再読した。日本人スゲエがいたるかしこに主張され食欲減退なネタ本に対し、『成吉思汗の秘密』はエンタメ小説としてドチャクソ面白えので米の飯がすすんだ。高木彬光随一のラブストーリーじゃないかな?

2018-03-09 01:33:39
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『刺青殺人事件』 「いまさら刺青なんてネ」と油断していたのだが、やっぱりヤラレタ! 喝を入れられた! あらためて思ったんだけど、「彗星の如く現れた新人作家」の「デビュー作」である「戦後」「モダンディテクティブストーリー」としては『刺青殺人事件』って完璧すぎるんじゃね⁈

2018-03-09 01:34:24
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

(まぁ、角川文庫の「刺青」は改稿版なんだけど、多くの読者にとって、いろんな冠が付随されている国内本格探偵小説のマスターピースはこっちのバージョンのはずなので、厳密な言及までは行わないことにしているよ。ゆるっと高木彬光作品を読むことが大前提だしね)

2018-03-09 01:34:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

という怒涛の流れの中での角川文庫収録第四弾が『誘拐』なんだものΣ(゚д゚lll) 高木彬光の最高傑作なんだもんね。グーチョキパーを偏りなく出すバランス派の自分としては、もうアリエナイさー。 例えるなら、矢沢永吉のライブに行ったら、四曲目に「トラベリン・バス」! そんなカンジのフィーリング

2018-03-09 01:35:40
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そんなわけで、今回もこの高木彬光の最高傑作に酔った。酔いしれた。 本格探偵小説としての手の内は完全に見知っているのに、なお新鮮で清々しい。金銭欲に忠実な人々による、脚色されまくっているはずなのに何処か生々しい人間ドラマに普遍性を感じさせてくれるんよね。やっぱ、『誘拐』強烈だわ!

2018-03-09 01:37:47
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

超ネタバレ事案である夏樹静子解説によると、何の構想もなく『誘拐』は書き始めたらしく、第二部の誘拐事件の進行に関しては多少の水増し感を覚えるものの、全体構成としては奇跡に近いストーリーの転がし方と帰着だ。重大ヒントが何の隠蔽処理もなく提示されてるところに連載作品のドライヴ感が伺える

2018-03-09 01:38:19
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

倒叙推理小説としても、犯罪進行中継スリラーとしても、大活躍名探偵小説としても、『誘拐』はバツグンだし、それぞれの持ち味を殺すことなくお互いを引き立てあっている。高木彬光史観の昭和史を封じ込めている作品で古めかしい部分もあるけど、現代の読者を惹きつけるパワァもあるんじゃないかな?

2018-03-09 01:38:39
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

三度ある身代金要求の二回目での(誰がとは言わないが)警察の出し抜き方や、(夏樹静子が解説でモロバレ言及しているが)博打性の高すぎる現金奪取方法は、アイディアがシンプルなだけに、今作のようにサラッと運用されると作品がグッと引き締まる。推理小説でのサラッとは旨味を乗数倍化させる、その好例

2018-03-09 01:39:51
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あと岡山さんの家庭事情(?)が、お話の核心部分に煙幕をかぶせ、真意を見えにくくさせるためのカモフラージュ、そんなサブストーリー的な意味合いが強いんだけど、とある人物が終盤見せる鬼気迫る行動、それを補強するための伏線としてもかなり有効に機能してるんだよね。これもサラッとやってのけてる

2018-03-09 01:40:11
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

角川文庫の高木彬光っていえば、イコール、変な表紙イラストだったりするわけだけど、『誘拐』の表紙も味がありすぎて困惑するよね。 白で配色された子どもが怖いし、黒の中にいるおっさんも笑いを噛み締めているのか? 涙を押し殺しているのか? が分からず戸惑ってしまう。すごく好きな表紙 pic.twitter.com/X1iwZPDPAw

2018-03-09 01:42:12
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

アタマの悪い『誘拐』 「肥だめには気をつけろ!」

2018-03-09 01:42:31
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

実際はすごくアタマが良いんだけど、やっぱりアタマが悪い『誘拐』 「親には変な子だと思われよう!」

2018-03-09 01:42:40
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

と、ここまでの『誘拐』感想は、マイフェイバリット作品として私自身が以前に語ったことがあるかもしれない内容だ。 しかし、何度目か分からない今回の再読にて、『誘拐』という作品のおそらくまだ誰も言及していない新たな発見をしたので、それを幕引きにしたいと思う

2018-03-09 01:43:33
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そんなこんなで、ゆるゆるやっているのでいつになるかは分からないけど、次のアキカツ! は『破戒裁判』だよ♫ 『破戒裁判』をキライなアキカツおじさんっているのだろうか? いや、いまい(反語) ではでは〜〜

2018-03-09 01:44:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

わたしの熱い高木彬光啓蒙活動、アキカツ! 始まります♫ ふふっひ♫ 残酷な夢が夢で夢になる

2018-06-30 02:41:35
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

角川文庫で刊行された高木彬光作品を収録された順番でゆるゆる読んで行く「アキカツ」 今回はその5 (ラスト、見えてきた)『破戒裁判』をお送りしますわ。 一応のデータとしては1961年(昭和36年)の書き下ろし刊行作品。あの有名な東都ミステリーの第一弾ですね。角川文庫版の解説は和久峻三!(大好き) pic.twitter.com/D0I8NWEzPa

2018-06-30 02:41:59
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

高木彬光の最高傑作は『誘拐』だというのが持論だけど、これは総合点でそうなるわけで、高木彬光の「社会派推理路線」&「純文学路線」で評点してみると、やっぱり勝ち上がってきたゼ『破戒裁判』 前の『刺青殺人事件』同様、何度目かわからん再読やけど、何故か油断していたんだぜ。やっぱスゲェよ

2018-06-30 02:44:16
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「個人の殺人事件を媒介として社会問題を提起するミステリ」てのが自分の社会派推理小説というものに抱いてる印象なんだけど、「問題を提起するだけで、物語的な落としどころを作ることでしか問題の解決を見出せない」スタイルに、楽しく読んでいながらも、モヤモヤを抱き続けてたりもするのよね

2018-06-30 02:44:47
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