#ちんじふ劇場　【18年3月分まとめ】

青葉⚓C103土曜ユ29b@鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「イギリスの駆逐艦を保護しないといけないのよ」 保護ですか。 「派遣艦なんだけども、どうも作戦海域あたりで定期通信が途絶えてしまったらしいの」 なんでわざわざ作戦海域に なんて名前なんですか？ 「えーとたしか、ジャ……ジャビット？」 それは巨人軍のマスコットですよ。 #ちんじふ劇場 pic.twitter.com/VFVYhaYecB

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不知火「司令、赤城さん。ひな壇を片付けてらっしゃるのですか？」 不破「ええ。俗説ですが、早めに仕舞ってしまおうかと」 赤城「艦隊の皆を娘のように思ってるのよ。このひと」 不知火「……手伝います」 赤城「ありがとう」 不知火「不知火もこの艦隊の艦娘ですので」 #ちんじふ劇場　大湊

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「日振と大東の様子を見ていて思うんだけどね……あの子たち、お前たちの子か？」 北上「何いってんのさー。そんなわけ無いじゃん」 大井「はい。そうです」 北上「……大井っち？」 #ちんじふ劇場

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「大淀がバニーガールな格好しているのが、他所の艦隊で流行ってるらしいわね」 大淀「正直、何が何やら……着ませんよ？！」 「着せる理由がないでしょ( ´△｀)」 大淀「はい。提督が女性で良かったと思います」 「私、着たことあるけどね」 大淀「は？(゜д゜)」 #ちんじふ劇場

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吹雪「海上自衛隊で初の女性司令官が誕生したらしいですね」 「そうねえ」 吹雪「すごいですよね！　憧れちゃいます！」 「……」 大淀「目の前に数個艦隊を指揮してる司令官がいるんですけどね」 「それよりも、吹雪自身がそれと同じくらいの位置にいることを自覚して欲しいかな」 #ちんじふ劇場

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第一遊撃部隊第一、第二部隊（栗田艦隊）は、サマール沖にて小規模な戦闘を繰り返しつつ、レイテ湾に近づきつつあった。 スリガオ海峡の第三部隊（西村艦隊）から連絡はない。 武蔵「此方に向かっているから。ではないか？」 大和「ええ。でもこのまま待っているわけにもいかないわ」 #ちんじふ劇場

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金剛「どうするデス？」 武蔵「行こう。主力の私たちが舞台を降りることなどありえないさ」 その一言で方針は決まった。 栗田艦隊はAcnos艦隊司令部に突入を打電。 鈴谷「熊野！艦載機、上げるよ！」 熊野「わかりましたわ！」 鈴谷と熊野は改二別案である空母兵装で臨んでいた。 #ちんじふ劇場

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実質的に初陣。普段扱い慣れた航巡兵装とは異なる勝手に四苦八苦しながらも艦戦を展開する。 制空権確保のためには艦攻、艦爆を搭載する余裕は二人には無く、艦戦のみを満載してきた二人の出来ることはここまでだ。 榛名「先行の偵察機より入電。『ワレ、護衛棲水姫ヲカクニン』」 #ちんじふ劇場

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武蔵「よし。全艦、合戦用意！吶喊する！」 大和「待って！　基地航空隊より入電。『露払ハ任サレタシ』」 爆発音が遠く聞こえる。 矢矧「前方に黒煙を確認」 武蔵「ハハッ！粋なことをしてくれる。続くぞ！」 栗田艦隊と護衛棲水姫率いる主力輸送船団が激突。 #ちんじふ劇場

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制空権確保で得た弾着観測により、栗田艦隊が戦局をやや有利に進め、砲雷撃戦で敵随伴艦のほとんどを撃沈させたが、護衛棲水姫はほぼ無傷で健在していた。 護衛棲水姫を倒さねば、制海権を取ることは出来ない。 栗田艦隊の焦燥をよそに、太陽がレイテ島の島影に消えていく。 #ちんじふ劇場

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山城「不幸だわ……こんなボロボロになって」 時雨「そんなことないさ。誰ひとり欠けてないだからさ」 レイテ湾に向けてスリガオ海峡を北上していた西村艦隊は敵艦隊の警戒網にかかり、壮絶な艦隊戦の末にこれを打ち破ってきた。それぞれダメージはあるものの、七人全員が健在。 #ちんじふ劇場

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扶桑「栗田艦隊とは連絡が取れないけれど、あちらは大丈夫かしら？」 西村艦隊の各艦は通信機器の不調から、栗田艦隊ともAcnos艦隊司令部とも連絡が取れていない。 闇夜の海域を暗中模索の言葉通りに航行していた。 最上「電探だとレイテ湾に艦隊が展開しているみたいだけれど……」 #ちんじふ劇場

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満潮「どうするの？」 七人の視線が旗艦の山城へと向けられる。 レイテ湾に居るのが敵なのか味方なのか判別できない。 自分に言い聞かせるように山城は数度深く息を吐き出す。 山城「突入するわ。武蔵たちが引き返すはずはない。そしてこれは私たちの使命であり、願いなのだから」 #ちんじふ劇場

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その言葉に全員が頷いた。 西村艦隊、レイテ湾に突入す。 航行するうちに戦闘中であることを先頭を行く時雨が気付く。 時雨「そうすると、あれは栗田艦隊か。よし、ボクたちも損傷しているけれど、援護しよう」 発光信号機で後続の山城に合図する。山城からは『行け』と簡潔な返答。 #ちんじふ劇場

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山城「このために来たのよ！私たちは！」 山城が打ち出した照明弾がレイテ湾にいる敵味方の姿が照らし出す。 扶桑「行きます！みんな、続いて！」 時雨に代わり扶桑と山城が先頭に立って探照灯を照射。 栗田艦隊と敵艦隊の間に割り込むと、砲撃が先頭の二人に集中する。 #ちんじふ劇場

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山城「邪魔だあああ！どけええええ！」 数多の攻撃を受けながらも二人は力強く立ち続けて後続の盾となる。 満潮「朝雲、山雲、時雨。機を見て合図を送るから、四人同時に魚雷を射出するわよ」 最上「ボクが先に飛び出して目隠しになるよ。あとは、頼んだよ」 時雨「……最上」 #ちんじふ劇場

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最上「大丈夫さ。心配いらないって」 笑顔を残して最上が飛び出す。 その直後に満潮が合図の声を上げた。 満潮「今よ！」 四人一斉に魚雷を射出。 敵艦の砲撃も爆音も何もかも、音が消えた無限の様に長い時間。 それを抜けた先で爆音と深海棲艦の断末魔が聞こえた。 #ちんじふ劇場