- motoyaKITO
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イメージしてください。 『あなたはこの地球に生き残った、たった1人の日本人男性です。』 ありえない話ですが、この状況で生きているのがキタシロサイ《スーダン》です。 なぜ彼は地球上最後の1頭になってしまったのでしょうか?
2018-03-13 08:43:37この地球上に生きるキタシロサイは、メス2頭だけ。現在、ケニアの自然保護区で、ライフルを装備したレンジャーと追跡犬に24時間365日密猟者から守られ生きている。 『未来にも色んな命がずっと生きていてほしい。』 この願いを叶える為、私は消えゆく姿、命を、伝えたい。
世界には大きく分けて5種類のサイがいます。 シロサイ クロサイ インドサイ スマトラサイ ジャワサイ です。 5種すべてが、絶滅危惧種です。
2018-03-13 08:47:37シロサイは更に2種類に分けられます。 ミナミシロサイ キタシロサイ です。 私たちで例えるならば、 『サイ』 =『人』 『シロサイ』 =『アジア人』 『キタシロサイ』=『日本人』 と、なります。
2018-03-13 08:52:35この地球上に生きているキタシロサイは、3頭です。 1頭がオスの《Sudan スーダン》 2頭がメスの《Najin ナジン》《Fatu ファトゥ》 です。 スーダンは、人間でいうと100歳を超えています。 スーダンの娘がナジン、 ナジンの娘がファトゥとなり、 地球上最後の3頭は血縁関係になります。
2018-03-13 09:09:18この地球上で生きているオスはスーダンだけです。 その為、 『地球上最後の1頭オスのキタシロサイ』 と言われています。 メスは2頭いますが、オスのスーダンは人間でいうと100歳を超える年齢、残るメス2頭も繁殖可能年齢を超えています。その為、自然繁殖は出来ません。
2018-03-13 09:20:53現在、残り3頭となったキタシロサイを絶滅から救う為、体外受精に望みをかけた計画が進行しています。 考えて欲しい。 そもそも体外受精をしなくてはいけないような状況にまで追い込んだのは、私たち人間、だということ。
2018-03-13 09:34:03シロサイは、地上最大動物と言われるゾウの次に大きく、最大で体長4m、体重は3トンにもなり、時速50〜55kmで走ります。 体を覆う皮膚は1.5〜5cmある為、肉食獣の爪や牙を通しません。 その為、自然界に天敵はほぼいません。 そんな彼らに何故、絶滅が迫っているのでしょうか?
2018-03-13 09:42:52サイの密猟は、アジア諸国のサイの角の消費が原因です。 漢方薬や精力増強に効果があると信じられていますが、それだけではありません。最大消費国であるベトナムと中国の経済発展により、新しい富裕層が自分の成功の証、ステータスシンボルとしてサイの角に価値を生み、需要ができたことが原因です。
2018-03-13 10:00:43サイの角は、私たちの爪や髪の毛と同じタンパク質のケラチンです。 漢方薬としての薬効は、何も確認されていません。 しかし、途方もない高値で売れるのです。 その為に、今日もサイが密猟者に殺されています。
2018-03-13 10:04:34サイの角は1キロいくらで取引されますか? 『1万円?』 『10万円?』 『100万円?』 違います。 『1,000万円』 です。 密猟者(貧しい国)と、消費者(豊かな国) 密猟者にとっては高額ですが、支払う側の消費者にとっては僅かなもの。 サイの密猟は、生息地だけではなく世界中の問題なのです。
2018-03-13 10:15:41日本は、ワシントン条約に加盟するまで、サイの角を輸入していました。 現在も、日本にはサイの角を含む漢方が存在し購入可能です。 製薬会社が利用するのは、輸入禁止前から保持していたものであり、現在輸入はしていないようですが、輸入禁止前のサイの角も密猟で殺したサイの角なのです。
2018-03-13 10:33:34野生動物を絶滅から守ろうと、命をかけて密猟者と戦うアフリカ人レンジャー達に、 『象牙やサイの角も輸入禁止前のだから使ってもいい』 と、言えますか? 存在する0.01%の消費者は、レンジャー達にとって、とても悲しい深刻な問題なのです。僅かな消費者が、アフリカを戦場にしているのです。
2018-03-13 10:56:18今、サイの角の最大消費国は、ベトナムと中国です。 『私は1度も使ったこと無いから関係ない。』 と、思って欲しくありません。 日本は昔、野生動物消費大国でした。日本は未だ象牙という大きな問題を抱えていますが、今、経済発展している他のアジア諸国が日本と同じ道を辿ろうとしています。
2018-03-13 11:08:531960年に2,000頭以上いたキタシロサイ。 2018年の今、3頭しかいません。 私たち人間は、 『サイを絶滅に追い込む力』 があることを証明しました。 そして今、 『私たちはサイを守ることができるのか?』 ということが問われています。
2018-03-13 11:29:38