1988年4月16日(土)の旅日記

港人になりすましミャンマー国境の町、打洛に到達。
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桃岩荘人 @namihei1224

0700エイミーたちを見送り、小肥氏と追い出されるように0800宿を出る。もうこの宿には誰もいないようだ。0830小肥氏と最後の飯。油条2、米線、牛奶0.75元。 1000打洛行乗る。汽車駅でない、交差点の近郊汽車停留所。座席の最後が38番なのに、俺の切符は40番。無座ってこと?

2017-04-16 09:59:41
桃岩荘人 @namihei1224

半分気おくれ、半分あきらめバスを下車。するとそこに港人女性3人。頼むと俺の座席を探し当ててくれた。右側前より2番目の席だった。確かに40番とある。再び気合を入れなおして乗り込む。ここからは普通話の苦手な港人になりきるぞ。いざ打洛へ。

2017-04-16 10:03:18
桃岩荘人 @namihei1224

勐海には1125着予定が、途中で停車。検問か?乗り込んでからずっと緊張しっぱなし。なんと蛇だった。大きな蛇をひいてしまい、それを乗客が捕えて持ち込んできた。俺の目の前。まだ動いている。足で頭を踏みつぶす。そして俺の足元にポイ。なーんてこった! pic.twitter.com/jqdUaAlF2M

2017-04-16 10:10:07
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桃岩荘人 @namihei1224

勐海で休憩。時間からいって昼飯のはずだが、いつ発車するかわからん。ダッシュでトイレへ。(この時トイレの場所を聞いた、別の打洛行バスの乗客の港人にのちに世話になる。)見つからず脇道で立ちション。その後飯屋へ。

2017-04-16 10:13:31
桃岩荘人 @namihei1224

どんぶり飯と一皿で1.68元、食いつつ、同乗の客に発車時間聞く。これが失敗。しつこく俺のことを聞いてきて、港人は打洛へは行けないとかなんとかぬかしだす。それも大勢で大声で。しーっと指を口にあて、必死になだめ、黙っててくれと合図。ほっ。何とか理解してくれた。もうだめかと思った。 pic.twitter.com/vlXGbmGY15

2017-04-16 10:16:02
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桃岩荘人 @namihei1224

運ちゃんにチクられたら終わりだった。1230勐海発。さあこれからだ。いよいよ非開放区域に入る。寝たふりをし、質問を避け、緊張が続く。途中、ひどい道になる。ケツが痛い。1300バスが辺鄙なところで止まる。事故か?長蛇の列。バスと反対に向かって正装のタイ族女性が歩いていく。 pic.twitter.com/Vsg11AkEMc

2017-04-16 10:18:46
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桃岩荘人 @namihei1224

こんな田舎でも祭やってるんだなあ。景洪が一番早いらしいから、これからこっちは始まるのだろう。降車し前へ歩いてみる。バス停の港人女性と話す。他のバスには何人か港人乗っているようだ。なんと禿の西洋人も。明日マーケットのある勐混は開放されているという。するとここはまだ開放区のようだ。 pic.twitter.com/dBAv98KHY1

2017-04-16 10:22:45
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桃岩荘人 @namihei1224

ちょっとほっとする。目前にはれんが満載のトラックが、脇の溝へ突っ込んでいる。ぶらぶらしていると、いきなり日本語で話しかけられる。「日本人ですか?」

2017-04-16 10:24:03
桃岩荘人 @namihei1224

勐海の港人もすこししゃべれたが、この人は日本に留学していてぺらぺらに近い。昆明近郊在成都鉄道局に勤務している張さん。ツイてる。初めての未開放地区入りに、二人も日本語しゃべれる人に会えるとは。ふらっと事故車の前に戻ると、幌付きトラックが今にも発車しそう。

2017-04-16 10:28:55
桃岩荘人 @namihei1224

中の港人、西洋人が乗れ乗れと合図する。近づくと勐海でであった港人たちだ。5元。渋滞にはまった自分のバスを後目に1440出発。立ったまま20人ほど荷台に揺られる。ひどい悪路。途中「外国人立入禁止」の標識。途中の勐混で西洋人が下車。残りは俺だけ。港人が「お前罰金200元だぞ」と脅す。

2017-04-16 10:32:59
桃岩荘人 @namihei1224

200だっていいじゃんか、死ぬわけじゃなし。こういう冒険こそ今、俺がやることだ。今でもずっと考えている。何しに旅に出たのか。今も結論が出ない。信条はある。だから迷う。こうだという旅のスタイルが決まらない。小肥氏と居れば、ぐーたら休暇旅行となるし。

