一部を独立させ、以下のまとめとしました。
オダサクと川島雄三監督と戦争
監督川島雄三 松竹時代 KAWASHIMA CLUB amazon.co.jp/dp/4898302769/… @amazonJPさんから 織田作之助→川島雄三宛の手紙は色々な資料に断片的に出てくるが、これに底本をそのまま転載してくださっているようである。川島監督自身による解説があり分かりやすい。「日本軽佻派」は川島側発信だが→
2019-01-24 23:35:13織田作がいたく気に入ったことで両者が頻繁に使っているのが分かる。戦争末期の逼迫し、「何とも云われぬもつともらしい雰囲気」の時期に、これだけ洒脱でしょうもない(いい意味で)手紙を送りあっていた二人の友情がかいまみられる。しきりに「一度あいたい」と書く織田作。
2019-01-24 23:35:14東京の友にあいたいと思えば自分の懐具合以外には気兼ねなく、旅行も制限されない自分の身に置き換えて、またふざけた中にも自分も相手も明日には死んでいるかも知れぬという気持ちもにじみ出て、なんとも言えない物悲しさ。大阪が焼けたという報告の手紙はいつもより短い(前半ふざけているが)。
2019-01-24 23:42:30しかし川島監督の松竹時代の作品、見たことがないのでどれかみたいが、DVDなってるやつあるんかな・・・「真実一路」みたいな。。。
2019-01-24 23:48:28昭20/5/10付の織田作→川島監督への手紙 「ぼく感ずるところあり、大阪の小説少々長きもの書いています」 の「感ずるところ」は大好きな宇野浩二先生に同年4/24付の手紙で「あなたのほかには大阪を十分に書ける人はまずいない。」と励まされたことではないかと妄想。 library.pref.osaka.jp/nakato/osaka/o… pic.twitter.com/sHFjyovHwY
2019-01-25 00:01:49これ、宇野浩二、4/23に佐助評書き送っているのに、翌日すぐに大阪を書けって手紙を書いてるんですよね。熱くないですか???? 心動かされちゃうよねこれはね。
2019-01-25 00:04:57「行き暮れてここが思案の出入橋」ちう俳句が手紙に書かれていたんですけど、これ「行き暮れてここが思案の善哉かな」のぜんざい、「夫婦善哉」じゃなくて出入橋きんつばのぜんざいなのか??(深読みしすぎ
2019-01-25 00:09:14昭和20年3月8日 川島監督→織田作の手紙唯一読めるわけだが(織田文庫より転載あり)、川島氏は当時松竹社員なので、「超非常時用映画」の編集をさせられていること、丙種国民兵役点呼について愚痴っているが(しかし誰かに読まれてもギリギリ直接的否定語を使ってないので逃げれる感じで)→
2019-01-26 21:13:24その返事の手紙で織田作はそれらに一切触れずスルーしている。改めて全部の手紙読み返すと、織田作からの手紙は全て、東京の空襲(と川島監督その他知人たち)の心配と、大阪空襲の様子、知人たちの安否に触れるほかは、戦争について意識的に話題にしていないのではないかという感じを受けた。
2019-01-26 21:18:02創作についても出来うる限り戦争そのものを書かないようにしていたんじゃないかと感じているので、ある意味で戦争を可能な限り無視して生きようとしていたんじゃないかみたいなこれは私の妄想
2019-01-26 21:23:57西河克己監督が織田作之助の「四つの都」初稿について、「昭和一九年当時の社会風潮に反抗すると言うより、無視する態度をとっていたのではないかと思う。全く平和そのものの状態で書かれていて、戦争を無視する態度です。」て答えてて、それな~~~それ!!! ほんまそれ!!!!
2019-01-29 23:54:32わが町(1956)川島雄三監督・織田作之助原作 | 映画-Movie Walker movie.walkerplus.com/mv24782/ これを途中まで見てるんだけど面白すぎるからまじオススメする
2018-12-29 22:47:13川島監督が織田作が映画化したがってたコレを映画化したのは友情の結晶だと思うけど、同時に織田作が遺した戯曲「わが町」を川島監督が手に入れられないはずもないのに脚本は八住利雄に書かせているあたり、つまりこれって、映画人的に織田作の戯曲って実は…本人が思うほど面白ないんでは…みたいな
2018-12-29 22:50:19あと、他あやんの妻・お菊はお歯黒してんねんけど、娘の初枝は結婚してもお歯黒せず、孫の君枝は母親の若い頃の写真を見て「(日本)髪結ってはる」というっていう、ものすごい速さで時代が動いていくのも活写されている
2018-12-30 10:45:28科学館の前身の電気科学館、大阪そごうの外観、旧なんば駅、新築っぽい正弁丹吾亭(場所は今と一緒っぽかった)など、最後の方の戦後のシーンは当時の大阪でロケしててすごい貴重な資料になってる。。
2019-01-01 17:59:53「わが町」(小説)読み終わったけど、基本ずっと戦争を無視して進行して(いつもの織田作)最後にとってつけたように皇軍のために「ベンゲット道路の道案内をする」て駆けつけたり、孫娘の婿がアメリカの船を引揚げにマニラへ行かなあかんと思ったり、やっつけで軍国主義やってて草だった。初稿見たい
2019-01-30 00:00:45逆に言うとそのとってつけた部分だけはずせば戦後でも全然通用する作品だったので、川島雄三監督は戦後映画化するとき、とってつけた部分全部はずして戦後のシーンをくわえている。もしかすると、戦後に映画化できてよかったんではないだろうか。
2019-01-30 00:09:09「還って来た男」見終わった~~! 織田作之助脚本かなりいい、フランス映画の影響がありそう。戦時中にこの映画見たら幸福な気持ちになっただろうなあ。空襲で焼け落ちる前の大阪が見られるという意味でも貴重だ。笠智衆が若い! けどすでに父親役だ! 声は晩年も変わらなかったんだなあ。
2021-03-17 22:33:26つなぎがたまに唐突過ぎて分からんけど、脚本のせいか、川島雄三の初監督のせいか、戦中のフィルム数制限のせいかは分からん。大阪の街のロングショットが許可でなかったそうなので、戦後川島監督が「わが町」でロングショット使ってたのが胸アツ案件になった…うっ😭😭
2021-03-17 22:35:42また、ラストシーンがめっちゃキュートでめっちゃ面白かった。織田作之助作品はラストがいまいちという評価があるが、なるほど、映像にすると映えるなと思った。ラストがだいたい映像的だなと思う。
2021-03-17 23:20:50宇野浩二の語るオダサク
昨日から今日にかけて話題の織田作之助『夫婦善哉』(昭和15年、創元社)初版本の無削除版です。帯付はあまり目にしないのでアップしました。川端康成や宇野浩二による改造社文芸推薦作品の審査後記と共に、裏面の対談が面白いです。 pic.twitter.com/mfB3u5vKnX
2017-02-27 21:13:20武麟と川端の推薦文の断片はみたことあったけど、宇野浩二のはじめてみたかも? 全文じゃないからあれやけど、これどういう・・・どういう???
2019-02-27 20:51:09