マルチプレーン撮影と密着マルチ

ねこまたや @info_nekomataya

mars.dti.ne.jp/~yato/eva/cont… わりと古いページ　エヴァの最初のテレビの頃なのでまだフィルム制作ですが、用語解説はけっこう突っ込みどころが多い カメラワーク、撮影処理（ワーク）、作画処理が混同しまくりで書いてある。この頃ですでにこういう認識でみな作業していたわけで…あの頃何してたっけ

ねこまたや @info_nekomataya

密着マルチ…　twitter.com/search?f=tweet…　これはみなそう呼んでいるけれど　自分は同様の手法に対してこの単語を使ったことはあまりない　意識して避けてた

ねこまたや @info_nekomataya

まず「密着」って単語に意味がほとんどない もとの意味でわざわざ「密着」と呼ぶのは「密着していない」状態があるわけで　一般には「マルチプレーンカメラシステム撮影台」のことなんだけど…ねぇ

ねこまたや @info_nekomataya

学生の頃のことで、技術的にはむろん聞きかじりで「なんか良さそう」という気持で、スチール棚のアングル材で高さ2.4M 半固定の中段ステージの設置できる撮影台を組んだのよ。…で、実はそんなに表現の幅を広げてくれないんだわ　マルチプレーン撮影

ねこまたや @info_nekomataya

手前（カメラ側）の素材を小さく仕込んで奥はでっかくしなくちゃいけないので素材の設計がすごく大変でね。 でかい素材は扱いが大変　引くのも面倒 小さい素材は、今度は小さすぎで微妙なミスもでかく映るし ライト反射防止の裏塗りもかなり手間

ねこまたや @info_nekomataya

そんだけ手間をかけても構造上絶対にパンフォーカスに出来ない。どれか1つのプレーンにしかフォーカスしない…っていいことあまり無いのよ。　特に縦型のマルチ台は

ねこまたや @info_nekomataya

某大スタジオのように実写用のステージよりでかい横置きカメラのシステムとかなら引きの横幅十数メートルとかできるだろうけど　そこまでの余裕は無いしね 　結局かけた労力ほどは絵が良くならないのだ

ねこまたや @info_nekomataya

んで、私が仕事を始めた頃はマルチプレーンカメラの出番などほとんど無かった。撮影所でも、でっかいやつはとっくに廃棄かそもそも入れたこと無い。それほどでかくないやつも中段は固定でもう何年も動いたこと無いっていうような感じでねぇ　実質存在しないようなブツ　ソレがマルチプレーン撮影台

ねこまたや @info_nekomataya

「密着マルチ」と呼ばれる手法　同様のものを仕込むときは「アオリで画面下向にトラックイン」とか「主人公のフォロートラック」、「クレーンダウン」みたいな撮影効果の「狙い」の方を書いてさらに書くときは主に「マルチスピードスライド」とやってる。最近はそれに拡大とか縮小も入る

ねこまたや @info_nekomataya

自分でなるべく書かないようにはしてるけど、作監や二原のときに先に書いてあるものをけして書き直したりはしない。演出のときも特にはしない　しなかったと思う　記憶は曖昧

ねこまたや @info_nekomataya

現在のスライド（方向、速度）の調整のみで、基本パンフォーカスになるやり方のほうが表現範囲が広くてより良い手法だと思うので「マルチプレーンの代用」的な響きを感じる「密着マルチ」という呼び方が気にいならい「だけ」ってのはまあ　自分でもわかってはいるのですが　なはは