VRChatの話についての補足的なメモ(+雑誌回収についての情報整理&推理メモ)

前回(https://togetter.com/li/1226486)の話からさらにこっちに寄った話 前回のは読まなくても可。 ※基本的な部分は書いた当時の情報です。(2018年5月頃) 追記(2018年5月20日14時半過ぎ):雑誌回収の件について、そのテキストを投稿した丁度辺り(18日13時半前)に改訂版の発表があったらしくその件について今更確認して追記 2019年10月22日:雑誌の件について整理した分を追記・後日談追記 続きを読む
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Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

ついーと用に合わせてあって、ついーとで載せた方が色々と、記録としても残るとかそういうメリットがないわけではないけどついーとするのは気が重い…

2018-05-17 23:32:54

なのでテキスト入力でひとまず投げておきます(2018年5月17日23時50分過ぎ)
※テキスト入力なので適時編集とかするかもしれないのでその辺りは留意しておいていただけるといいかと。

もっとVRCユーザー向けの話

外部からの話

主に"法的な話"ではなく"倫理観の話"として。

VRChatで注意した方が良いと思うのは(色々と総括した話として)「権利関係が不透明である場合は使用を控えた方が無難」ということ。それはよく言われる"明確な許可が取れてないデータを使うこと"に限らず、特に『不特定多数を撮影すると権利関係が不透明で重大な不正までまぎれている危険がある』。

>まず実情として(インターネットの)創作コンテンツの多くでは「使っていいか分からないけど使ってしまう」ということが当然のように行われている文化がある。それは単純に「不正な利用が横行している」という事に限らず"事後的に承認される"または"黙認される"事もあり、容認されている部分もある。

>しかし「当然のように行われている」からといって"100%問題無い"わけではない。明確な許諾を得ていない場合は"権利者から問題視されると対処される危険性がある"。分かりやすい例で言うとニコ動のMADとかで「権利的には不正だと言えるが、みんなが楽しんでいる」ことや後で削除されることもある。

>つまり「(怒られたらダメだけど)怒られるまでは楽しむ」というスタンスが慣例的に存在しているわけである。(時には「怒られてもやる」というものもいるが…)じゃあVRChatも「怒られなければ使える」のかと言えば…そこにはVRChat特有の問題がある。それは"意図せず第三者がまきこまれる"こと。

>MADやMMDなどは基本"製作者個人の責任・管理のもとで投稿される作品"であり、権利侵害をしても"当人の責任"で済む。問題としてVRChatは『不特定(多数/個人)の利用者の撮影も当然のように行われ、それを作品として投稿することも行われてる』が"不正がまぎれていた場合、投稿者が責任を負う"。

>既に「VRChat関係で"使用許諾を取得していない画像"の掲載を指摘された雑誌が回収を行った」という問題が起きている。詳しい関係は詳細説明が無く推測するしかないが、少なくともこうしたことは『権利の確認をせずに(=権利の確認できないような)投稿・公開する全てのケースで起きうる問題』である。

>つまりVRChatへのモデルなどの不正利用は【不正を行った利用者個人だけの問題ではない】上に最悪"利用者以外にまで影響を及ぼしうる問題"である。そして、そうした不正利用の横行と『それを記録した映像などが当然のように投稿される』ことでVRChatに対する信用・印象が貶められているのではないか。

>ただまあこれらはあくまで"外部からの意見"でしかない。外部からの意見でしかないが…、外へ投稿するのは「権利的な確認ができるような相手(信用できる相手)との映像・画像」に限定した方が"安全"なのは確かと言えるだろう。確認できない範囲まで使うのは"印象を含む"見えないリスクを背負う。

あらゆることに言えるけど「既にある・残っているから大丈夫ということは無い」し、まして『(良いとも言ってないけど)ダメとは言われてない』は"後からダメと言われる危険性がある"のは当たり前。そうした危険と、起きうる問題や責任について各自が背負っていることをよく考えた方が良いのでは、と。

>ちなみにもっと言うと「ダメとは言われてないから可」という認識は"ダメであると明言している所を見落とした【確認不足である】という可能性"がありえる。そこまで行くともはや"悪魔の証明"みたいな話だが、少なくとも"基本的な問題を回避するなら明示的な許可をもらえたものに限るのが無難"だ。

まあ現実として法的な話では"実際に対応されるかどうか"かつ"実際に対応できるかどうか"って問題もあるけどね。後はもう「倫理の話」。"できるかどうか"ではなく"やっていいのかどうか"の判断であり、他の倫理観に反することが反発を招くというのはごく当たり前の話。それが正当かどうかではなく。


