【視覚過敏対応版】災害時支援物資にお酒が不適切なのは「不謹慎だから」ではない。~アルコール依存症者をスリップさせないために~
この気持ちは凄くわかります。それ自体は悪でも何でもないのですよね。 twitter.com/sweetcocoamilk…
2016-04-18 16:38:09でもRTしたような理由で現在では避難所で酒を出すことは問題を起こすという認識になっているわけです。依存症者のスリップの問題、酒で抑制を失い問題を起こす可能性、それ以前に酒煙草をめぐって争いや囲い込みが起きる可能性。残念ながらほっと一息するよりも問題発生の可能性が高いのです。
2016-04-18 16:54:25- 関連ツイート(掲載以外にも)を色々と読まれたあとのりさりさんのツイート。
「被災地で酒盛りを」は現在のお話ではなく東日本大震災後に出版されたマツコさんと池田清彦先生の対談「マツ☆キヨ」にある話題です。311から「震災で見えた差別のしくみ」必需品以外で喜ばれたのは嗜好品(酒タバコ)だったという事から。 pic.twitter.com/l7RHbI7xHw
2016-04-19 06:49:25生活必需品があれば生きて行けるだろうけれど、生きてゆくのに嗜好品や娯楽も必要ではないかという事からマツコさん自身が出来る事はお酒でコミュニケーションの手助けができないかという事。 pic.twitter.com/YxUbH92Ciu
2016-04-19 06:55:03避難所も自衛隊が行くようなメジャーな場所となかなか支援が行き届かない品薄のマイナーな避難所があった。義援金はすぐには被災者に還元されない。お金があっても買う品が店に無い。そこで何ができるかということ。もっとジャンクな娯楽があっていいじゃないかということ。
2016-04-19 07:03:57それをtweetして様々な方の意見を頂き。調べるうちに飲酒に関しての問題を知りました。女性や子どもが酩酊した男性に脅威を感じる事で避難所生活にストレスを感じるようになること、或は性犯罪や対人トラブル、飲酒による健康問題、飲酒の支援はその時間限りのものではないということ。
2016-04-19 07:12:26⇒そういう事からマツコさん型の支援は慎重にならざるを得ないと考えます。ただ、コミュニケーションが潤滑な避難所と滞っている避難所では住人の空気が目に見えて違うという事から外部からコミュニケーションを促す形の娯楽は必要な場合もあるのではないかと。
2016-04-19 07:21:48私は、飲酒による健康問題(アルコール依存症も含む)よりは「酩酊した男性が怖い」という声を番優先するべきだと感じています。「酒の飲み方くらい分かっている」と殆どの方はわきまえてお酒と付き合いしていると思います。しかし住居環境は安全が第一なので不安は無い方が良い。
2016-04-19 07:34:59しかし、嗜好品の問題は時間が経つにつれ、支援物資の流通が潤滑になり復興が進むほど抑え込むのが難しくなると思います。支援物資が行き届くと嗜好品も入り避難所から通勤する者も出て来るでしょうし飲食店も開きます。健康問題を抱えつつ自己管理できない方はここで問題が出ます。
2016-04-19 07:41:21そういう事から、成人した個人の健康問題はその方に任せるしかなく、避難所で先の見えない期間に「お酒を持ち込まないでほしい」という声に従うのが一番避難所には必要な配慮という結論になりました。
2016-04-19 07:46:05@sweetcocoamilk 避難所に差し入れするより、東日本の時もありましたけど、簡易居酒屋的なところで飲める方が安全かなと思います。隠れて飲んだり、飲まなきゃ眠れなくなったり、止められなくなるのが特に危ない。娯楽は人と楽しめる場所なら相互で気をつけることもできるのでは?と。
2016-04-19 08:14:47- 酒の問題は自制心の強弱の問題ではありません。
自制心だけで事故率を下げられるのなら、飲酒運転があれほど厳しく取り締まられる必要はありませんよね。
余震が続く中どんな事態に陥るか不透明な状況での飲酒が危険なことは、飲酒運転のリスクを考えれば御理解いただけるとお思います。
現在続いている余震には「今日で看板」という境目はありません。いつ来るかわからないからこそ、怖いのです。
(余震の多さと強さがわかりやすいまとめ:http://togetter.com/li/964282 )
そしてアルコール依存症の問題も大きいです。
アルコール依存症にすでに陥った人も、これから陥ってしまう人も、意志の弱さが原因ではなく、本人が置かれた辛い環境と、あまりにも簡単に手に入るアルコールが問題なのです。
辛さを紛らわせるための酒は依存症の入り口であり、晩酌の一杯がアルコール依存症に発展せずにいられるのは、その人の節制と節制を可能にする環境の賜物なのです。
最後に、自殺総合対策推進センターHPより「被災地支援へ行かれる方へ。避難所への支援物資にアルコールを入れないで」を全文引用して終わります。
被災地支援に行かれる方へ
http://ikiru.ncnp.go.jp/hisaichisien.html
- 避難所への支援物資にアルコールを入れないで
東北関東大震災から1ヶ月がすぎました。交通機関の回復とともに、支援物資を携えて被災地入りの準備を進めている方も少なくないでしょう。しかし、被災地に出発する前にもう一度だけ、支援物資の内容を見直して欲しいのです。支援物資のなかに、アルコール飲料は含まれていないでしょうか?
