【プレイバックのべ挑】第3回『今、私がこのケーキを食べたら、その瞬間に世界が終わる』

Script少女 のべるちゃん広報局 @novelchan_PR

【のべるちゃんの挑戦状 FILE.03】 #のべ挑 『今、私がこのケーキを食べたら、その瞬間に世界が終わる』 この状況が成立する物語を創作せよ。 （今回はのべるちゃんのまとめコメントは無しです。ご了承ください） ハッシュタグをお忘れなく。 タイムアップ：次のお題を出すまで

田中卵 @tanaka_tamago05

テーブルに鎮座する宇宙外の彼方の混沌より抽出された諸悪の権化のようなどす黒い塊。これをあいつはケーキだという。 知らず、喉がなる。無論、食欲からではなくて、恐怖からだ。 窓の外で異臭を嗅いだ鳩の末路を見て、確信する。これを口にすれば、私/世界は終わる。 #のべ挑

がへばり @gahaha7712

私は神様だ。 どんな惑星より大きい神様だ｡ 惑星を食べて生きている｡ 今日は青と緑の球体のケーキを食べるのだ｡ #のべ挑

田中卵 @tanaka_tamago05

母が遺したバースデーケーキ。私の誕生日を祝福するメッセージが添えられて、彼女のいない食卓で蝋燭の灯が空間を染める。 これはきっと儀式だ。彼女の存在の結末を認めるための。 私がこのケーキを食べた後、私の生きる世界はガラリと変わるはずだ。 彼女の味を確かめる、最後の機会。 #のべ挑

ショウイ🍆🔔🌵🍹🚪👿 @Admiral_SHOUI

【のべ挑3】① 3ヶ月前のことだった。 「貴方の命は、もって3ヶ月でしょう」 それはあまりにも無慈悲で、突然なものだった。 横にいた彼女は泣き崩れ、俺の頭の中は雪原のように真っ白になった。 「3ヶ月後って、あなたの誕生日じゃない……そんなことって……」 〈続く〉 #のべ挑

ショウイ🍆🔔🌵🍹🚪👿 @Admiral_SHOUI

【のべ兆3】② そして現在――つまり、余命宣告をされて3ヶ月後。 俺は何とか誕生日を迎えることができた。 病室に集まった家族、彼女、友人、看護師。 テーブルの上にはバースデーケーキが置かれている。 「誕生日おめでとう！」 周囲の人は口を揃えて祝ってくれる。 〈続く〉 #のべ挑

ショウイ🍆🔔🌵🍹🚪👿 @Admiral_SHOUI

【のべ挑3】③ ケーキを一切れづつ配り終え、乾杯をし、それぞれがケーキを口にし始める。 みんな、最高の笑顔で接してくれた。 最期まで笑顔で祝ってくれた。 俺はみんなより先に未知の世界へと旅に出る。 俺は、フォークでケーキの欠片を、口へと運んだ。 〈続く〉 #のべ挑

ショウイ🍆🔔🌵🍹🚪👿 @Admiral_SHOUI

【のべ挑3】④ そのケーキは、今まで食べた、どの食べ物よりも美味しくて、幸せなものだった。 そして、俺の意識は、幸せに包み込まれたまま消えていった。 「みんな、本当にありがとう」 これが、俺の物語の、俺の世界の終焉。 〈完〉 #のべ挑

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

わかっていた。でも、皆を代表して赤切れのある震える小さな手で差し出されたそれを笑顔で受け取る。……高慢で気高く。「そうね、パンがなければケーキを食べろと言ったのは他でもない私だわ」最後までどうか。 ──例え、それが私の世界を終わらせる毒を含んでも、それが民意なら。 #のべ挑

いわしさん@ほうりステップ @iwashi_houris

ホールケーキの上には砂糖でできた家と、砂糖でできた人形、クリームの地面、クリームの樹木。チョコレートのプレートには文字が書かれている。 ケーキを切り分けた瞬間に地面は分かたれ、人形や家、プレートは切り分けたケーキの各々に分配され。食べた瞬間、ケーキの上の『世界』は。 #のべ挑

佳乃 @sinseisisi

@novelchan_sup 私は一人真っ白い密室、 ガラス越しの青い部屋には一人の少女。 私は貴女と謎を解き、一つの箱を手に入れた。 その箱にはケーキと、カードが入っていた。 『おめでとう、貴女。』 気がつくと、隣の部屋は紫色に変わっていた。 #のべ挑

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

「このケーキを食べたら、その瞬間に私の世界は終わるの」僕の作ったそれを見て彼女はそう言った。「なぜ？」零れ落ちた涙に目を丸くする。「だって、これ食べたら認めなきゃ」彼女は震える睫毛を持ち上げた。「君とお別れすること」狡い。最後の贈り物は何がこれがいいと君が言った癖に。#のべ挑

