【R18】真奈美の性活日記　第二話

夢乃 @iamdreamers

お父さんが愛魅さんと出会ったのは風俗店だったそう。風俗嬢と客として。愛魅さんに最初に会った時に感じた水商売風というのは、あながち間違いではなかったみたい。と言っても、その仕事を辞めた今でも同じような服装をしているから、単に愛魅さんの趣味かもしれないけれど。 #twnovels

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お母さんが亡くなって五年くらい経った頃から、性欲を抑えきれなくなったお父さんは、ファッションヘルスだかソープランドだか、そういう風俗店に通っていたみたい。月に一度ほどの割合で、特に決まった店も無く、風俗嬢を指名するでもなく。わたしはこれに、全然気付かなかった。 #twnovels

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風俗通いを始めて約一年、あるお店で出会った風俗嬢に、お父さんは一目惚れしたそう。お父さん曰く『弖流美（てるみ）の生まれ変わりかと思った』そう。お母さんも綺麗な人だったけれど、愛魅さんはそれ以上だし、面影にも似たところはない。わたしから見たら。 #twnovels

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その、見た目からは似ても似つかない愛魅さんにお母さんの面影を見たお父さんは、それから他の風俗店に通うのを一切辞め、必ず愛魅さんを指名するようになり、通う間隔も短くなっていった。一ヶ月おきから二週間おき、一週間おきになり、さらに三日に上げずに通うようになったみたい。 #twnovels

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それで、愛魅さんを家に連れて来る半年ほど前、いつものようにお店で愛魅さんに会ったお父さんは、頭を床に付けて頼み込んだそう。『店の外でも会ってくれ』と。けれど、お店の規則でお客と個人的に会うことは御法度だった愛魅さんは、条件を付けた。 #twnovels

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もうお店には来ないこと、いや、来てもいいけれど二度と愛魅さんを指名しないこと。それ以来、お父さんは風俗通いをすっぱりと辞め、愛魅さんと頻繁にデートを重ね、身体も重ねて、ついには結婚にまでこぎつけた、と。 #twnovels

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ところで、愛魅さんは一体、お父さんのどこに惹かれたんだろう？　愛魅さんほどの女性なら、それこそ引く手数多だろうに、よりによって、冴えない中年親父、しかも子供連れのお父さんを選ぶだなんて。そりゃ、わたしはお父さんのこと大好きよ。 #twnovels

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けれどそれは、娘として毎日を一緒に過ごしていて、お父さんのいい所を沢山知っているからだもの。 でも、愛魅さんはそうじゃない。なのに、お父さんに誘われた時、店外でのみ会うことを許したというのは、愛魅さんはお父さんを客ではなく恋人として受け入れた、ということになる。 #twnovels

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お父さんのどこに、愛魅さんは惹かれたんだろう。愛魅さんから聞いたところによると『人柄が素敵なのもあるけど、何と言っても、ちんちんが最高に凄いの。他の女性（ひと）には渡したくないっ、って思えるくらい』ということらしい。え。 #twnovels

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愛魅さんの言うことには、風俗嬢って毎日複数の男の人を相手にするけれど、ヤるたびに感じているわけではないんだそう。と言うより寧ろ、感じることの方が少ないらしい。だけど、お客に気持ちよくイッて貰うには、自分の感じている姿も見せなければならない。 #twnovels

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だから、風俗嬢は感じている演技、イッている演技をする。そもそもお客に気持ちよくなって貰うのが仕事だから、自分が気持ちよくなることは二の次なんだとか。中には相手が誰でも、何回でもイッちゃうような感度のいい風俗嬢もいるそうだけど、ほとんどは愛魅さんと同じだそう。 #twnovels

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『だけどね、睾士さんのちんちんは凄くいいの』 瞳をきらきらさせて、愛魅さんは言った。 『身体の触り方も上手で、触れられるだけでもイイんだけど、ゴムを被せたちんちんを挿れたらもう、一気にイキそうになっちゃった。お客にいきなりイカされるなんて、初めてだった』 #twnovels

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そう言う愛魅さんの表情はまるで少女のよう。そのうち、お父さんに指名されることを楽しみに仕事をするようになり、時々、お店の規則を破って生で中出しもしていたんだって。うわぁ。 個人的に付き合いたいとも思ったそうだけれど、風俗嬢として客に手を出すわけにはいかない。 #twnovels

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だから、お父さんから『外で会ってくれ』と言われた時、喜んでそれに応じた。ただし、恋人としての新しい関係を始めるに当たって、風俗嬢と客、という関係を清算する必要があったから、もうお店では会わないことを約束させて。 #twnovels

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それが、わたしが断片的に聞いた、二人の馴れ初め。そうそう、そうして付き合うまで、お互いに名前も知らなかったんだって。お父さんは客としてお店に行く時は名乗らなかったし、愛魅さんもお店では“あいちゃん”という源氏名で通していたそうだから。 #twnovels

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相手の名前すら知らずに付き合うことを決めるだなんて、わたしとしてはどうかと思う。だけれど、これも愛魅さんに言わせれば“世間の刷り込み”なんだろうな。名前を知る前から、こうして二人は、愛し合っていたのだから。 #twnovels

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その、お父さんとの関係が、あの日以来ぎくしゃくしている。お父さんは、愛魅さんとの行為を見た娘に対してどういう反応を取ればいいのか、戸惑っているのだと思う。でも、わたしは違う。あの場面を見たからじゃ、ない。お父さんはそう考えているかもしれないけれど。 #twnovels

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わたしがあの日以来お父さんを正視できないのは、自分でも知らなかった、気付かなかったわたしの想いを、愛魅さんに曝け出されてしまったから。わたし、本当に、お父さんのことを・・・？ それで、お父さんの顔を見ると、つい、目を落としてしまう。 #twnovels

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視線を下げるとそこにあるのはお父さんの・・・中味を想像し、恥ずかしくなって、今度は横に視線をずらす。そんなわたしの反応を見たお父さんの表情が悲しそうに曇っているのを、わたしは視野の隅で捉えている。 #twnovels

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ごめんなさい、お父さん、嫌っているわけじゃないの。ただ、どんな顔をしてお父さんを見たらいいのか、解らないの・・・ それに、愛魅さんの姿も直視できない。愛魅さんの、身体のラインを強調するような服を見ると、どうしてもそれを剥ぎ取った、美しい肢体を想像してしまう。 #twnovels

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その美しくも艶かしい肉体美を想像して妄想に耽り、はっとすると愛魅さんの視線がわたしに向けられて微笑んでいるのに気付いて、恥ずかしくなってしまう。愛魅さんの身体にフィットした服や、入浴後に着ている肌の透けたネグリジェ姿はもう、見慣れたつもりだったのに。 #twnovels

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小説なんかにたまに出てくる、『裸よりも淫らな格好』が、愛魅さんには当てはまらない。ううん、当てはまってはいるのかな。でも、全裸の愛魅さんの神々しさを一度でも見てしまうと、他のどんなに淫らがましい服装も霞んでしまう。それほどに愛魅さんの裸身は美しかった。 #twnovels