平成7年の阪神淡路大震災の際、全国から避難所に届けられた救援物資のなかには、相当量のアルコール飲料が含まれていたといわれています。確かに日本人の感覚では、お見舞いのための「一升瓶」は、ごく自然な発想かもしれません。
しかしその結果、震災後1ヶ月以降より、避難所の被災者のあいだでは、酩酊での口論や暴力といった人間関係のトラブルが目立つようになり、さらに時間が経過すると、アルコール性の内科疾患やアルコール依存症が増えていきました。また、震災後、孤独死した高齢者の多くが、生前、避難所で増えた飲酒量が減らないまま、仮設住宅にこもってアルコールで寂しさを紛らわせていた方であったといわれています。
私たちは、阪神淡路大震災の教訓を無駄にしてはならないと思います。現在、避難所にいる被災者の方々もまた、まちがいなく、不安と喪失感を抱えながら我慢の多い生活を強いられているはずです。疲労も限界に達していることでしょう。このような状況での飲酒はとても危険です。ふだんよりも飲酒量が多くなりがちですし、比較的少量でも悪酔いし、人間関係のトラブルを引き起すことがあります。避難所は静かで落ち着いているように見えたとしても、それぞれの方がストレスをかかえて過ごしている場所です。そのような環境では、アルコールが思わぬ「爆発」を引き起しかねない危険物となりうることを忘れてはなりません。
私たちは決して、「被災者はアルコールを飲むな」といっているのではありません。ただ、これから支援に行かれる方にお願いしたいのです。「避難所への支援物資にアルコールを入れないで下さい」。
(引用終わり)
- 少なくとも車中泊があるような段階では酒・煙草はエコノミークラス症候群などの発症率を押し上げる要因でもあります。
(続き)エコノミークラス症候群の予防には、長時間同じ姿勢でいることを避け、足を動かす運動をして、適度な水分を取ってください。歩行時の息切れ、胸の痛み、片側の足のむくみや痛みなどの症状が出た場合、すぐに医療機関を受診してください。 pic.twitter.com/aSXPyjMlwB
2016-04-20 15:01:41【プレアルコホリズムについて補足】
厚労省のサイトでも紹介されてる【プレアルコホリズム】の概念は重要です。
本格的な依存症の手前には、精神的な依存が生じかけているけれど、まだ身体依存に至らない段階があります。この段階を【プレアルコホリズム】と言います。
この段階で気づいて、酒量を減らすことができれば依存症を回避できるのですが、身体依存が生じてしまうと、完全に酒を断つしか方法がなくなります。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/disease/alcohol.html
(リンク先の「早期に治療すれば回復が早い」参照)
メモ:アルコール依存症は脳の仕組みに関する「病気」であり、お酒の飲み方を誤ると誰にでも起こりうるものです。早期発見と対処法についてご紹介します。 kirin.co.jp/csv/arp/risk/a… “アルコール依存症までいたっていない人には「ブリーフ・インターベンション(簡易支援)」という減酒支援が有効。” pic.twitter.com/l98GZAV8qO
2018-04-28 14:44:36依存症関連まとめミニリンク集
※上記まとめの序盤には紹介作品の立ち読みページ案内、中盤には、依存症解説HP、依存症回復プログラムに取り組んでいる自助グループ、依存症患者の家族のための自助グループ、関連書籍などの案内を載せています。