時風◆kMp2.tmHTI@モノ書き @tokikaze9807

#のべ挑 目の前には、荒廃した街。生命の痕跡が消えた世界。 ……ああ、なんで。 後悔をするには、余りにも遅すぎる。 ……なんで、食べちゃったんだろう。 あまりにも、遅すぎて。 目の前には、一口分欠けた、ショートケーキ。 私、世界を滅ぼす災厄の魔女/パンドラになっちゃった。

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

壊れる瞬間が好きだった。目の前でその絶望を目の当たりにしたかった。「これ毒入りなんでしょ」目を見開く君。ひどく滑稽。ばれないと思ったの。フォークを取り上げて私は微笑む。「君って本当に偽善者」終わるのは私じゃなくて君の世界。叫んで手を伸ばす君を笑って私は── #のべ挑

清泪(せいな)@カクヨム活動中 @changing0201

「いやいやいや、それはまずいそれはまずいって！　だって、それプーチンのじゃん。いや、マジうまそうなのはわかるよ、うん、めっちゃわかる。なんかスゴいもんね。見た目とか、香りとか、ヤバいぐらいうまそうだもんね。いやでもさ、それプーチンのじゃん！　食べたらまずいっしょー」 #のべ挑

月夜空くずは🌓🦊 @Kuzuha_0

#のべ挑 …秒針は無慈悲に進む。普段通りの秒針の速度は今は恨めしい程に速い。 目の前には苦手な果物が盛り沢山なケーキ。他の友人は既に給食を食べ終えて遊びに行っている。ケーキを食べれば苦しい世界は休み時間へ変化する。 僕は意を決し、「食べる？」と尋ねてケーキを隣の人に差し出した。

円 率@市民👑✖️ @enritsu3141

#のべ挑 我は星を喰らう者。今までに数多の星を喰ってきた。しかし最近は同じような星ばかりで飽きてきた。そろそろとっておきのものを喰うとしよう。自然が豊かな星のようだ。さぞかし美味しいだろう。その地球と言う名の我にとってのケーキは。

時雨@のべるちゃん @grape_48

#のべ挑 今度こそ痩せなくては……。今回は本気なのだ。親友に相談したところ大げさに考えるといいらしい。例えば「これを食べれば死ぬ」とか……。信じ難い話だが親友はそのやり方で成功した。 ところで現在別の友人から貰ったケーキが目の前にあるのだが私はどうしたらいいのだろうか。

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

深い深い赤いテーブルクロス。磨き込まれた鏡のようなシルバー。白雪のような真っ白なお皿。テーブルについた幼い人形じみた少女は、そのガラス玉のような目を開いた。目の前には豪奢なケーキ……みたいなのがイメージで浮かんだけど、いまいちおわりとくっつかなーい！泣 #のべ挑

yuki @tokiori_sizuku

「最後に食べたいものはあるか」 いつも優しくしてくれた看守が、私にそう尋ねる。 その質問に、私はケーキと答えた。 次の日の朝、目が覚めると小さなテーブルの上に高級そうなショートケーキが置かれていた。 同時に、牢屋の隙間から看守達が電気椅子の準備をしているのが見えた。 #のべ挑

黒木夜@小説執筆中 @6eZGr8faULqeQ5a

#のべ挑 ある占い師が言った「世界は透明な水晶だ」と ある宗教家が言った「世界は超越的な芸術品だ」と ある哲学者が言った「世界は糞だ」と ある科学者が言った「世界は定規だ」と そして、ある変人科学者はこう言った「世界は甘いケーキでなくてはならない。でなくては価値などない」と

黒木夜@小説執筆中 @6eZGr8faULqeQ5a

#のべ挑 (続きです) 果てにはその変人科学者はある人の個的な世界を甘いケーキの中に閉じ込めた。 そしてある人にこう言った。 「ほら、このケーキを食べなさい。それがあなたの幸福だ」

円 率@市民👑✖️ @enritsu3141

#のべ挑 もういいや、十分生きた。最後に一番好きな物を食べて安らかに死のう。 重度の糖尿病のぼくはケーキをホール丸ごと食べた。 ぼくの体という世界が終わった。

グリギン☆ ドォーン @GuriginDawn012

痩せている女性が好きな彼がこの世界よりも大好きだった。大好きなこのケーキをずっと我慢してきた。このケーキを食べて彼がいなくなれば世界は終わるってくらいに。 でも、こんな歪んだ恋のある悲しい世界には別れを告げよう。ケーキの甘い風味と共に世界は終わった、あるいは始まったかもしれない。

清泪(せいな)@カクヨム活動中 @changing0201

ケーキを食べたところで世界は終わらない。 何の問題もなく、私と関係無く、何処かの誰かはその瞬間も愛を育んだり、愛に殺されたりするのだろう。 だから、ケーキを食べて終わる世界があるとするなら、それは目の前にケーキがあったさっきまでの世界のことだろう。 #のべ挑