不信感について

不信感や偏見について"正当に楽しんでいる利用者"とっては心外だし、あーだこーだと言われるのは「人が楽しんでいる所に水をさされる」ようなものだし、あるいは"敵"だと認識したいくらいだろう。例えば私に強い不信感を抱いている人は私の話なんて理解さえしたがらないだろう、心情として。

>しかしVRCは「VRC運営が管理している」という形式であるため、"VRCの利用者への不信感"がそのまま"VRCそのものへの不信感"にもなってしまう。しかも"外部から内部の状態を手軽に確認することが不可能"で隠蔽された状態にあり【不正に対応してるかどうかが分からない】のも不信感に拍車をかける。

>しかもVRCは"外部から内部を手軽に確認できない"ため【権利者が違反を確認することから困難(また通報できても不適格な申告では対応しない)】で、つまり「権利者が不正な利用者へ対応できる状態とは言い難く」場合によっては無理で「問題があっても"対処できずに残る"」問題まである。

>ただそも不正な利用というのは"必ずしも害意を持った利用であるとは限らない"。あらゆることに言えるが、特に確認不足での流用は「使いたいから使う」といった"好意または厚意"なことが自然で、害意をもって流用することは稀だとも考えられる。それ故「正当な利用者だ」という認識さえありるが…

>…そうした流れ(や倫理観の違い)から"確認不足での流用"が当然のようにと行われてしまい(…中には特定の正義感(悪意)を持った人もいるかもしれないが)、その後有名になってから「(逸脱した行為や"マナー違反"が多数あると)問題視されて」"(多数の)モラルを疑われることとなった"のだ(と見える)。

>…そうしたものを"正当なものだ"と認識して使ってきた人からすれば不意の話だろうし、あるいは不服だとさえ感じるだろうが…。結果"多くが不誠実な人たちである"という不信感と"不誠実な人たちが遊んでいる"という印象を与えてしまうこととなった(ように見える)。…これは法的な話ではなく"倫理"。

>ただもっと言っておくと(これに限らず)こうした問題は"善良な利用者"が解決することは至難だと言える。そもそも第三者には一見して適正であるかまず分からないし、もし適正でないものを見つけても(当然として)権利者以外からの通報によって対応されることは望み薄。運営も結局"第三者"だから。

>…既に利用者があまりにも多すぎる上にそれぞれで自由に利用する形態でもあるため方々の注意喚起のみで状況が大きく変化することは"現実的にありえない"。もし可能性があるとするなら"運営が思い切った判断をする"くらいでなければ難しく、…それを願う事自体も現実的とは言い難いのが、現実では。

>人間の行動原理として"一度広く根付いてしまった文化はそれを享受している人々が守ろうとする"し、直接的な強制力がなければそれを抑えつけるなんてことはできないし、まして"お願い"で変わることなんてない。お願いで変わるのは"理解する極一部の人間"だけで、合理性でもなければ変化しない現実。

>また一度根付いてしまった"不信感"を払拭するというのはとても難しい。不信感が強いと言葉で説得することはまず望めないし、余程大きな変化や、衝撃的な影響、あるいは時間による忘却でもしない限り不信感が消えることは無いと言える。…不信感があまりに強いと忘却せず、敵視し続けることもある。

…簡潔に言うなら「状況が変わる」ってことは、何かとんでもなく大きな事が無い限り(または忘却されるくらい波風が立たずに長い時間が経たない限り)ありえない、というのが現実。これは、理想とか主張とかの話ではなく"現実として"。それはとてもとても哀しいことだと思うけど変えるのは難しいの。

>ただ「そのまま野放しでもいい」と言いたいわけでもない。現状については哀しいと思う所もあるし、より良く変えられるのなら変えた方が望ましいとも思う。それに注意喚起くらいはし続けないといけないだろうし、もしかしたら誰かが何かを起こして変えてくれるかもしれない。

>でも私は「こんな」なのでとてもじゃないけどそんなパワーもエネルギーもスキルも無い。私にはそんな大それたことやれるような人間ではないから。だから"私以外の誰か"が、大変でもより良い方に変えたい、と思った"私以外の誰か"の健闘を祈るくらいしかできない。まあ、"虫が良い話"だよね。

あと私は何度が既に言ってるんだけど別にVRCが憎いとか嫌いとかそういうわけではない。むしろ素敵な物なんだろうなって思ってるし、何かが違えば既にプレイしてハマっていたんだろうなとさえ思う。…でも私はプレイしていない。素敵だとは思うけど…、その好奇心よりも、手間や不安感の方が重いから。

