語学とは身障者になってみること

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uroak_miku @Uroak_Miku

1)ネット上にネイティヴに質問できるサイトがあって、私は日本語ネイティヴなので外国人による日本語作文に赤入れしてあげるわけですが、同時にほかの言語についてもそれぞれのネイティヴに質問ができる…これ、英語の早期教育に取り入れられないかな?

2018-03-19 07:46:12
uroak_miku @Uroak_Miku

2)例えば「美しいな庭です」という作文を目にして私たちは「違うよそれは『美しい庭です』だよ」と瞬時にわかるわけですが、そう教えてあげても「ドウシテイケナイノデスカー?」と食い下がられたらどう答えるかな。

2018-03-19 07:51:00
uroak_miku @Uroak_Miku

3)「『きれいな庭です』なら〇だよ」と答えても「『きれいな』ハ良クテ『美しいな』ガイケナイノハナンデデスカー?」とまた聞き返される。このとき私たちはようやく気が付くわけです日本語には「きれいな」(ナ形)と「美しい」(イ形)の二種類があるのだと。

2018-03-19 07:53:29
uroak_miku @Uroak_Miku

4)もう少し踏み込んで説明すると「きれいな」(ナ形)は「きれいに」に変形する(いわゆる「活用する」)ことがあります。これが非日本語ネイティヴには衝撃だったりします。例えば英語だと「beautiful」は変形しない。ところが日本語では「きれいな」「きれいに」「きれい」と変形するわけです。

2018-03-19 07:56:02
uroak_miku @Uroak_Miku

5)こういうのは世界でもかなり珍しいみたいで、日本語を教えるときの一つの山場になっています。

2018-03-19 07:56:37
uroak_miku @Uroak_Miku

6)「美しい」は「美しかった」と活用する。これも世界ではかなり珍しいほうです。だから日本語学習者はここでとまどう。

2018-03-19 07:58:41
uroak_miku @Uroak_Miku

7)こうやってネットにある日本語指導投稿サイトを使って子どもたちに日本語の指導を体験させて、そこから気づきを促していく。

2018-03-19 08:00:43
uroak_miku @Uroak_Miku

8)歩いたり座ったりするのと同じくらいたやすく行っている自分たちの日々の言語活動が、とても複雑なメカニズムの上に成り立っていることに。

2018-03-19 08:02:07
uroak_miku @Uroak_Miku

9)これを体感させ気づかせれば、今度は自分たちが外国語を学び、その言語をネイティヴとする人間に自分たちのこしらえた文がどんな風に受け取られているのか、前より敏感になるはずです。

2018-03-19 08:04:04
uroak_miku @Uroak_Miku

10)前に私が「ぼくの鉛筆はどこだ?」のつもりで「Where is my pencil?」なんて英文を口走ったりしたら「貴様俺の鉛筆隠しただろ!」と聞こえてしまいますよとつぶやいたら10万ビューの反応があって、それも賛否両論半々だったのを思い出します。

2018-03-19 08:06:01
uroak_miku @Uroak_Miku

11)「あはは、学校英語やっぱクソだわ」と納得する方と「ブロークンでも通じればいいんだ」という方の両極端に分かれた。

2018-03-19 08:06:57
uroak_miku @Uroak_Miku

12)しかし日本語学習者のこしらえたアサッテな日本語文にツッコミをいれて楽しむ遊びを小学生のうちにやらせておけば、「ブロークンでも通じればいいんだ」と開き直れなくなります、きっと。

2018-03-19 08:08:44
uroak_miku @Uroak_Miku

13)「語学は度胸」というのは名言です。しかし度胸ひとつで押し通すのはやはり良くない。謙虚さと自省心は育んでおいて損はない。

2018-03-19 08:10:08
uroak_miku @Uroak_Miku

14)何かの本で面白いことを知りました。ひとがひとに加える残虐行為がある時代から激減したのは、印刷技術の向上で本が大衆に出回るようになってからだと。つまり他者の身になってみるという思考法が、読書によって先進国では広まったのが大きな要因だったのではないか、という論です。

2018-03-19 08:12:58
uroak_miku @Uroak_Miku

15)皆さんは小学生のとき『ごんぎつね』を読まされましたか。私は記憶がおぼろげですがたぶん教科書にあったはずです。今でもそう。小4で習うんですよたしか。どうして小4かわかるかな。

2018-03-19 08:14:49
uroak_miku @Uroak_Miku

16)ごんぎつね(1)10歳の壁 4年生でなぜ学ぶ nishinippon.co.jp/feature/educat… これこれ。面白い分析をしています。

2018-03-19 08:16:50
uroak_miku @Uroak_Miku

17) >10歳の壁-。子どもたちは、10歳前後で思春期へと向かい、心や言葉の変化、成長の試練を迎える。この物語は、そうしたタイミングに合わせた「心の教科書」でもあるように思えた。

2018-03-19 08:17:29
uroak_miku @Uroak_Miku

18)ごもっともなのですが、心の教科書というのなら外国人(日本語の身障者!)へのいたわりを国語の授業で教えておくのも悪くはないのではないかな。

2018-03-19 08:19:52
uroak_miku @Uroak_Miku

19)腰を痛めてはじめて知った、エスカレーターの速度の速さ…ある大きな病院に寄ったとき、エスカレーターがとてもゆっくり回っていることに感心したことがあります。いえ私は別に腰を痛めてその病院に通っていたというわけではなくて、ふらっといろんな建物に迷い込むいつもの癖でしたが。

2018-03-19 08:22:49
uroak_miku @Uroak_Miku

20)外国語の学習とは身障者を疑似体験すること。外国人のこしらえる日本語文はケッサクなものぞろいで笑ってしまうけれど、身障者のぎこちない動作を笑うのと同じくらいそれは悲しいことです。

2018-03-19 08:24:44
uroak_miku @Uroak_Miku

21)車いすで、声もうまく出せなくて体をとにかく揺さぶる身障者を生で目にした子どものとき、怖いと思った。これはもうしかたがない。恐怖とは生理的なものなのだから。ホーキング博士の功績は、私たちの重度身障者への生理的恐怖感を中和してくださったことだと思いますね。

2018-03-19 08:26:50
uroak_miku @Uroak_Miku

22)「身障者への思いやり」というテーマを、外国人による日本語校閲というゲームで体感させる…そういう小学校国語カリキュラムは可能だと思います。その気になれば今すぐにだって授業でできる、ネットでそういうサイトがいくつもあるのだから。

2018-03-19 08:28:50
uroak_miku @Uroak_Miku

23)またいろいろと思うところがでてきて脳内の収拾がつかないので、続きは後日。

2018-03-19 08:30:11