富田流小太刀(中条流)の四箇(しか)の復元

中条流(富田流)の目録に現れる最初の技、燕飛・燕廻・鍔迫・遊雲(えんぴ、えんかい、つばぜめ、ゆううん)の復元試行した動画です。 この四つは「四ケ(しか)」と呼ばれ、室町時代の事典、運歩色葉集にも「四ケ、太刀 燕飛(ウンヒ)。燕廻(-クワイ)。遊雲(ユウウン)。鍔政(ツハセメ)」としてその名称が見られます。 おそらく念阿弥慈恩が創始した一連の太刀だと思われ、えんぴ、えんかいは陰流や堤宝山流、吉岡流などにも共通してみられます。 続きを読む
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中世平法研究会 @empiken

中條流の復元検討の動画を撮影してみました。 目録の始めにある四ヶ(燕飛・燕廻・鍔責・遊雲)のうち燕飛です。 主に富山県立図書館所蔵の兵法手鏡の記述などを参考にしています。あくまで記述からの復元検討である事に注意してください。 (撮影協力: 是風会・肥後新陰流東京稽古会) pic.twitter.com/Zmxb24KVJ1

2018-02-16 18:58:22
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(中條流復元2) 続けて中條流の四ヶ(燕飛・燕廻・鍔責・遊雲)のうち燕廻です。 主に富山県立図書館所蔵の兵法手鏡の記述などを参考にしています。あくまで記述からの復元検討である事に注意してください。 (撮影協力: 是風会・肥後新陰流東京稽古会) pic.twitter.com/JCoY9gIHUY

2018-02-16 19:02:27
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(中條流復元3) 続けて中條流の四ヶ(燕飛・燕廻・鍔責・遊雲)のうち鍔責です。 主に富山県立図書館所蔵の兵法手鏡の記述などを参考にしています。あくまで記述からの復元検討である事に注意してください。 (撮影協力: 是風会・肥後新陰流東京稽古会) pic.twitter.com/ziGpfadWjn

2018-02-16 19:14:05
中世平法研究会 @empiken

(中條流復元4) 続けて中條流の四ヶ(燕飛・燕廻・鍔責・遊雲)の最後、遊雲です。 四ヶのうち遊雲のみ片手で小太刀を使います。 主に富山県立図書館所蔵の兵法手鏡の記述等を参考にしています。あくまで記述からの復元検討である事に注意してください。 (撮影協力: 是風会・肥後新陰流東京稽古会) pic.twitter.com/fadaudE5h2

2018-02-16 19:21:43

四箇(四ヶ)と中条流の小太刀の握り方について

中世平法研究会 @empiken

四ヶは中條流の目録の始めにあたります。小太刀というと現在では片手で使うことが一般的ですが、中條流では両手で使うことが多く見られます。特に四ヶでは、燕飛・燕廻・鍔責で「シカの構え」という両手で小太刀を持つ構えより始まり、最後まで小太刀を両手で握り使います。

2018-02-16 19:29:10
中世平法研究会 @empiken

四ヶの4つ目、遊雲でやっと小太刀の片手使いが出てきます。 加賀藩中條流師範家、山崎家の「雲印ノ書」によると、遊雲は初手である四ヶの終わりであり、この後の本手の準備のために遊雲で片手使いを始めるとあります。

2018-02-16 19:29:11
中世平法研究会 @empiken

なお今回の復元に関しては主に富山県立図書館の資料に基づいています。以前リンクを紹介していますので興味がある方は参考にしてください。 twitter.com/empiken/status…

2018-02-16 19:34:57
中世平法研究会 @empiken

なおこちらのツイートで言及していますが、室町時代の書物に中條流の目録が載っています。こちらのものは冨田家と関係ない系統のようで、四箇が燕飛、燕廻、遊雲、鍔責と順序が入れかわっています。 twitter.com/empiken/status…

2018-02-16 19:38:43

動画に対する注釈

中世平法研究会 @empiken

書き忘れましたが、本来は木刀を使用しますが、今回は袋竹刀を使っています。中條流(冨田流)は小太刀で有名ですが、今回使用している物の長さは、小太刀が全長70センチちょっと、大太刀が全長120センチちょっとほどです。

