マジック・ザ・ギャザリング 文豪で知るカラーパイ

@sakizakikei様のツイートから。 発見の輝石に敬意を表して。
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オカダケイス @sakizakikei

白:チャールズ・ディケンズ 人々が互いを思いやり、助け合うことでハッピーエンドを迎えるというヒューマンストーリーを主な題材とする。話がご都合主義すぎるとの批判もあったが一般大衆からは絶大に支持されていた。作者自身も慈善の精神を体現したような人物である。 #カラーパイ pic.twitter.com/1d0kRXwdRa

2018-05-02 13:22:38
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青:アイザック・アシモフ 科学の発展がもたらす未来を描いたSFや、パズル要素の強いミステリー作品などを主な題材とする。ロボット三原則など細かいルールを設定し、それを利用してストーリーを展開させる手法が得意。作者自身も元々研究者・技術者で、ノンフィクションも多数手がける。#カラーパイ pic.twitter.com/FzHFQJv3ml

2018-05-02 13:22:38
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黒:坂口安吾 既成文学の伝統や常識に反発し、異を唱える無頼派の代表作家。様々なジャンルを手がけたが、『堕落論』などの既存の道徳や倫理観に疑問を投げかけるエッセイが特に評価されている。とにかく反骨精神が強い人物で、文字通り無頼そのもの。 #カラーパイ pic.twitter.com/NqX8oWUVYU

2018-05-02 13:22:39
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赤:太宰治 個人の感情の揺れ動きを精緻に描く作風で、主要なテーマは愛憎。感情の迸るままに突っ走ってトラブルを起こす人物が頻繁に登場する。作者自身もまさしくそのような人物で、刹那の愛に翻弄される人生を送っている。 #カラーパイ pic.twitter.com/Bj6Q8GWCSq

2018-05-02 13:22:40
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緑:志賀直哉 自然の風景を写実的に描写する腕前が非常に高く、「最も詩に近い」「通俗的興味のない」「最も純粋な小説」と称される。作者自身の発言を見ても、調和を重要視し、文明の過度な発展に忌避感を抱いたりとかなり緑度が高い。 #カラーパイ pic.twitter.com/GXZI9Nymvq

2018-05-02 13:22:40
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武者小路実篤 『真理先生』に代表される、「善人だが単なるお人好しではなく理想を抱く努力家」という造型の人物たちが、より良く生きようと努力する姿を通して人生を肯定的に描く作風が特徴。作者自身も、現実に理想郷を築こうと社会運動に励んだ時期がある指導者的な人物である。#カラーパイ pic.twitter.com/AL9zYWER3q

2018-05-02 23:36:50
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芥川龍之介 『鼻』のような願望達成に向けあれこれ手を尽くす話や、『藪の中』のような欺瞞と秘密を感じさせる話が多い。青黒の人物は暗い考えを一人で抱え込んで憂鬱気味になりがちな傾向があるが、彼もその例に漏れず、最終的に自らの意志で自らの命を断つという選択をとった。#カラーパイ pic.twitter.com/uyVsGu1g9l

2018-05-02 23:36:51
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谷崎潤一郎 耽美的でスキャンダラスな作風を持ち味とし、マゾヒズムなど危険な快楽の追求を主要な題材とする。作者自身、異常な女性愛の持ち主として知られ、結婚・不倫・離婚を幾度も繰り返し世間から眉を顰められたが、それでも自分の生き方を貫いた。#カラーパイ pic.twitter.com/hnT8pqvaIY

2018-05-02 23:36:52
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中原中也 純真無垢でそれ故ときに残酷になる子供の心を主題とした詩で知られる。酒癖が悪く、呑んではよく暴力騒ぎを起こしていたが、その一方で、病床の父に詩を送って励ましたり、別れた恋人の生活の面倒を見たりと、身内を大事にする気持ちは人一倍強いという面も併せ持つ。#カラーパイ pic.twitter.com/lV4SbpJKfF

2018-05-02 23:36:53
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国木田独歩 平凡に生きる人々への優しい眼差しと、詩情ある風景描写を特徴とし、自然を背景に人々が誠実に触れ合う姿を描く作風で知られる。彼は基督教に入信しているのだが、神のイメージを額面通りに捉えられす、信仰と自然への関心が一体化したような独自の宗教観を持っていた。#カラーパイ pic.twitter.com/Tluol8RalY

2018-05-02 23:36:53
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福沢諭吉 『学問のすすめ』で有名だが、彼の言う学問とは「経済や商売のやり方について学ぶ」という分野にほぼ集約されている。「勉強すると金持ちになるよ。勉強しないと貧乏になるよ」と一貫して主張し続け、日本の教育と経済社会の地盤を固めた彼はまさに万札の顔に相応しい。#カラーパイ pic.twitter.com/PUXuIVRwLm

2018-05-03 12:05:42
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山田風太郎 『魔界転生』や忍法帖シリーズに代表される、奇想天外なアイデアを用いた大衆小説で知られている。悪ふざけにしか見えないような突拍子もない設定と、それとは対照的に極めて論理的な筋運びが融合した斬新な作風は後世の娯楽小説に大きな影響を与えた。#カラーパイ pic.twitter.com/a0ITJZKd8B

