幼稚園が「インターナショナルスクール」を名乗りたがる本当の理由

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uroak_miku @Uroak_Miku

私の暮らす街にもインターナショナル・スクールを名乗るところがあるのですが、実際はどこも幼稚園です。英語ネイティヴの講師が複数いて、幼児はすぐに英語環境になじんで英語を話しだすわけです。

2018-05-06 01:15:35
uroak_miku @Uroak_Miku

「なんだ、環境さえあれば英語どんどんしゃべりだすじゃん」と誰もが思う。だから公教育機関での英語の授業は常に批判される。「使える英語を教えてやれよ、そういうの実践してるところもういくつもあるぞ」と。

2018-05-06 01:17:25
uroak_miku @Uroak_Miku

ここには穴がある。幼稚園で英語ペラペラになって卒園しても、そこから先がない。小学校でも英語環境を維持するのは極めて困難。インターナショナル・スクールは狭き門ですし。

2018-05-06 01:18:44
uroak_miku @Uroak_Miku

半年もすると子どもはもう英語を話せなくなってしまう。

2018-05-06 01:19:18
uroak_miku @Uroak_Miku

インターは法律上なにか規定とか定義とかがあるわけではなくて、私なりに定義すると「主に英語で授業を行い、卒業しても日本の学制における小中高の卒業資格は得られない、日本国内の学校」ですか。在日系(コリアンとはかぎらない)学校はここには分類されない。英語で授業してるわけではないから。

2018-05-06 08:59:16
uroak_miku @Uroak_Miku

で、ここでよく考えてみてください。幼稚園はいちおう教育基本法で定める学校ですが学習指導要領は小中のものとは別枠なのです(幼稚園学習指導要領)。mext.go.jp/a_menu/shotou/… 緩いですよねいろいろと。それでイマージョン教育がしやすい。若いガイジンを雇って子どもと遊ばせればいいのだから。

2018-05-06 09:10:39
uroak_miku @Uroak_Miku

3年間限定の英語環境。法律上の枠が緩いから英語ネイティヴを取り込みやすいゆえに成り立つ。しかし小学校から上はそうはいかない。授業時間やらなんやら縛りが急増する。指導要領にはなくても実質的に義務と呼べるものがたくさんあるし(詳細は省略)。

2018-05-06 09:12:40
uroak_miku @Uroak_Miku

中学英語教科書はきまって中三後半で人権運動家を取り上げる。マザーテレサとかキング牧師とかスー・チーとか。そして締めは「わたしたちちきゅうっこ」なんですね。こんなの(もっとも2012年版。左上の中国娘は今はもっとあか抜け美少女に進化している) pic.twitter.com/0J9FIfKTBS

2018-05-06 09:20:37
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uroak_miku @Uroak_Miku

公立中学までは貧富の差も学力の差も関係なしに子どもたちが同じ教室空間に机を並べる。高校入試で振り分けがなされ、差別化が顕在化する。つまり義務教育のあいだだけなんですね「わたしたちちきゅうっこさ」な理想は。違いは個性であって能力差ではない、という日教組的な理想像。

2018-05-06 09:24:04
uroak_miku @Uroak_Miku

そのほうが実は平等なのですよ。幼稚園で英語ぺらぺらになれる子と、そういう幼稚園や保育園に通っていない子が、義務教育のなかでどんどん英語能力格差がついたりしたら、それこそ教育の平等理念に反してしまう。

2018-05-06 09:28:30
uroak_miku @Uroak_Miku

幼いうちに外国語環境に放り込めばほっといてもぺらぺらになる(英語に限ったことではないのだけど)のは本当なのですが、その代わり子どもはほっとけばまた忘れてしまう。幼児への語学教育で一番大切なのは、どう身に着けさせるかではなく、むしろどうメンテナンスするかだったりします。

2018-05-06 09:30:56

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