『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇・オン・ツイッター』第二章「井筒俊彦と内面のの人工知能」解説

4月に出版されました『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』 http://www.bnn.co.jp/books/9172/ を著者がツイッター上で解説して行きます。第一章の解説です。 続きを読む
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三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇・オン・ツイッター』紹介~はじめに - Togetter togetter.com/li/1223876 @togetter_jpさんから #ai哲学塾

2018-05-04 18:35:47
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇・オン・ツイッター』第一章解説 - Togetter togetter.com/li/1224184 @togetter_jpさんから #ai哲学塾

2018-05-04 18:37:05
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』bnn.co.jp/books/9172/ が出版されました。 #AI #人工知能 #哲学 #ゲーム

2018-05-05 23:53:42
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 今夜は第二夜「井筒俊彦と内面の人工知能」を解説して行きましょう。

2018-05-05 23:55:58
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 井筒俊彦先生は東西の哲学に巨大な知のネットワークを張り巡らせていました。僕はそのネットワークを通じて、さまざまな知に出会うことができました。特に井筒俊彦「意味の深みへ」は僕の愛読書で、この本は縦横無尽に東西を行き来する本当に素晴らしい本です。

2018-05-05 23:57:15
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 特に井筒俊彦「意味の深みへ」は僕の愛読書で、この本は縦横無尽に東西を行き来する本当に素晴らしい本です。東西の哲学を結ぶことが、双方に深く通じた井筒先生の願いだったのかもしれません。

2018-05-05 23:58:21
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 井筒先生は、難解な哲学者の哲学を平易に解説する意味でも天才的でしたが、井筒先生もまた、そこから自身の哲学を作り上げて行きます。

2018-05-06 00:00:00
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 その基底をなすのが、「分節化」という作用です。世界は本来、一者の混沌であり、人間はそれを生態的に、文化的には言語によって、二重に分節化しています。

2018-05-06 00:01:23
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 その分節化作用は、世界を分割して考える人間の知性の源であり、偏見の始まりであり、唯識論で言う阿頼耶識の始まるところであると言います。これを井筒は「言語阿頼耶識」と名付けました。

2018-05-06 00:02:20
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 言語阿頼耶識によって、人間の知は生まれますが、同時に、人間はその知に制限されます。その言語による格子を外すのが禅である、と言います。

2018-05-06 00:03:05
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 井筒はまた神秘主義の研究者でもありました。井筒俊彦「イスラーム哲学の原像」では、イブン・アラビーの存在論を解説しています。しかし、その存在論はさまざまな東洋の仏教、西洋の思想とも重なるとこりが大きいと言います。

2018-05-06 00:04:43
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 つまり、ある場所、存在が一者である場所から存在は光を失いながら、形を成す、という存在論です。これは人間の内面を考えると、その意識の源である、存在の源泉として内面に一つのコアを想定すること、と私は解釈します。

2018-05-06 00:06:17
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 これがなぜ人工知能にとって重要かと言うと、人工知能の層構造を上へ上へと向かったところで、どこまで行っても果てがありません。ボトムアップのアプローチは中心にたどり着かないのです。

2018-05-06 00:07:16
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 一方で、存在論、つまり自己が時を超えて一者であろうとする知能の内のコアを想定することで、それはトップダウンのコアとして知能の中で機能させることができます。

2018-05-06 00:08:03
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 ボトムアップのアプローチは世界・環境と共にあること、トップダウンのアプローチは時間を超えて恒常的なものであろうとすること、この二つの力学が交差するところに知能の姿があります。

2018-05-06 00:09:18
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 このように、この章は、井筒先生の知見をかりながら、人工知能の二つの流れ、それはちょうど西洋的知見と、東洋的知見を混じり合わせる形で構築する内容となっています。これは、井筒先生の知見を応用した、僕自身の人工知能論の展開でもあるのです。

2018-05-06 00:10:29
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

#ai哲学塾 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』青山ブックセンター六本木店様でも展開頂いています。ありがとうございます。ぜひ、お立ち寄りください。 pic.twitter.com/NLAS1WoySj

2018-05-03 21:47:49
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