2018-05-03 12:05:42
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フランツカフカ 『変身』など、悲惨な状況に放り込まれた人物が苦難の中で立ち往生する、といった作風で知られる。こうした世界観は「この世は苛酷だ」という認識を「ありのまま受け入れて生きる」という黒と緑の拮抗によるものだろう。それ故、虐げられた者には強い同情を示す。#カラーパイ pic.twitter.com/5LdSrlPcDY

2018-05-03 12:05:43
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フョードルドストエフスキー 『罪と罰』に代表される、暴走的な正義感に駆られて行動する人間が、紆余曲折の末に魂の救済に至る、という作風が特徴。作者はキリスト教的な人道主義者だが、てんかん持ちで賭博がやめられず、こうした自身の性質が作風に反映されたと言われている。#カラーパイ pic.twitter.com/1qx4LpTVqr

2018-05-03 12:05:44
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コナンドイル 観察洞察理解を主軸とした探偵小説『シャーロック・ホームズ』で知られる。ミステリー作家の印象が強いが、それ以外にも、恐竜が実は生きていたという彼方の世界を描いた『失われた世界』など、秘境探索SFも数多く手がけている。#カラーパイ pic.twitter.com/rqZ0mmmpXp

2018-05-03 12:05:45
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サン=テグジュペリ 『星の王子さま』など、幻視的とも言える広大な視点からヒューマニズムを追求する作風で知られる。作者はもともと郵便飛行のパイロットであり、その経験が、多様な世界を見渡す広い視野と、人々の繋がりを尊ぶ価値観に繋がったのではないだろうか。#カラーパイ pic.twitter.com/bT1JllFlo7

2018-05-03 21:32:57
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ロバートハインライン 『月は無慈悲な夜の女王』など、発達した科学インフラと能力主義に基づく社会を舞台にしたSFを数多く手がける。『夏への扉』のような人情話もあるが、殆どの作品は向上心の強いエリートたちが社会を動かし、進歩させていく様を描いたものである。#カラーパイ pic.twitter.com/w4wt0ZGJLq

2018-05-03 21:32:57
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アレクサンドルデュマ 『モンテ・クリスト伯』など、アンチヒーロー的な人物が成り上がり勝利を掴むピカレスクロマンを得意とする。『三銃士』の主人公は善玉だが、途中から主人公を差し置いてミレディーという悪女キャラの方が活躍しだすなど、黒い人物に力が入る傾向がある。#カラーパイ pic.twitter.com/GQu0uCwgOX

2018-05-03 21:32:58
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アーネスト・ヘミングウェイ 初期の作品では、ロスト・ジェネレーションと呼ばれる未来への希望を欠いた日々を送る若者たちが、刹那的な快楽に身を委ねる様を主な題材とし、後期の作品では、狩猟や闘牛といった題材を用いて弱肉強食の世界で生きる男の生き様を描いている。#カラーパイ pic.twitter.com/ep3qQGpjPl

2018-05-03 21:32:58
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吉川英治 『宮本武蔵』や『三国志』などで知られる国民的作家。大衆小説の第一人者であり、その作風は、英雄たちの胸躍る活躍、壮大な冒険、仲間との絆、人々の義理人情、そしてそれらを通じて一人の人間が自己を確立する様を描くことを主要なテーマとしている。#カラーパイ pic.twitter.com/uD6neYkcIo

2018-05-03 21:32:59
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夏目漱石 人間関係のバランスを主軸にした作品が多く、仲間内でどこまで自分の利己的な欲求を出し、どこまで譲歩するか、といった葛藤が物語を動かしていく。『こころ』などでは、そのバランス取りに失敗した結果、仲間内で巻き起こる悲劇を描いている。#カラーパイ pic.twitter.com/pFxDgFE8BH

2018-05-04 02:19:08
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ゲーテ 生真面目な青年が道ならぬ恋に落ち、自制心恋心の間で苦悩する『若きウェルテルの悩み』で知られる。作者は恋多き詩人として名を馳せながら、同時に官職に就き大臣まで務めた人物で、仕事と遊びを妥協なく両立させ続け自作の主人公より理想的な人生を実現させている。#カラーパイ pic.twitter.com/kbpM6wF7RC

2018-05-04 02:19:09
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井伏鱒二 成長しすぎて巣穴から出られなくなった山椒魚が、どうにか外に出ようと奮闘したり、悲観にくれたり、偶然飛び込んできた蛙をここぞとばかり捕まえたりといった悲喜劇『山魚』で知られる。作者は酒好きで気のいい人物で通っていたようだが、どこか謎の多い部分がある。#カラーパイ pic.twitter.com/3fub3tXzPm

2018-05-04 05:36:51
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:スタンダール 立身出世の野心を抱く青年が、自分の美貌と頭脳を活かし街の権力者たちに取り入って、社会的に成功しようと奮戦するさまを描いた『赤黒』で知られる。作者は作家になる前は軍人で、ナポレオンによる革命を熱烈に支持していたとされる。#カラーパイ pic.twitter.com/S1JYMBx2MZ

2018-05-04 05:36:52
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