建築家の黒川紀章さんが都知事になっていたらどうだったんだろうか

建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

黒川紀章さんが都知事になら、新国立競技場問題も起こらなかったでしょう。黒川さんが都知事になるべきだった時期、なれた時期は、まずは美濃部さんと鈴木さんの間の８０年代、そして本命は鈴木知事の後の青島幸男さんの９５年。そこならバチっと都知事になれたはず。建築業界が応援すべきだった。 twitter.com/ceo41860yoshik…

よしこ @ceo41860yoshiko

小池百合子氏は問題外ですが、慎太郎氏の罪も深いと思っています。鳩山邦夫氏や黒川紀章氏が都知事なっていたら豊洲市場問題は起きなかったのではと思います。特に黒川さんは築地建て替えを主張していたので本当に残念だった。

2018-05-05 15:16:44

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でも、最近なんですよそう思うようになったのは。昔は黒川さん、建築作品は出来不出来の差がありすぎるし、デザインに誇張と世俗性が多すぎるし、人間の行動がエキセントリック過ぎるなあと思っていました。が、黒川さんは時代に早過ぎたのか、という気がしてますね。

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黒川紀章さんの「生きがいの未来学」という本があるのですが、もうそれはホントに時代を先取りしていて、建築家の職能を最大限に拡げようという親切心でいっぱいの本です。この本の中での黒川さんの未来に対するビジョンが具体的にすごくて、インターネットやヴァージンエアラインやＬＣＣを予見してる pic.twitter.com/bVMNodgQsW

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私は、偶然や必然があいまって、ここ十数年間、いっろんな行政や公共事業のコンサルというか相談というか、そのほとんどが１０年前、２０年前の計画の見直しをどうやるか・・・が多いのです。 が、そんときに思うのが、黒川紀章的な建築家ってやっぱ必要だよね・・です。

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バブル前くらいから行政実務の外注や民営化によって、営繕部があってなきがごとく、ただ計画の管理のみ、横目で眺めるだけになっていて、行政内部に都市計画や建築の実務が出来る、経験がある知見がある、地域に対する責任と夢がある、って人材がいなくっていて、本当に首長は困っています。

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同時に、首長もそういった建築や都市計画の知識も経験にも乏しく、にもかかわらず、任期中に何か政策をカタチに残そうとすると、どうしても公共事業の誘致になる。その誘致の仕組みと流れが、まったく建築や都市計画の専門化を抜きにして進み、補助金目当てになってしまいます。

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それは、事業計画や誘致の実態も建築や都市の知見のない、元イベント系、元金融系、留学し外資で挫折中退したような自称コンサル者みたいな連中を広告代理店や金融系のシンクタンクが、あくまで机上のまとめ、パワーポイントのファイルで会議でプレゼンして終わりでが報酬が払われるのが原因です。

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みんな、困っています。議員も困っている、建築や公共事業の具体の仕組みがわけがわからなくて。 なので、ほんの少しでもいい、建築家の方々は地域の行政に物申し、相談を受ける対象になるべきだ。 そのためには建築家とはいったい何か、何で評価されるべき人材かもう一度真面目に考え直してほしい。

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それが、今の状況を２０年以上も先取りしていた黒川紀章さんを、日本で建築家といえばどんな人？を安藤忠雄さんの前に実現していた人。大衆におもねったことが一度もないのに大衆の知ることとなっていた日本唯一の建築家、黒川紀章を政治に送り込めなかった建築業界は猛省しなくてはならんと思います。

建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

黒川紀章は、同世代の建築家が嫉妬でかたづけるわけにはいかない、次々と取り壊され続けているその建築作品に未練はないのかもしれないけれども、建築業界が想定している以上の大物だったと思いますよ。