シモ狩まとめ

自分のモーメントだとまとめるのめんどくせーからやっぱトゥギャッターは最高だぜ!
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東吾 @105_k5

いいじゃない 赤い舌がまるで蜘蛛のように狩人の胸を這い回る最中、狩人は淡い吐息に混じりシモンへと告げた。 「あなたが、秘密を暴くために利用してるのはわかってます。だから……その代償に、ください。あなたの秘匿された身体を」 潤んだ目はシモンが久しく見て居なかった星の瞬きに似ていた。

2018-04-18 22:46:02
東吾 @105_k5

「あぁ、利用してるといえばそうだろうな。だが俺ぁ、利害の一致ってだけで男を抱ける程墜ちちゃいねぇよ」 「それは、好きだって事です?」 「勝手にそう思ってろ。ただ、俺はそうだってだけだ」 そう告げるシモンの服からは、燻るような煙草のにおいがした。

2018-04-18 22:48:02
東吾 @105_k5

馬小屋の乾いた草場の中に乱暴に放り出される狩人をゆるゆる脱がしながら「こう見えて獣の罹患者が仕草をじっと見てたもんだからかねェ……おまえの視線に、気付いてたぜ? ……じっと睨め付けるような熱い視線にな」と息を荒げて服を脱がし始めるシモンさんの話ですか。

2018-04-20 21:57:50
東吾 @105_k5

「シモンさぁっ、ぼく、腰とまらないでっ……えっちな気持ちからだから溢れてきて、おちんぽ! シモンさんのおチンポもっと欲しいよぉ!」 涎を垂らし腰を振る若い狩人の尻を叩き、シモンは下卑た笑いを浮かべる。 「何だ幻覚剤は遣わない口か、完全にキまってやがるな。はは……いいぞいいぞ」

2018-04-21 02:09:04
東吾 @105_k5

「このまま俺の精液を搾り取るつもりでやれ……おまえは、俺の性奴隷だ。いいな」 年若い狩人の顎に指を添え、やたらヤニ臭い息で耳をくすぐれば最早、薬の力で理性などない彼は抗う術があっただろうか。 「なるぅっ……ぼく、シモンさんの性奴隷に……して、してくださぁい……」 幾度目かもわからぬ

2018-04-21 02:11:53
東吾 @105_k5

射精を終え、狩人はシモンの身体にしなだれかかる。 そしてその胸に顔を埋めながらも「もっと、おちんぽ……シモンさんの身体、もっといっぱいセックスしてシモンさん、シモンさん、シモンさん……」 「はは、本当に壊れちまったか」 シモンはそういうと、愛おしそうに狩人へ口づけをするのだった。

2018-04-21 02:11:54
東吾 @105_k5

空の厩にいつから馬がいないかわからない。 月は今日も青白く輝く中、厩には乾いた藁の匂いの他に強い雄の臭いが充満していた。 「はぁ、ぁ……」 息も絶え絶えに藁の上へ寝そべる狩人の肢体は白濁した液体と汗とが混じり合い僅かに床を塗らしている。 その姿を見て、シモンは煙草に火を付けた。

2018-04-25 00:45:48
東吾 @105_k5

やつしになる前は吸わなかった。やつしになり、人を陥れるようになってから自分を保つためにやたらと吸うようになった。もっと強い薬を入れた事もあるが、結局はコレに落ち着いた。 煙草の煙が、まるで雲のように月をかすめる。 狩人はシモンの身体を背中から抱きしめて、同じ月を見た。 「月が…」

2018-04-25 00:45:48
東吾 @105_k5

「朧に見えます、あなたの……煙で」 「そうだな」 まだ年若い狩人を抱き寄せれば、狩人はその胸へ顔を押しつける。 「……強くなります。あなたの背中を守れるくらい強く。だから」 その先は告げなかったが、何とはなしに分かっていた。 だから消えないで 貴方は煙のようにいつか消えてしまいそうだ

2018-04-25 00:45:49
東吾 @105_k5

「そうだな……お前は、強くなるだろう」 シモンはそう呟いて、煙草の火を消し眼前のまだあどけなさを残す狩人と唇を重ねた。 どうかその願いを叶えられない自分を許してほしいと、贖罪でもするかのように。

2018-04-25 00:45:49
東吾 @105_k5

「誰かに殺される運命なら、ボクが殺していいですか」 「いや、殺される運命は定まっている。キミに殺させる訳にはいかないし、キミでは絶対に殺せない。それが『観測された世界による因果』だ」 「クソみたいだ」 「その通り、俺たちは宇宙のひり出したクソみたいなもんだよ」

