ついのべその1

ついのべです
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@prefab000

#twnovel 保健室に通っていた。泣きじゃくり着席するわけにも行かず、そんな私を見て見ぬふりしてくれているのだと、ずっと、思っていた。手には『人格障害』と書かれた本。「良いカウンセラーを知ってる。一度話を聞いてもらったらどうかな」先生、私はあなたがきらいです。

2011-03-04 22:31:01
@prefab000

インターネットが規制された。この国は馬鹿だと声高だったのも束の間、皆、死んでしまった。仮想空間に預けた「心」は引き出すのが容易ではなかったからだ。誰も居なくなった現実世界で僕に声を掛ける者がいる。「また、初めっからだね」 #twnovel

2011-02-24 22:40:31
@prefab000

毎日毎日黙って食いやがってー!「おいしいよ」の一言すら言えないのか!もういい今日は作らない!今日こそはわたしのありがたみを思い知るがいい!まー謝ってくれたらこのカレーを温めてやってもいいかなー……「ごめん今日上司と食べてきたんだ」「表出ろや」 #twnovel

2011-02-21 00:47:38
@prefab000

「しね」って打った。「ですよねー私もしね!って思います!」うわー同調しちゃったよひくわ「気が合いそうですね!」俺みたいなクズにもオトモダチができるいんたーねっとはすばらしいばしょ^^ 俺は電源を切った。 #twnovel

2011-02-20 02:35:39
@prefab000

小さなサボテンを育てる。私は毎日愚痴ばかりをこぼしたが、嫌な顔ひとつせず聞いてくれた。全くこいつは出来たヤツだ。水を忘れても、日陰に置きっぱなしでも、文句ひとつ言わない。コイツは、本当に、出来たヤツ。「ごめんなさい……」拾い上げる指に刺さった針で血がにじんだ。 #twnovel

2011-02-13 03:16:17
@prefab000

ひどく嫌な過去が脳裏に焼き付いており、生きるのがつらい。「時間も経ったのだし、貴女は別人として生きる事だってできる」と、路上の占い師。よし、と意気込み新たな一歩を踏み出そうとする私を「久しぶり!」呼び止めた古い友人。私をがっかりさせるな。 #twnovel

2011-02-05 09:03:03
@prefab000

親友のユリがくれた御守りはめでたく私の携帯ストラップとなった。「ここに彼とのプリクラ貼ってね、それでね」と説明するユリの笑顔を思い出す。「ふふ。」「何それ。新しい愛情表現?」「え?」「お前転校してきたとは言え、知らずに持ってんの?それ縁切りで有名な神社のやつ。」 #twnovel

2011-01-13 22:50:31
@prefab000

#twnovel このTVCMはどう考えたっておかしい。だって遠い昔に僕が作った他人が知り得ない曲が流れている。当時憧れだったピアノの先生に添削してもらった曲が流れている。気持ちに嘘をつくなというのが先生の口癖。僕が今奏でるこの不協和音を聴いたらきっと褒めてくれますよね。

2011-01-11 03:34:44
@prefab000

#twnovel 「見て!綺麗でしょ?」指から伸びる糸。「私には運命の人がこんなにいるの。勿論、あなたが一番だけれど。」僕の顔はひきつるばかり。果たして僕には彼女の顔を曇らせる覚悟があるのだろうか。

2011-01-10 21:40:15