『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』作業ツィート

Fassbinder-jp @fassbinderjp

『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』のモデルになったのはドライヤー『吸血鬼』などに出演した女優シビル・シュミッツ。かつてファスビンダーは好きな女優トップ10でモンローやファルコネッティ、マニャーニなど欧米各国の女優を挙げつつドイツ人女優としてはただ一人シビル・シュミッツを選んでいます。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

先ほどサンプルが届きました。『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』のDVDとBluray。ゴージャスなのかホラーなのか分からないジャケ写真が素敵です。いい音響の大画面で観たいなぁ。大学の教室借り切っちゃうか。 twitter.com/IVC_Tokyo/stat…

IVC @IVC_Tokyo

4月27日(金)発売！ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』Blu-ray&DVD！封入リーフレットには渋谷哲也さんの作品解説文収録。1982年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作。一人の「映画女優」を巡る、美しくて残酷な物語。 amzn.asia/6eBMUHH pic.twitter.com/UxdYgQKx41

2018-04-16 19:02:28

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4月27日(金)発売！ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』Blu-ray&DVD！封入リーフレットには渋谷哲也さんの作品解説文収録。1982年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作。一人の「映画女優」を巡る、美しくて残酷な物語。 amzn.asia/6eBMUHH pic.twitter.com/UxdYgQKx41

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Tetsuya Shibutani @Tshibutani

授業のリアクションで、「ファスビンダーやストローブ＝ユイレをやってください」という何だか事情通らしき声がぽつり。ええ、この際だからやりますよ。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ファスビンダーはヴェロニカ・フォスの破滅のペシミズムについて、「自分があの記者だったら彼女を救うためにもっと行動できたと思う」と答えている。多分ここに映画と現実の分岐点がある。映画は四季を売る男同様、滅びゆく主人公の被害妄想の具現化だ。そこに侵入する他者はいない。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ヴェロニカ・フォスのあこがれ ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー　こちらも気づくとあと2週間で発売だった。ま、字幕は悪い時しか話題にならないから、言及されない方がいいのだけど。前の版と印象が変わったかどうかは知りたい。　amazon.co.jp/dp/B079FGMDXP/… @amazonJPさんから

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

しかしオゾンてファスビンダーと違い愛を自明視する。その分愛の扱いが軽い。リュディヴィエ・サニエが出ると楽しいのが愛じゃんて感じで何でも来いムード。ジロドーとベームの違い違い軽やかだ。この映画観てるとフランツなんで死ぬの？って拍子抜けする（初見の時もそうだった）

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『焼け石に水』。フランス語オリジナル音声版は初めて。二人が互角に闘い合っててなんだか普通のドラマ。後半女たちが出てきてようやく勢いづく。ファスビンダーと真逆な感じ。なんでエルヴィラの設定を入れたんだろうと昔は不思議だったが、フランツにアルミンを重ねてるんだな。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

確かに今までにない感じの「ヴェロニカ・フォス」解説になった気はする。いずれにせよ高揚感から醒めた月曜のゲラチェックで最後の直し。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

@tsekiguchi 喋くるとその10倍を越えるかも。今年の追悼企画でやりますかね。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

4500字→3000字に、どう切り詰める…トリビアを全部切るか、トリビアで攻めるかの大きな別れ道。ヴェロニカ・フォスのいろんなエピソードを知ってる人は少なくないと思うから、やっぱり前者かな。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『ヴェロニカ・フォス』最終字幕チェック終える。いやはや超特急。で、ようやく出しゃばらない字幕ができた気がする。字幕を読んでる自覚がないくらいに映画世界に溶け込んだ言葉。でも詩や歌詞の訳はまだまだ難しい。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』の新字幕では、背景のラジオやポスターで1955年西ドイツの政治的空気を取り入れた。西ドイツNATO加盟、戦争反対の声が響く。マリア・ブラウンが爆死した翌年。やがて『出稼ぎ野郎』の日常がやって来る。ファスビンダーの円環。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

クライテリオンもう一つの特典映像「ジビレ・シュミッツ　悪魔とのダンス」ナチ時代の映画ディーヴァになり損ねた存在として紹介されていた。だからこそファスビンダーが魅かれたとも言える。『ケレル』のリジアーヌは本来シュミッツの役だったかも。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

クライテリオン盤『ヴェロニカ・フォス』のボーナス映像。ローゼル・ツェヒトークで『想い出はかくの如し』を選曲したのはツェヒ自身だそう。ツァデクと撮った映画撮影シーンは本当に怖くて緊張したと。御大を前に失敗の演技するってそりゃ怖いよね。ファスビンダーの非凡な俳優術。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

映画全体が回想シーンという作品は意外に多い。昨夜観た『ローラ殺人事件』もその一つ。最初のナレーションが明らかに幽霊の声だった。本当に死体を写すサンセット大通りより洗練されてていい。ハリウッドは妄執の映画が多いが、ハングリー精神の裏返しか。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

「別離と到着。それが人生でもっとも美しい。マリアンネ、貴方は私にたくさんの幸せをくれた」 「売ってあげたのよ」 「そうね、私もちゃんと心得ている」 死を前にしたヴェロニカ・フォスとカッツ女医の対話

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ファスビンダーは映画の回想シーンを美しいと言い、脚本のメルテスハイマーは映画の回想シーンは耐え難いと言った。『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』は回想シーンを多く取り入れた映画になるはずだった。結果…映画の回想シーンは美しかった、いや映画全体が回想シーンなのかもしれない。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

メルテスハイマー「（マリア、ローラ、ヴェロニカ・フォスに続く）第4の女性映画のシナリオを書くはずだった。題名は『ヒバリの飛翔』、ローザ・ルクセンブルクの生と死の物語で主演はジェーン：フォンダ。最初の打合せ日の朝、ラジオでファスビンダーが前夜に死んだことを知った。」

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』字幕チェック終える。自分で訳すと愛着が増す。出てくる人が全員幽霊みたいで、悪意や嘲笑の台詞も芯がない感じ。あのラストも悪夢の続きなんだよね。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

今日からまたしばらくファスビンダーの日々。『ヴェロニカ・フォス』をマリア・ブラウンのネガ（もしくはポジ）として戦後ドイツ復興の時代を読むこと。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

ヴェロニカ・フォスの解説を書くのに実質1週間も取れないと分かり、蒼ざめている。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

take one fresh and tender kiss... なかなか気分は切り替わらない… one girl, one boy, some grief, some joy そうして思い出がつくられる🎶

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

字幕稿送付。これでしばらくファスビンダーとはさよなら、シャーネレク、イスラーム映画祭へ。その間に卒業式もあるし。

Tetsuya Shibutani @Tshibutani

翻訳終えた…　大分力が戻ってきた感じ。