2018-04-25 01:05:29
東吾 @105_k5

赤く広がる液体は、確実に彼の死をつげていた。 「シモンさん」 呼んでも、返事はない。 「シモンさん……」 何故なら彼はとうに死に絶え、その最後の言葉を狩人に託したのだから。 「シモンさん!」 だがその肌は触れれば温かく、傷さえなければ生きているように思えた。 「嘘だ、嘘だ……」

2018-04-25 13:18:25
東吾 @105_k5

涙ながらに、自然と肌を重ねていたのは愛情か、執着か、それとも。 「ふふっ、気持ちイイでしょう。貴方は、こうされるといつも喜んだ……」 微かな温もりを残し、だが筋肉は弛緩しだらしなく力の抜けた肉体を半ば無理矢理貪り、背徳的な快楽の中。 「シモン、シモンさん、シモンさん……」 何度も名を

2018-04-25 13:18:26
東吾 @105_k5

その名を呼ぶ。 それが彼の本当の名前なのか、結局は分からないまま。

2018-04-25 13:18:26
東吾 @105_k5

お昼なので屍姦を書いていいといわれたので。(キチガイ1)

2018-04-25 13:19:14
東吾 @105_k5

「あぁ、あのやつしか。あれはなぁ、知りすぎたんだ」 鐘を鳴らした男がいう。 「だから死んだんだ。俺はそういう役割で……まぁ、わかるだろう?」 男の鐘は不気味に響く 「俺を、殺すのかい」 躊躇いなく刃で男ののど笛を掻き切り、二度としゃべれないよう胴体をも切断するが、心が晴れる事はない

2018-04-25 13:23:04
東吾 @105_k5

「あなたを殺してももう」 あの人が、いないのはわかっている事なのに。 すでに涙すら零れず、心が動く事はない。その男の死が、青年の時をも止めてしまったのだ。

2018-04-25 13:23:05
東吾 @105_k5

魔女と狩人 「シモンさんを救う事はできませんか」 狩人の言葉に「魔女」と呼ばれた女は深いフードを被ったままこたえた。 「結論からいえば、貴方の出会うシモンという男は、とっくの昔に死んでいるわ」 彼女は思いの外若い声で言う。 「悪夢にあるのは彼の探究心という名の思念……」

2018-04-25 23:58:35
東吾 @105_k5

「救う事は、できないんですね」 「……夢で死をさけても、それは夢。生き返る事はない。だけど……救いを与える事は、できるわ」 存外に優しい声で魔女はいう。 「……救いになりなさい、百万、一千万、救ってみなさい。足掻けばあるいは……」 その言葉に推され、狩人は新たな夢を見る。

2018-04-25 23:58:35
東吾 @105_k5

「よう、どうした小僧」 その声に聞き覚えがあった。 「ここは頭のオカシイ狩人しかいねぇが、どうやら冷静なようだな」 その人は自分を全く知らないように話書けて 「俺の名はシモン、お前は」 初対面のようにそう聞く。いや、実際初対面なのだ。今の夢では初めて会う。 「ぼくの、名前は……」

2018-04-26 00:37:28
東吾 @105_k5

「希望を与えるのは逆に残酷だ、魔女」 「あぁ、でも希望がなければ人は生きていけない……それに、抗い、救い続けた時間は嘘じゃない。10回、100回、1000回、初めましてを繰り返した先に観測できない事象があるのなら、人はそれを」 「……奇跡という」 「そうよ、だから見守りましょう」

2018-04-26 00:12:16
東吾 @105_k5

幾度も繰り返した目覚めの先に 「まだ寝てんのか」 その人がいた。 「おい、おいてくぞ」 やつしの姿ではなく、狩人の姿で。 夢を見ているのかわからないまま、その後を追いかける。 「あの、狩り」「あぁ、狩りだ。今日は大物だからお前の手も借りるぞ」 あの人の声、におい……。

2018-04-26 00:52:25
東吾 @105_k5

温もり。生きてる。だが、なんで。 『数千も繰り返せば奇跡がおこる』魔女の言葉はただの情けと思ったが。 いや、考える事は後でいい。 「背中は御守りします、シモンさん」 「あぁ、任せたぜ相棒」 この世界はヤーナムではないどこかで、隣にはあの人がいて。 ぼくの大地はずっと続いているんだ。

2018-04-26 00:52:25