2017-04-16 10:35:31
桃岩荘人 @namihei1224

俺の信条は一日一日、一所懸命、一分一秒無駄にせず、精一杯生きること。人を感動させる、つまり傷つけられても傷つけず、さわやかな出会いを求めること、何でもやってみること、何でもやって、最低の現実を知り、傷つき、そして耐えること。なんか坊さんの修行みたいだけど。

2017-04-16 10:37:38
桃岩荘人 @namihei1224

とにかく一回りも二回りも逞しくなる、成長することが俺の目標だ。臆せず、やってみるということだ。ただ無理をしないことも大事だと思う。言い訳になるけどしなくちゃいけないことは何もないけど、毎日変わる環境の中で、それを見て、理解するのは、やはり相当エネルギーを使う。だから長旅は疲れる。

2017-04-16 10:39:26
桃岩荘人 @namihei1224

ゆっくりゆっくりののんびり旅なら別だけど。こっちの人が2泊3日の硬座に乗るとする。彼は多くても半年に一度か、下手すりゃ10年いや一生に一度かもしれん。それを俺は月に6,7回やるのだ。やっぱ言い訳してるだけだ、もうやめよう。とにかく今は未開放区、打洛をめざす。

2017-04-16 10:41:31
桃岩荘人 @namihei1224

突如二股の道を左へ。人だかりが土埃の中に見えてくる。ついに国境の町、打洛か?それとも検問か?

2017-04-16 10:42:51
桃岩荘人 @namihei1224

祭りだった。そしてそこは打洛だった。下車。検問はない。ずっ怖れていた検問がない!? 港人が言った「You're lucky!」やった!ついに来たのだ。1640打洛着。体中がじーんときてる。疲れもふっとんだ。為せば成るだ。

2017-04-16 10:45:17
桃岩荘人 @namihei1224

街はずれの汽車駅で明後日0830の帰りの切符を買ってもらう。5.4元。しかしなんと宿が没有。小さな街の年に一度の祭。港人16ともども、2日間野外泊か。

2017-04-16 10:47:17
桃岩荘人 @namihei1224

ミャンマー国境の町、非解放区の打洛でも泼水节の人だかり。4月16日の夕方着。 pic.twitter.com/dUpNXxs3fT

2017-04-20 23:41:07
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桃岩荘人 @namihei1224

街は本当ににぎやかだ。祭の真っ最中。タイ族ハニ族そのほかいるいる。人々の肌の色が黒い。美しい民族衣装に真っ黒な顔。景洪は漢族が混じり、こっちはビルマなどの血が混じっているのか?

2017-04-16 10:48:42
桃岩荘人 @namihei1224

ミャンマー国境の町の泼水节。肌の色が黒いのが印象的。4月16日@打洛 pic.twitter.com/mdZQIvl6N0

2017-04-20 23:42:37
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桃岩荘人 @namihei1224

打洛の水かけ祭りも盛況だ。行きかう人々の顔は明るく、なごやかだ。それとは裏腹に呆然と佇む俺たち。果たしていい時に来たのか、悪いときに来たのか。#水かけ祭り

2017-04-16 10:50:40
桃岩荘人 @namihei1224

ミャンマー国境の町の泼水节。タイ族ハニ族そのほかいろいろいる。 4月16日@打洛 pic.twitter.com/zfIsF9RSwa

2017-04-20 23:43:42
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桃岩荘人 @namihei1224

僧衣の男たち、盛装の女たち。男も盛装が多い。観光客が少ないせいか、華やかに見える。ようやくシングル一部屋見つかる。ひとり部屋に17人!ふげえ。ひとり6角!コンクリの上に雑魚寝だからそんなもんか。つまりシングル10元ってこと。 pic.twitter.com/sdUZplxS4Q

2017-04-16 10:58:09
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桃岩荘人 @namihei1224

夕方になってまた雨。なんと飯もないと港人たち。ビスケットにジュースを3.65元で買い、1915部屋へ。開水も手洗い水もない。わずかに水桶にたまっている水をコップで掬って手を洗う。西瓜をもらい水分補給。世旅研合宿のおかげか、俺は比較的乾きに耐えられる。ジュースもいらない。#世旅研

2017-04-16 11:01:56