食物アレルギーは口や消化管ではなく皮膚からのアレルゲン曝露で起きる、乳幼児の皮膚の保湿が食物アレルギーを防ぐ上で極めて重要

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ultraviolet @raurublock

食物アレルギーの発症メカニズムと言うのは複雑で、近年もいろいろ知見が塗り替えられてるんだが、ここ数年は「食物アレルギーは口や消化管ではなく皮膚からのアレルゲン曝露で起きる」「乳幼児の皮膚の保湿が食物アレルギーを防ぐ上で極めて重要」という話になってきている

2018-03-09 18:26:08
ultraviolet @raurublock

「昔より食物アレルギーが増えている」かどうかには「昔はアレルギーの子供は死んでいただけ」と反論する人もいるが、例えば昭和40年代生まれで成人前に死んだ子供が全員アレルギーだったと仮定してもそれでも今よりアレルギー率は低く、増えているのは間違いないと思う

2018-03-09 18:26:08
ultraviolet @raurublock

なぜ増えたのかについては、医者からは「乳幼児の皮膚のバリア機能が昔より低下している」ことを指摘する声がよく聞かれる。皮膚のバリア機能がなぜ低下したのかは、いまいちよくわからない

2018-03-09 18:26:09
ultraviolet @raurublock

あとアレルギーについては「衛生仮説」が言われていて、不潔にしている方がアレルギーになりにくいというものだが、実は近年の研究で、不潔にすることで予防できるのは花粉症など呼吸器系のアレルギーだけ、アトピーや食物アレルギーは清潔でも不潔でも差が無いことがわかっている

2018-03-09 19:47:04
ultraviolet @raurublock

なぜ不潔な環境の方が花粉症になりにくいかについて、90年代は「免疫系が細菌相手に忙しいと花粉相手に戦う余裕がなくなる(Th1/Th2理論)」と考えられていたが、現在ではこれは間違いだと考えられている。この大転換には、ギデオン・ラック教授の二重抗原曝露説の果たした役割が大きかった

2018-03-09 19:47:04
ultraviolet @raurublock

不潔な環境だと花粉症を予防できるメカニズムだが、不潔な環境だと病原菌の細胞壁に含まれるエンドトキシンを吸い込みやすい。少量のエンドトキシンを毎日吸い込んでいると、気道上皮でA20酵素が作られ、これが樹状細胞のアレルゲン取り込みを阻害する。A20の生成は鼻や気管支など呼吸器系に限定される

2018-03-09 21:41:22
Dr Avocado 🥑 @k1h

食物抗原の経皮感作により食物アレルギーのリスクが増大することは、二重抗原曝露説(dual-allergen exposure hypothesis)2008 yomiuri.co.jp/adv/wol/opinio…

2016-02-23 13:05:10
リンク www.yomiuri.co.jp 教育×WASEDA ONLINE 早稲田大学がYOMIURI ONLINEと共同で情報を発信するウェブサイト。教育・研究、大学改革への取り組みなど、2007年に創立125周年を迎え第2の建学 へ踏み出した早稲 田の「今」をお伝えします。 236
リンク LACK Professor Gideon Lack | Allergy and Immunology Consultant Professor Gideon Lack is a specialist in allergy testing and his clinical expertise includes allergic asthma, anaphylaxis, conjunctivitis
ウェザーニュース @wni_jp

【花粉症】日本では国民の約4割前後が悩まされている花粉症。こんなにも花粉症患者が増えた背景の一つには、日本人の「きれい好き」が関係している…学者の中ではそんな『衛生仮説』が唱えられているそうです。その内容をご紹介します。 weathernews.jp/s/topics/20180… pic.twitter.com/BLF3kE9Kq4

2018-02-17 12:16:11
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リンク ウェザーニュース 「きれい好き」が花粉症になる!?『衛生仮説』とは 今や国民病とも言われる花粉症。花粉症患者が爆発的に増えた背景には、日本人の「きれい好き」があると『衛生仮説』は指摘します。 72
リンク Bio&Anthropos〜知をたずさえ、生命の海へ 「いま、アレルギーのメカニズムが大きく塗り変わろうとしています」(斎藤博久インタビュー①) ここ数年、アレルギー研究の分野で新しい発見が相次いでいる。「T細胞(Th1/Th2)のバランスが崩れることで発症する」といった従来の定説が見直しを迫られる一方で、アレルギーという病態の全容が徐々に浮かび上がりつつある状況にある。いまこの分野の最前線でどんな研究が進められ、何が明らかになってきたのか? このほど刊行された一般向けの『Q&Aでよくわかるアレルギーのしくみ』(技術評論社)の著者で、同分野の研究の第一人者である斎藤博久氏(国立成育医療センター研究所副研究所長/日本アレルギー学会理事長)への 7