>それに基本的な問題の構図は、VRCのことを名指ししている所以外はVRCに限った話でもなく、どこにでもあるような当たり前の問題。書いているのは現状認識のための話。ただあくまで私から見た現状認識、でしかないので間違っている所は、まあしょうがない。個人の考えられることなんでこの程度だ。

あなたが幸せになれますように。


(2018年5月18日13時半過ぎ追記)

追記補足

VRCは「運営の判断」が存在するため"それ自体への・VRC全体への印象・信用"がそれによって大きく左右されるという点もある。(ってことを書き忘れた。それはつまり本当に「善良な利用者がどうしようが、運営自体を"信用できない"とされうる」わけで。)


(2019年10月23日追記)聞こえ伝わってくるVRCの話と再確認

確証、確認はできていないが「第三者による通報でも確認・削除が行われる場合があるらしい」という情報が流れ伝わってきている。
そうしたこともあってか「善意の利用者が多い場所」においてはクリーンな状態となっているとのこと。
しかしネットの常として不正な利用そのものが尽きるわけでもなく、特に言語圏の異なる範囲では酷い状態にあるケースもあるようで、モデルの不正利用と削除のいたちごっこになっているらしい。
…それはつまり運営が現状でも「利用の自由度」を優先しておりモデルの不正アップに関して(対応が柔軟になっているかもしれないが)厳格に対応しているとは言い難いと言わざるを得ないだろう。
まあ同類のイメージを上げるなら「多くの動画投稿サイト」のような状況だ。【違反報告があるのなら法律も遵守するために対応せざるをえないために対応しているが、基本的に努めて管理することはしない】というスタンス、という「そういうモノ」として運営しているわけである。

ただVRChatは単なる動画投稿サイトと違って" 直接的に不正な利用をしたユーザー以外にも影響を及ぼす "という点が大問題なのである。
特に聞く話では(昔から)「モデルを持ち帰ってその他の場所でも自由に使えるような状態で公開する」ということもできるようで、【不正利用を知らない利用者が、それを広く利用してしまう】ということが起こりうるらしい。
そしてそれが本文で書いているような投稿映像画像などへの問題を引き起こしうる。"知らないユーザーが不正な利用をしてしまい、それが原因でさらなる第三者が不利益を被る"ということがありえるらしいのだ。

…だから書いてある通り、原則として「権利関係の確認ができる範囲でのみ」映像・画像を作る方が安全である。
そしてそれは親しさがどうとかではなく「権利に関する知識や警戒心、注意力があって不正なものを避ける事ができる相手と場所に限定して~」という事である。




(2018年5月18日13時半過ぎ追記・同月20日14時過ぎ追記編集)
※ちょっと簡単にまとめてみただけで後々消すかも。どういう状況なのか自分用に整理しただけ。

雑誌が回収された件についての情報整理

※部外者が状況を見て、どう見えたかという事の整理
参照1(掲載画像に関するお詫び※判断未定)>https://cgworld.jp/news/other/n0511.html
参照2(回収のお知らせ※回収の判断を表明)>https://cgworld.jp/news/other/n0511-02.html
※ツイッターにて"この画像では無いか?"といった推定される画像のページを撮影した写真がアップされている(※それであるという公式の説明はない※その画像についても権利的に不透明では…?)
☆追記2018年5月20日14時過ぎ追記:5月18日13時半前時点(丁度これを本投稿する直前?)で改訂版の案内が行われている(※改訂版は1コーナーを丸ごと削除したものと発表されている)>https://cgworld.jp/news/book/1805-cgw238.html

■公式の発表
1.ツイッターのツイート時間で5月11日11:50(=記事発表はその直前かそれより前)
1-1.まず「お詫び」として「(使用許諾を取得していない画像の)指摘を受けた」ことを明らかにしその関係についてを謝罪
1-2.そして"「一次・二次的な著作権者」への連絡をして適切な措置をする(または連絡を受けて対応)"と表明。
※この時点では「指摘を受けた」だけで"回収する"とは表明していない。

2.ツイッターのツイート時間で5月11日20:22(=記事発表はその直前かそれより前)
2-1.ここで「(使用許諾を取得していない画像が)判明した」として、改めて謝罪。
2-2.そして該当号の回収する(後日、修正版を送付)と発表。
2-3.また改めて"「当該画像の著作権者」への連絡をして(または連絡を受けて)、適切な措置をする"と表明。
↓(追記5月20日14時半過ぎ)
3.ツイッターのツイート時間で5月18日13:24(=記事発表はその直前かそれより前)
3-1.自主回収となった件へ改めて謝罪
3-2.改訂版への案内と、内容について問題となった画像を使っていたコーナーを丸ごと削除したものと発表

