日本陸軍と突撃

日本陸軍と突撃について、自分の考えを纏めてみました。
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あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

昭和3年に改正発布された歩兵操典や戦闘綱要に基づいて作成された『野戦歩兵小隊長必携』より。これを読めば、日本陸軍の理想とする歩兵突撃が分かる。批判は、この理想が実行されたか否か、問題点がどこにあったのか、という事の検証からやるべき。 pic.twitter.com/L5VoVQxuf9

2018-05-17 13:58:01
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あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

日露戦争後の偕行社記事には、日本だけでなく海外の白兵突撃についての研究論文が紹介されている。それらに共通することは、火力に頼りすぎていて戦闘がダラダラとしたものになり、時間の無駄となっているという認識。歩兵の前進に合わせて砲兵射撃も前進していき、

2018-05-17 14:05:22
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

突撃実施の時には、砲兵射撃の着弾点に飛び込む勢いでなければならない。これには強い精神力が必要だ、とされていた。これが白兵突撃における精神主義の1つ。これをやらなければ、せっかく砲兵射撃で制圧した敵防御火力が復活し、突撃破砕射撃で歩兵はやられてしまうのだ。

2018-05-17 14:07:56
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

砲兵火力で敵の防御火力を破壊出来ないのか?と疑問に思われる方がいるかもしれない。答えとしては、砲兵火力のみでは敵防御火力陣地の破壊は困難。これは、日露戦争奉天会戦での28サンチ榴弾砲の成果から得られた戦訓。榴弾砲射撃は砲弾の性能も相まって、破壊という面では効果は少なかった。

2018-05-17 14:11:36
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

ドイツ観戦武官の評価としては、重砲は敵を怖がらせるには十分だったが防御施設の無効化は出来なかった。結局、歩兵が突撃しなければロシア側は陣地を放棄しなかった、としている。 つまり、砲兵と歩兵とが緊密に連携しなければ意味がない、ということだ。

2018-05-17 14:14:32
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

歩兵戦闘で精神主義が強く言われている理由には、敵火力に対する恐怖に打ち勝つことだけでなく、友軍支援火力に巻きこまれてしまうという恐怖にも打ち勝つことが含まれている。友軍支援火力の味方撃ちを恐れず突っ込むことが逆に損害を少なくする、ということなのだ。

2018-05-17 17:00:10