2018-02-16 20:47:00
中世平法研究会 @empiken

こちらの動画では鹿構(四ヶの構え)で復元していますが、「兵法手鏡」では「太刀を頭の上に指上、四寸の身に成て両手にて構」とあるので、復元動画2の燕廻と同じ構えと思われます。加賀藩の別系統でも同じように構えていたようです。(動画のような低い構えを使った系統もあったようです) twitter.com/empiken/status…

2018-02-20 18:48:08

四箇構え(鹿構え)について

中世平法研究会 @empiken

四箇(シカ)の構えについて。 シカの構は、兵法手鏡によると「当流太刀の始は鹿構一本にて奥山慈恩観念也」とされ、加賀藩の矢野家系の資料でもシカ構えについて「当流一流相伝この如く」とあり、同じく加賀藩師範山崎家では「よく之を心眼に納むべし秘すべし秘すべし」とあります。

2018-02-20 18:55:47
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構えとしては半身(四寸の身)ではなく、身体を正面に向けた向身(八寸の身)から左足を出し、”やや身をそばだてた”姿勢です。また、その身構えは『反らず、沈まず、及ばず、屈まらず、胴を据える』とあります。太刀は両手で持ち、柄を胸について、肘を張り、切先を上げ敵に向けたようです。

2018-02-20 18:56:00
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シカ構えには一種の技(形)になっていて、この構えのまま敵に向かってスルスルと近寄り(富山ではこれを延べ足と書かれます)、敵が打ってくるのを敵の拳を突くように受け(または切先を上げ刃で受け止め拳へ摺り掛け)ます。このとき「嵩より高く」受け止めるのが重要とされます。写真はイメージ pic.twitter.com/ETj7NKCOBK

2018-02-20 18:59:11
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また、シカ構えには「沈む身」「肩さき」などと言われるもう一つの使い方もありました。これは基本の使い方が腰の高さに言及が無いのに対して、腰を沈め膝を開き、肘を張り、肩のあたり、低い位置で受け止めたようです

2018-02-20 18:59:12
中世平法研究会 @empiken

シカ構えは中條流のどの系統でも一本目ですが、目録にはあらわれません。この受方はこの後の技に何度も出てくる基本になっています。同様の技は念阿弥の流派である馬庭念流の合掌や肥後新陰流の小太刀などにも見られる事から、念阿弥の太刀であるという記載はあながち作り話ではないのかもしれません。 pic.twitter.com/5IwEPi271r

2018-02-20 19:06:49
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シカ構えから切先を敵に向けたまま半身になると燕飛・燕廻・鍔責の最初の構えになります。また、弘前藩の當田流の表の一本目諸上、二本目摺込にあらわれる構えはシカ構を右前に構えたものと言えそうです。なお技としてみると、諸上はシカ構の沈む身、摺込は通常のシカ構と言っても良いと思われます pic.twitter.com/NhaDiYnJWB

2018-02-20 19:08:51
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燕飛(えんぴ)について

中世平法研究会 @empiken

燕飛は富山藩中條流伝書「兵法手鏡」によると「太刀を頭上にて請留、左の方えつき落し、右の足にて敵の拳を踏落し、引はなして首を切なり」とあります。踏落とすとあるので、本来はもっと強く拳を踏みつけるのかもしれません。受け方落とし方は他派の伝書も参考にしていますtwitter.com/empiken/status…

2018-02-20 18:48:09

燕廻(えんかい)について

中世平法研究会 @empiken

燕廻。 この動画では敵に向かって進み、打ってきたものを左に受け流し、右足踏込み袈裟に切り付け、敵が振りかぶって退いたところを下から切り上げ押し込んで行きます。その後、退いて右足前の鹿構えになり、敵の切込みに対して、こちらも右足を踏込み敵の太刀に切込む、という形で復元しました。 twitter.com/empiken/status…

2018-02-21 19:40:38
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富山藩および加賀藩の中條流伝書を見ると、その記述がほぼ共通しており、シカ構えから手を高くあげ両手で構え、受け流して袈裟に切り付け、敵の左肘に切先を付け腰を少し屈め胴を直ぐにして構えるとあります。また変化として敵が逃げた場合の切り上げが含まれているのも共通しています。

2018-02-21 19:42:52
中世平法研究会 @empiken

富山藩の兵法手鏡に関しては、行間に追加の解説があり、それらを考慮すると復元動画のようになります。他派に記載のない、切り上げの際の姿勢や、右前の鹿構えより右足を踏み込み敵の太刀に切り付ける事などが書かれています。 twitter.com/empiken/status…

2018-02-21 19:44:52

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