川内神通のえっちなの

酔った勢いで書いてて気がついたらえっちなSSが一本できあがってた
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深海さかな @dzurablk_kai

部屋に帰ると、姉がいた。 「およ? 神通、今夜は遠征じゃなかったの?」 季節はずれのこたつに置かれた卓上コンロの上の、白菜しか入っていない鍋に箸を伸ばしながら、寝ぼけたような声音で川内が問う。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 20:53:31
深海さかな @dzurablk_kai

実際寝ぼけているのだろう、今日明日は川内は非番だったはず。 三人のうち一人が非番で二人が勤務、という三姉妹シフトが続いている以上、那珂がいないこの部屋には川内がいないとつじつまが合わない。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 20:55:32
深海さかな @dzurablk_kai

「急に中止になっちゃって。かわりに、今夜は那珂ちゃんは帰らないらしいわ」 神通は鉢金とロングソックスを脱ぎ捨てると、姉に倣ってこたつに入った。ホームセンターで安く買えた代物だけに、向かい合わせでも脚がやや窮屈だ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 20:57:28
深海さかな @dzurablk_kai

「あー、今夜はお楽しみの日だったかー」 まるで他人事のようにごちる川内。 那珂が提督と結婚してからというもの、出撃や遠征が急にとりやめになることも、さして珍しい事ではなくなった。無論、その日は那珂だけが特別な夜戦に従事することになるわけだが、 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 20:59:55
深海さかな @dzurablk_kai

そんな提督たちによる一身上の都合的な作戦変更も、大半の艦娘からは「寿休暇」として持て囃され歓迎されている。 「みんな喜んでたでしょ」 「夕張さんなんか艤装を下ろしたその脚で、PXにビール買いに行ってました」 「夜通し飲むんだろうねえ、結構結構」 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:02:08
深海さかな @dzurablk_kai

「これで那珂ちゃんに子供でもできたら、かえって負担が増えるのに…皆わかってるのかしら」 「まあまあ、今が幸せならいんじゃないの?」 そう言って川内は椀を片手にけらけらと笑った。無垢な少年を思わせる一点の曇りもない笑顔は、いつ見ても周囲の人の心を掴んで離さない。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:05:10
深海さかな @dzurablk_kai

川内に天性の人望があるということは、人心に疎い神通でも気付くのにそう時間は掛からなかった。表裏の無い性格や、周囲の風評に流されない、いい意味での図太さ。それらは神通がいくら苦労して克服しようとしても、未だなお手の届かない才能であり、コンプレックスでもある。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:08:15
深海さかな @dzurablk_kai

だからこそ、妬ましい。だがそれ以上に、そんな姉の長所を独り占めしたくなる。 神通の胸のうちに、ほの暗い感情がふつ、と湧いた。 「ほら、姉さん。口元、汚れてますよ」 「へ? どこ?」 「ああもう、ほら。箸をくわえたまま喋らないで」 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:10:26
深海さかな @dzurablk_kai

川内はいつも一人のときは、なぜか鍋をマヨネーズで食べる。それもポン酢も醤油も加えずにだ。そんな食べ方をして美味しいのかと心底不思議に思う神通だが、こうして二人きりのときはそんな姉の性癖がありがたかった。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:14:33
深海さかな @dzurablk_kai

なぜなら、姉の口元についた調味料を、唇ごと直に味わうことができるのだから。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:14:40
深海さかな @dzurablk_kai

二人きりの居室に、口の端から漏れた吐息が響く。川内は動じることも、また身を捩ることもない。ただただ神通の唇を受け入れ、それ以上のことも舌で催促してくるのみ。 いつも襲うのは神通の方だ。姉がそう仕向けているのか、はたまた襲われる趣味があるのかはわからない。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:16:18
深海さかな @dzurablk_kai

なんにせよ、二人の思惑は一つの点において完全に一致していた。 …今夜は絶対に、相手を眠らせない。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:17:54
深海さかな @dzurablk_kai

