遂に書かれないで終わる指原莉乃論の断章（又は「アイドル界のたけし、指原莉乃」についてのちょっとした考察）

ＵＷの落日 @uw_susu

大家志津香「でも、今なんだかんだ言ってる人たちも、１年後には忘れてるよ。良くも悪くもそんなもんよ」 指原莉乃「まぁね。でも、それって寂しいよね」 pic.twitter.com/XQky3ToFWH

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私の指原莉乃に対する評価と思いは、プラスとマイナスの間を、いつも激しく揺れ動く。 「発想が大胆で頭の良い人だなぁ」と感心する時もあれば、非常に日本的な意味での「政治性」を感じる時もある。もっとも、自ら望んだ訳ではなく、結果として政治的に成らざるを得なくなった、と言うべきだけれど。

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「20年後に誰が残るのか？」のAKB調べは、指原莉乃が圧倒的1位という予想通りの結果だったね。私は、指原莉乃さんはキライではないけれど、一般的な評価と私の中の評価に少しズレがある感じかな。余りにもファンに「指原はスゴイ」って合唱される過ぎると、正直ちょっと鼻白む感じはありますね。

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指原莉乃は、かつては「ヘタレキャラ」で売っていたのだけれど、ＨＫＴに移籍して総選挙で1位となった2013年頃から、ヘタレってワケにも行かなくて、キャラクターを「指原はスゴイ」にシフトチェンジした。でも「スゴイ」って言葉はハードル高いよ。持ち上げ過ぎるのもリスクがあると思うけどね。

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@suzukieichi 今は「指原はスゴい」みたいなムードが完全に出来上がっていますが、私は（古い話で恐縮ですが）何をやってもホームランだった頃の「全盛期の山田邦子の危うさ」と同じものを少し感じるのです。指原さんは山田邦子よりは頭が良いので、気が付いたら修正して来るでしょうが。

ＵＷの落日 @uw_susu

近田春夫は「バグっていいじゃん」の評で「もう指原莉乃&HKTでいいじゃん」と言ってしまった訳だが、世間の人にはAKBグループそのものが「指原莉乃&AKB」に見えていると思う。例えば、MステでしかAKBを知らない人には。それでイイ人には良いだろうが、私は好ましい状況ではないと思う。

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峯岸みなみと指原莉乃のバラエティ能力はどう違うのだろう？峯岸みなみはあくまでも伝統的なバラドル（バラエティアイドル）の延長線上にいるけれど、指原莉乃は違う。コメントなどの瞬発力は峯岸みなみが上だが、指原莉乃は間口が広くて地力が強い。つまり、指原莉乃の方がより芸人っぽい感じがする。

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バラエティにおける峯岸みなみはやっぱり「アイドル」で、その佇まいには未だ少しの甘えと同時にキュートさがある。一方、指原莉乃には甘えが感じられない。スキャンダルの話題にしても、峯岸みなみには「美味しいと思いつつも、触れられたくない」という揺らぎを感じるが、指原莉乃は開き直っている。

ＵＷの落日 @uw_susu

指原莉乃の「アイドルとしての甘え」を振り切った姿勢が、芸人達から好感を持たれるんだろうね。過剰に気を遣わなくて良いから絡みやすいし、アイドルという「お客さん」ではなく、自分たちの仲間だと感じるのだろう。ただ、これは自身のアイドル性を切り捨てることでもあるから、一長一短があるよね。

ＵＷの落日 @uw_susu

峯岸みなみは、当然の事ながら、やっぱり指原莉乃を凄く意識しているんだね。北原里英なんかも過剰に意識してしまっている。AKB48における指原莉乃は、かつての笑いの世界におけるビートたけしみたいな存在になりつつあるね。これは、仕方がない事でもあるけれど、あんまり良い傾向でもないなぁ。

ＵＷの落日 @uw_susu

たけしの登場は日本の笑いにとってコペルニクス的転換で、日本のコメディアンの「自意識」のあり方を変えてしまった。それは結果としては、日本の笑いに良い影響を及ぼさなかったと思う。でも「それは何故か？」とか「たけしと指原莉乃のあり方はどう似ているのか？」とかは、長くなるのでまたいずれ。

ＵＷの落日 @uw_susu

峯岸みなみに戻ると、今の外仕事では、歌やダンスが評価されることは余りなくてバラエティ能力がメインになる。すると、指原莉乃の方が一歩リードしている事になる。特に、TVの現場で初対面に近い大人たちの中に飛び込んで、瞬時に人間関係を構築する「人たらし能力」において指原莉乃は優れている。

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指原莉乃が「すごく偉い人にはフランクに、ちょっと偉い人には丁寧に」接する、と言っていたけれど、これが正に彼女の真骨頂を表している。分かっていても、なかなか出来る事じゃないんだよね。ただ、この手管をバラしてしまったのはどうかと思う。「ちょっと偉い」と思われた人は、複雑な心境だろう。

ＵＷの落日 @uw_susu

話の流れの中で鋭いコメントを放つ瞬発力は、峯岸みなみの方が上ではないかと思う。指原莉乃はコメントは特に鋭い訳ではない。ただ、周りに合わせるのが上手い。状況をよく観察し、求められる役割を即座に理解する。峯岸みなみは、彼女に比べると自分の事で一杯で、視野が狭くなってしまう傾向がある。

ＵＷの落日 @uw_susu

ヤングジャンプでの指原莉乃の総選挙分析、さすがに鋭いね。こうして俯瞰でモノを見られる観察力が指原莉乃の強さで、彼女の「バラエティ能力」の源泉もそこにある。「面白いコト言おうとしているから」ではなく「常に周囲に気を配って動いているから」こそ、先輩芸人やスタッフの受けも良いんだよね。

ＵＷの落日 @uw_susu

ただ、指原莉乃のような「客観性」は、アイドルやスターとしては諸刃の剣でもあるんだよね。スターには無意識な人が多い。タレントの無意識が大衆の無意識と合致した時に、人は真のスターになる、とも言える。「見えてしまう」のは、タレントとしてはマイナスの場合もある。自分を解放できないからね。

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@hirosi5_40 高橋栄樹監督は、指原莉乃さんについて「彼女とはクリエイティブの話ができる」と言っていましたね、撮影の時の微妙な照明の違いなんかを見抜く、と。

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第31話「もう一人の面会人」 指原莉乃には役者の素質があると思うが未だ演技に目覚めてはいない。フィクションという枠組みを信じ切れない人なのだろう。だからドラマの人物になり切れず「お芝居」になってしまう。そういう所もたけしに似ている。 pic.twitter.com/QmeVR5fJtL

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ＵＷの落日 @uw_susu

@uw_susu なぜ、たけしの名前を出したのかというと、指原莉乃を「AKBにおけるたけし」みたいな人だと思っているので。これは、必ずしも完全な褒め言葉じゃないのですが、長くなるのでいずれ書きます。 ところでアンタッチャブルになっているけれど、たけしって演技の出来ない人ですよね。