【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第163話「桂陽攻め」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第10巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」01】 第163話です。 零陵城から次の目標である桂陽へと駒を進める玄徳軍。目的地が近づいたところで野営します。とここで玄徳は、誰が先陣をするか、と皆に尋ねます。

2018-04-17 12:32:54
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」02】 拙者を、と趙雲。俺だ、と張飛。孔明は、趙雲の方が応えるのが早かったから、早い方に命じたらいかがか、と言います。孔明としてはどちらでも構わなかったようですね。なので、早い者勝ちという安直な決定方法を持ち出します。これに慌てたのが張飛。

2018-04-17 12:35:04
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」03】 返事の早いか遅いかで決めるなど今まで前例がないぞと猛抗議。なぜ俺を用いないのかと詰め寄られた孔明は困り顔で、そういうつもりではないと言います。ならば、くじで決めてはどうだ、と妥協案。本当に戦略上、どっちでも良かったみたいです。

2018-04-17 12:36:39
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」04】 孔明は、紙に筆でなにやら書きつけます。さあ、これに後か先かを書いたから好きな方を引けと、くじを持ちます。よしと張飛が先に引きます。引く段になって、こっちか、待て待てこちらかもしれんと優柔不断なところを見せます。早くせんかと孔明。

2018-04-17 12:38:42
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」05】 ようし、と張飛は目をつぶってくじを引くと、それには「後」と書かれていました。あ…、とくじを見つめる張飛。趙雲が引くと、もちろん「先」と書いてありました。もしかしたら、張飛が目をつぶった時に孔明が後と書かれた方のくじを差し出したとか…。

2018-04-17 12:41:47
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」06】 どっちでも良かったのではなく、実は趙雲に命じるつもりだった孔明…というのは少々うがった見方か。多分不正はなかったんでしょう。 諦めきれない張飛は、くじを取り替えてくれぬかと、趙雲に頼みます。張飛殿の頼みでも断ると趙雲。

2018-04-17 12:43:35
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」07】 しかし、そこをなんとか、となおも食い下がる張飛。よっぽど先陣をきりたかったのでしょうが、いい加減にしろとばかりに玄徳が、それは未練というものだぞ、とたしなめます。顎に手をやりつつもくすぶった思いを持つ張飛をほっといて具体的な話に。

2018-04-17 12:45:53
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」08】 手勢はどれくらいいるのか、という玄徳に対し、3千あれば充分だという趙雲。孔明がそれで足りるか、と念押しすると、もし敗戦したら軍罰を受けると、趙雲は自信を示します。玄徳はよし行けっと、趙雲に出撃を命じます。

2018-04-17 12:47:41
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」09】 悪く思うな、と趙雲が張飛に言うと、勝手にしやがれ、と返します。手柄を立てるチャンスを取られたと、すねた表情です。 こうして、趙雲が先陣となり、桂陽攻略は開始されます。

2018-04-17 12:49:16
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」10】 桂陽城では、太守の趙範が部下の前で、潔く降伏して領土の安泰を願おうではないか、と諮ります。しかし、当然のように反対意見も出ます。徹底抗戦を唱えるのは鮑隆と陳応です。陳応は、玄徳は天子の皇叔なりと称してるが所詮はむしろ売りだと罵倒。

2018-04-17 12:53:18
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」11】 出自の怪しい男の足元に、桂陽城の誇りを捨てるつもりかと、名門意識をむき出しにします。しかし、と趙範。玄徳には、関羽、張飛、趙雲といった豪傑がいると。曹軍百万の中を駆け破った趙雲子龍が先陣としてこの城に迫っているのだぞ、と言います。

2018-04-17 12:55:35
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」12】 ならば、この陳応と戦わせていただきたいと。いずれが真の勇者か見届けてから降参しても遅くはありますまい、という陳応。戦わずして降伏するのはプライドが許さないというわけです。これに鮑隆も賛同します。ここまで言われた趙範は戦うことを許します。

2018-04-17 12:57:31
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」13】 こうして陳応は4千の兵を引き連れ、趙雲を迎え撃ちます。先頭はすぐに開始されます。趙雲は敵将の姿を求めて駆け回りますが、陳応が出てきて名乗りを挙げます。おとなしく降伏しろという趙雲に、自分が主とするのは曹操だという陳応。

2018-04-17 12:59:41
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」14】 やむをえんな、と趙雲。望むところよ、と陳応。二人の一騎討ちが始まります。陳応の獲物は三股状の槍というか鉾。ひとしきり打ち合いますが、趙雲が陳応の武器をひっかけてからバン!と弾き飛ばすと、喉元に槍を突きつけます。

2018-04-17 13:02:15
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」15】 ケンカは相手を見てやることだな、と趙雲。戦争というよりも単なるケンカ扱い。お前と俺とに腕の差があるように、今の桂陽では玄徳軍に太刀打ちはできぬ、いたずらに滅亡の道を歩むことはあるまいと趙雲。今日のところは命を助けてやると言います。

2018-04-17 13:04:46
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」16】 城に帰って太守とよく相談しろ、という趙雲。命拾いした陳応は、城に戻ります。 復命した陳応の報告を聞いた趙範。だから最初から歯の立つ相手ではないと言ったではないか、と陳応をなじります。陳応は一言もありません。

2018-04-17 13:06:27
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」17】 最初から素直に降伏していれば相手の印象もよかったものを…と趙範。ともかく、徹底抗戦派は身を隠させ、趙雲に降伏を申し出ると、馬車の用意をさせます。

2018-04-17 13:07:53
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」18】 早々に趙雲の陣に着いた趙範。玄徳に楯突く気はないと、桂陽太守の印綬を差し出します。趙雲は、これより我が味方になったと、もてなしの支度をするように言います。幕舎の中で和やかにもてなしの宴が始まりました。

2018-04-17 13:09:30
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」19】 ところで、と趙範。将軍と手前とは同じ趙氏でございますな、と言います。同姓であるからには、先祖はきっと一家のものだったのに違いないと、これを機会に義兄弟の約束をしてくれないかと言い出します。よかろう、と趙雲は簡単にOKします。

2018-04-17 13:11:34
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」20】 では今日より義兄弟の約束をいたそうと杯を上げる趙雲。直ちにお聞きとどけ嬉しゅうござると趙範は乾杯します。義兄弟の契りを結んだとあって、こんな嬉しいことはない、と趙範。それでは、今日のところはそろそろ引き揚げると言います。

2018-04-17 13:13:34
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」21】 このまま趙雲の陣に留まっていたら、事情を知らない者たちが不安がって、何をしだすかわかりません。趙雲も、皆を安心させてくれい、と言います。こうして趙範は桂陽城へと引き揚げていきます。

2018-04-17 13:14:50
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【横山光輝「三国志」講座163「桂陽攻め」22】 こうして、玄徳軍は簡単に桂陽城を攻略したかに見えたのですが、趙雲と趙範の間にとんでもない事件が沸き起こります…。と、この続きはまた次回です。 今回はここまで。

2018-04-17 13:17:43