神通が川内を押し倒す。遠征から帰ったばかりで磯の香りが色濃く残るセーラー服や、昼間の訓練でかいた汗とともに全身に帯びた体臭を気にするほどの理性は既に残されてはいなかった。あるのはただ、目の前の姉をめちゃくちゃにしてしまいたい、という欲情だけ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:19:20
深海さかな @dzurablk_kai

川内が神通を意味深な瞳で見上げる。笑っているのか、それとも期待しているのか。夜空を思わせる瑠璃とも藍ともつかぬその瞳を見つめていると、吸い込まれそうな錯覚に陥る。 神通のこうべが、ゆっくりと姉の首筋に堕ちる。重なった唇と柔肌の間を、つつ、と唾液が滴り落ちる。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:21:53
深海さかな @dzurablk_kai

川内の吐息に混じって、溜息のような、静かな喘ぎ声が漏れた。 本当にずるい人、そんな風に人の欲情を弄んでばかり。 お返しとばかりに神通は両手で姉の頭部を掻き抱き、もみあげから耳の裏まで、敏感な部位全てに舌を這わせる。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:27:43
深海さかな @dzurablk_kai

神通の腕の中で川内が震え、野放しになった四肢が暴れると同時に神通の制服を剥ぎにかかる。だがそんな手に乗ってあげるほど神通も優しくは無い。必死に引き剥がそうとする川内の手を巧みにいなし、かわしながら、耳元でそっと囁く。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:30:00
深海さかな @dzurablk_kai

「ダメですよ、姉さんは私だけのものなんですから…」 その言葉と同時に力んでいた川内の腕の力がふっと抜けた。見ると、微かに腰も震えている。 「言葉だけでイっちゃうなんて、いけない人ですね…?」 「だって…神通がいじめるから…」 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:31:43
深海さかな @dzurablk_kai

そう返した川内の眼差しは未だ紅潮した頬とは対照的に強気な光を帯びている。体は快楽に屈しても心まで妹の好きにはさせていられない、そういう体なのだろう。 だが神通には川内のこうした振る舞いすらも、自らの被虐的な欲望を満足させるための演技だととっくに見抜けている。  #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:35:05
深海さかな @dzurablk_kai

そんな姉の尊厳を打ち砕いて、見も心もぐちゃぐちゃに犯してしまいたい。いっそ、私のことしか考えられなくなってしまうくらいに。 そんな情欲に心躍らせる神通がスカートを脱ぎにかかると、既に濡れ始めていた花園から滴った蜜が指先を伝い、生温い露が姉の体に点と線を刻んだ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:40:33
深海さかな @dzurablk_kai

女性が女性を抱く際に、肉体的に満足させることのできる部位と言うのは、一般に予想される以上に少ない。男女の契りと異なりそこには、自らを深くえぐってくれる突起物も力強く抱いて放さない筋力も、はたまた己の存在を内側から塗り替えてくれる体液も介在しえないからだ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:44:49
深海さかな @dzurablk_kai

だが、霊長類というものは生殖活動に貪欲な生き物である。サルやチンパンジーの群れが飢えた際に近親者に当たる異性や、時には同姓の個体をも性的に搾取する事例において人間と言う種族も例外ではないのと同様に、その性戯の奥深さは枚挙に暇が無い。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:47:42
深海さかな @dzurablk_kai

その証拠、というわけでもあるまいが、俗に言う「性感帯を開発する」という文言もあながち嘘ではない、ということに神通は気づきつつあった。きっかけはもちろん、姉である。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:49:41
深海さかな @dzurablk_kai

川内と神通は今、互い違いに上半身と下半身を交換し慰めあう体位にあった。互いの生殖器を唇と舌で慰めあうだけの、一見すると虚しいだけの関係だ。 だが、本来なら肉体的に満たされぬはずのその二人の肉体は、未だかつてないほど内側で荒れ狂う快楽の狂奔に晒されていた。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:53:14
深海さかな @dzurablk_kai

神通の眼前にある、川内の黒いショーツがその何よりの証拠だ。唇と鼻先で軽く割れ目をなぞっただけでびくりと跳ね、押し寄せる被虐の快楽に留められなくなった蜜が花弁を押しのけ布地ごしにとめどなく溢れる、ひたすらに卑猥な肉感。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:56:24