アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、空手バカ一代45話演出・コンテ:生き急ぐ若者を導く大人達

まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、空手バカ一代45話演出・コンテ。 前回は同作44話演出。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/04/… ブログ関連ツイートまとめ: togetter.com/li/1220424 他: togetter.com/id/makimogpfb

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45a 空手バカ一代は同名漫画のアニメ化作品。空手家・飛鳥拳(実在の空手家・大山倍達がモデル)が、己の空手道を極めるため、国内外の強敵と対戦する姿を描く。 監督は岡部英二・出崎統氏。 今回は、脚本が硲健氏(誰かの変名という噂あり)、演出・コンテが高屋敷氏。

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45b 詳細は、ブログに書きました: 空手バカ一代45話演出・コンテ:生き急ぐ若者を導く大人達 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/04/… #はてなブログ

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45c 今回の話: 帰国して空手道場を開いた飛鳥は、亡き愛弟子・有明に似ている高津に注目する。 しかし高津は、若さゆえに町中で喧嘩をする日々。そんな彼に飛鳥は、自らの体を張り、空手で私闘をしてはならぬと教えるのだった。

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45d まず開幕、高屋敷氏の大きな特徴である太陽のアップ・間がある。開幕に太陽のパターンは、演出・脚本ともに多い。 今回も、「すべてを見ているキャラクター」としての存在感がある。 画像は開幕太陽集。今回、ワンナウツ・らんま脚本、元祖天才バカボン演出。 pic.twitter.com/A0V7uVHmgC

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45e 高津が、亡き愛弟子・有明に似ていると、飛鳥が物思いにふける場面では、これまた高屋敷氏の大きな特徴・ランプの意味深アップが出る。 挙げれば本当にキリが無いのだが、 あしたのジョー2・ワンナウツ・カイジ2期・めぞん一刻・らんま・RIDEBACK脚本と比較。 pic.twitter.com/ibfezTpYyR

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45f 高津が、女性に絡むチンピラに喧嘩を売る場面があるのだが、ど根性ガエル演出や、1980年版鉄腕アトム脚本に重なるものがある。 ど根性ガエル(上段右)については、同作品における高屋敷氏の演出の初回。その思い出が強いのかもしれない。 pic.twitter.com/FlSZBS4EDp

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45g 町中で喧嘩をした高津を、飛鳥がいさめる場面では、雨が印象的に描写される。 天候や自然に重要な役割を持たせるのも、高屋敷氏の担当作によくある。1980年版鉄腕アトム・めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/QbiZ60gSog

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45h Bパート開始時にも、同氏特徴の、意味深な太陽のアップ・間がある。 画像は意味深夕陽集。 今回と、エースをねらえ！演出、マッドハウス版XMEN脚本、ベルサイユのばらコンテ。 どれも物語と連動しており、独特の「間」により、それが表現されている。 pic.twitter.com/doeCtAXlgH

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45i 高津には瀬川という親友がおり、ヤ×ザと喧嘩をしようとする高津を懸命に止める。 熱かったり、可愛かったりする男同士の友情は、高屋敷氏の得意分野。めぞん一刻脚本、監督作忍者マン一平と比較。 また、地味キャラを深く印象づけるのも、同氏作品によくある。 pic.twitter.com/kBGwsBrkpy

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45j ヤ×ザと喧嘩した高津の責任者として、飛鳥がヤクザに詫びを入れる場面が、アカギ脚本にて、アカギがヤ×ザに脅される場面と重なってくる。どちらも、ヤ×ザに物怖じしない。 pic.twitter.com/4yTrgS6qNq

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45k 責任者として、ヤ×ザにボコられても無抵抗でいた飛鳥だったが、拳に対する落とし前は拳だけにして欲しいと言い、真剣白刃取りを披露。恐れをなしたヤ×ザは退散。びびり具合が、カイジ2期脚本のチンピラと重なる。 飛鳥もカイジも、暴力を使わず対処する。 pic.twitter.com/e0R2kHF27w

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45l 飛鳥と、師範代の黒木は、高津に「空手に私闘なし」を教えたわけだが、二人の大人が若者を導く姿勢は、アカギ脚本における仰木や安岡に通じるものがある。仰木と安岡は、生きるのに飽きているアカギに、ある意味、鷲巣(物語のラスボス)という生きがいを与えた。 pic.twitter.com/G67c2qR14V

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45m 飛鳥は高津を破門しないと宣言。飛鳥は、人に教えを授ける難しさ・尊さを知るのだった。そんな彼等を、月が「見ている」。これも、月や太陽を重要キャラと捉える、高屋敷氏の大きな特徴。 蒼天航路脚本、エースをねらえ！演出、はじめの一歩3期脚本と比較。 pic.twitter.com/vq6L2R54x8

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45まとめ1 今回は、アカギ14話(脚本)と比較すると面白い。今回の高津も、アカギも、若さゆえに生き急ぎ、ヤ×ザと対立。また、どちらも、自分に正しさがあるとして譲らない。 今回の場合は、飛鳥と黒木が、アカギの場合は仰木と安岡が、大人として駆けつけている。

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45まとめ2 飛鳥は身をもって高津に、空手の精神や本当の強さを教え、黒木は、飛鳥の真意を高津に伝える。 一方アカギの方は、安岡が体を張ってヤクザとアカギの間に割って入り、仰木がヤクザと交渉してアカギを救い出す。 どちらも、「大人にできること」を行う。

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45まとめ3 飛鳥と黒木の熱い思いにより、高津は、本当の強さとは何なのかを知る。 アカギの場合は、仰木と安岡が、身を焦がすような勝負を求めるアカギのハングリーさを見越して、鷲巣という怪物を紹介する。 若者と年上男性の交流を描くのは、高屋敷氏の得意分野。

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45まとめ4 また、今回も、高屋敷氏の大きな特徴である、ランプ演出の初期タイプが見られたのが大きな収穫だった。 今回のような初期タイプにしろ、昨今の作品にしろ、ランプのクローズアップは「意味のあるもの」であることがわかる。 pic.twitter.com/uKzs2JILHL

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45まとめ5 ランプだけでなく、太陽や月、自然、天候、無機物など、「喋らないもの」を、高屋敷氏は「脚本」でも「活躍」させる。その手腕には、いつも驚かされる。 何故そうなるのかは不明だが、脚本とは、台詞を並べればいいわけではないことが窺い知れる。

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高屋敷氏演出・コンテ 空手バカ一代45まとめ6 今回で、空手バカ一代における高屋敷氏の担当回は最後となる。ランプ演出の異様な強調具合をはじめ、後の担当作に繋がる要素が多数あり、非常に貴重な作品だった。 また、コンテや演出の豊富な経験が、「脚本」作にもしっかり生かされているのも感じた。 pic.twitter.com/hMDNN46F9g

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