■整理
.まず「回収(+修正版で再出版)」という判断は"非常に重い判断"である。
 >当然だが出版にはかなりの費用が掛かる。それを回収(+再出版)するという事はそれだけの損失を生み出すことになるわけで、気軽に回収すると判断することはできない。
 >実際当初は指摘に対する「お詫び」という形で"まず事実確認をする"という判断で、回収はその後"事実を確認したため回収する"と発表した。

.回収理由の公式発表は「使用許諾を取得していない画像が掲載されていることが判明」したため
 ※何が問題の画像であったのかについては公式では発表していない。
 >色々と言われているが公式の発表が無いため、(関係者の証言でもない限り)何がどうであるかは推測の域を出ない。
 >修正版が出た場合、修正前との比較によって問題の画像がなんであるかを推定することはできるだろうが、現状では何とも言えない

※(2018年5月18日発表の改訂版の告知にて※5月20日14時半過ぎ追記)
.改訂版の対応は画像単体の差し替え修正などではなくコーナーそのものを「削除する」とした。
 このため「どの画像が?」という点の検証は他に情報が無い限りできないものとなった。

■推定(※私の推理)
☆損失とリスクの天秤についての補足
.企業は基本的に"損得"をベースに判断を行う。
 ただし例えば"モラルを守る"ことにも"モラルに反することで信用を失うという甚大な損失がある"ため合理的に運営するのなら基本的な倫理の遵守は当然である。そのように何かを選ぶときは"どちらの方が総合的に、あるいは将来的に損か得か"を考えながら企業は動いていくものである。
 >今回のケースでは"回収による直接的な損失"と"そのまま販売を続ける将来的なリスク"を比べた場合に、"将来的なリスクが大きい"と判断したのではないかと考えられる。
 >リスクが少ないのであればモラル的な体裁を整えるために、形式的なお詫び文・訂正文だけで済ませるということもありえたと考えられる。
 ※確証はないが、合理的に考えるのならそう考えられる。

☆状況から見た推理
.まずお詫び・お知らせのの文言に注目、確認する相手が「著作権者」である。
 しかもお詫びでは「一次・二次的な著作権者の方」とあり"原作的な一次著作物の権利者"だけではなく"二次創作物の権利者"を想定した表現となっている。(お知らせでは「当該画像の著作権者の方々」という表現となっている)
 >しかも「回収する」と判断したという事は(個別の交渉などによって)"事後承諾が現実的に不可能な範囲だと判断した"と推定することもできる。※確証はない
 >ここから推定できるのは『使用許諾を取得しなければならない相手がVRChat運営や写っていた利用者ではなく"外部の権利者"である』という構図。※確証はない

.また回収すると判断したのが"1コーナーの中の画像"(の無許諾使用)を理由としている。
 これは公式発表として"1コーナー全体の問題"などではなく「画像」が理由である。
 >「回収する」という判断がただ"画像の無許諾使用だけ"で行われたということから、その画像の使用が非常に危険なものであると判断したのではないかと推測できる。※確証はない
 >つまり"権利者を無視して問題を放置するわけにはいかないものだ"と判断したのだろうという推測だ。極端な話ただの"不正の疑い"くらいなら"お詫び訂正文だけ"にする選択肢もありえた。※確証はない

☆ツイッターに上がってしまっていた画像(※権利的に不透明)を確認しての推理
.確認できる中で"明確に権利的な問題が発生しうるもの"を探すと、集合写真に"明確な版権キャラ"が何人か確認できる。
 >そこには『キャラクター版権元の公式が発表している二次創作ガイドラインにおいて利用できない範囲での使用ではないかと疑えるもの』が混ざっている。
 ※そのキャラの原作公式の二次創作ガイドラインでは禁止事項に「ゲームシステムのあるもの」と上げており、"VRCでの利用が不可"と名指しで明言されているわけではない(そもそもVRCが出る前に発表されたガイドラインだ)が(VRC自体も怪しいが)VRC内部には"ゲーム"を遊べるシステムが明確に存在する。
 >この場合他の不正な利用とは少し違い『企業が元々明示して定めているルールに反する利用』だと考えることができ、最悪の場合"訴えられる相手が別の企業(しかも大企業)である"と判断したのではないかとも推測できる。※確証はない
 >そもそもその版権元については相手が明確なので確認は難しくないだろう。なので"版権元に確認した上で掲載の不許可を明確に言い渡されて回収せざるを得なくなった"という可能性も考えられる。※確証はないし「回収のおしらせ」では引き続き確認する旨を発表している。明確な版権元以外の確認もするのであればその発表も不自然ではないが。

☆推理のまとめ※確証はない
.私の推測としては(推測でしかないが)
 >雑誌を回収するまでになった直接的な要因は"他企業が不可であると明言している利用の画像がまぎれてしまい"、それを問題として回収という判断に至ったのではないだろうか。
 >ただの一個人の権利者程度であれば、それこそ訴訟などのリスクも極めて低い(また訴訟を起こされたとしても大負けする危険も無い)ため、体裁を整える程度の簡単なお詫び訂正文を出すだけで済ませる可能性も十分考えられる。

.(2018年5月20日14時過ぎ追記)
 >(5月18日発表、5月24日発売)改訂版は「コーナーそのものを削除する」という形をとることになったようだ。
  これについては(少なくとも短期間で)"厳正な確認を経た掲載が現実的に不可能であると考えられた"のだと推測できる。
 >なお今回問題視されてしまい回収という判断になってしまった以上「VRCを取り扱うこと自体に大きなリスクがあると社内で認識された」とも考えられる。今後どう扱うのか、あるいは扱わないのか、どうなるのか今後の動向も少し注目されるかもしれない。

★蛇足:…現実的な話として
これに限った話ではなくよくある現実的な話として、
一個人、特に匿名個人の権利や権力と言うのはとても小さく、集団や特に企業などが相手となった場合"力関係の都合上譲歩せざるを得ない"のが現実である。力関係によってはそれこそ正当な理由や権利があったとしても抑え込まれることは珍しくない。それに反抗するには相手以上の権力を持ち出さなければならず、それは金銭的な余裕や人徳といったものがなければまず無理である。
ただだからといって「倫理に反する行為」が当然としてまかり通っていいのかといえばそうとも言えず、【倫理に反する行為は、それだけ信用を損なわせる】のも当然である。「例え正当な権利がある」と言っても、それが倫理的に問題があれば非難されてしまうものである。その非難が正当であるについてかも別問題だが…。


(2019年10月22日追記)雑誌が回収された件についての推理の整理

かなり情報を割愛していたので思い出しつつやや詳細かつ簡潔な推理

1.雑誌の「お詫び」は「指摘を受けたから」という所
→この点は恐らく『二次創作3Dモデルの不正利用』を見つけた多数の第三者から「不正な利用が混ざっている」と指摘されたのだと考えられる。
 「お詫び」から入って確認作業を初めている関係上指摘自体は第三者であると推定でき、発表においても「二次的な著作者」という表現が使われている点からもおそらくそう。
→「おそらく通報の要因となった二次創作3Dモデル」はそもそも「キャラの公式の二次創作のガイドライン」が公開されており、そこにおいてVRChatでの利用が不可能ではないかと十分に考えられる項目が存在していた。
 モデル制作者の判断を待たずとも「ほぼ明確に不正な利用である」と判断可能なものであり「特に第三者からも通報されやすい」という状況であった。
 ※場合によっては許可していないモデル制作者までキャラの公式から叱られる危険もありえる状況。
(※この事例ではあくまで「明確に第三者からも通報される状況だった」というだけで、「それほど明確な違反でなければ無視する可能性もありえたのではないか?」という疑念はある。)

2.雑誌の回収の決断について
→単純に「一次的な著作権者へ確認をしたところ、該当部分の利用を完全に不可とされたため」と考えるの一番自然だろう。
 企業であれば問い合わせによる確認も比較的容易であり、また雑誌での利用となれば権利関係についてハッキリと通達されると考えられるし
 また企業が相手では権利関係をないがしろにしてしまうと関係性を悪化させ、最悪「訴訟」という形にもなりうる危険性がある。
(※回収という判断は非常に重く、もし権利者が個人だけだった場合回収に至ったかについては疑念が残る)

後日談.ちなみに同雑誌は翌年2019年3月(事件2018年5月から約10月後)にようやくVRC関係の記事を載せていた。
→記事は「VRC用アバター製作者へのインタビュー(オリジナルかつ特定個人の範囲)」と、
 「VRCを利用したイベントの関係者へのインタビュー(明確に管理されている・権利関係も確認しやすい範囲のみ)」で、
 不特定多数が映りこまないような範囲での記事となっている模様。