生西康典と鈴木健太によるワークショップ『いま、生きているひととつくる』についてのメモ書き

美学校 実作講座「演劇 似て非なるもの」第6期&ギグメンタ2018 プレワークショップ 『いま、生きているひととつくる』 6月から開講する実作講座「演劇 似て非なるもの」と7月に開催予定の複合アートイベント「美学校・ギグメンタ2018」のプレワークショップを開催いたします。今回のプレワークショップでは、ギグメンタで公演予定の実作講座「演劇 似て非なるもの」講師の生西康典と修了生の鈴木健太とともに五日間かけて参加者とともに作品を制作し、最終日に公演を行う予定です。是非ご参加ください。 続きを読む
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生西康典 @ikunishi

【5/11〜25】実作講座「演劇 似て非なるもの」第6期&ギグメンタ2018 プレワークショップ『いま、生きているひととつくる』 bigakko.jp/event/2018/eng… 鈴木健太くんとワークショップをやります。 集まったひとたちと5日間で作品をつくり 最終日には公演をしたいと思っています。 宜しくお願いします。

2018-04-15 01:30:12
美学校 @bigakko

ワークショップ『いま、生きているひととつくる』 実作講座「演劇 似て非なるもの」講師の生西康典と修了生の鈴木健太とともに五日間かけて作品を制作し最終日に公演を行います。 日程:5/11(金)〜25日(金) 会場:美学校 bigakko.jp/event/2018/eng…

2018-05-05 20:11:04
生西康典 @ikunishi

鈴木くんとのワークショップ『今、生きているひととつくる』について、 メモ書き。

2018-05-17 15:37:21
生西康典 @ikunishi

初日。参加者は6名(1名は初日は欠席)。まず、みんなでお茶を飲みながら、自己紹介をしてもらう。インドネシア土産のお茶を煮出した。ルビーみたいな赤い色。少し甘い。6名のうち初めましての方は2人だけ。それにしても毎回会ったことのないタイプの人に参加してもらえるのは不思議だ。

2018-05-17 15:38:00
生西康典 @ikunishi

話を聞いているだけで面白い。それだけで5日間終わりそうだ。 だがしかし、最終日には何かしらの発表をすることにしているので話を聞くのはほどほどに何かを試してみることにする。前日の鈴木くんとの打ち合わせで仮にテーマを「ハーモニー」と決め、鈴木くんに急遽書いてもらったテキストを読む。

2018-05-17 15:38:15
生西康典 @ikunishi

テキストはモノローグが6つ、ダイアローグ(2名のもの、3名のもの)が2つ。先ずは全員でバラバラのテキストを同時に読んでみる。当然それは「ハーモニー」なんかではなく「ノイズ」だ。

2018-05-17 15:38:58
生西康典 @ikunishi

今度は1人づつ、先ほど読んでもらったテキストを1人で(ダイアローグの場合は2人で)で読んでもらう。読んでみた感想、聞いてみた感想などを話し、同じテキストを別の人に読んでもらう。

2018-05-17 15:39:33
生西康典 @ikunishi

別の人が読むと印象が、まったく違う。とりあえずその違いが面白い。面白いが行きたい地点は個性?の違いを楽しむことではない。こうした試みを一巡したら、もう1日目の時間が尽きた。

2018-05-17 15:39:50
生西康典 @ikunishi

上手いとか下手とか言うのはどういうことだろうと思う。多くの場合上手いと言われる人のものほど、僕は苦手なことが多い。 読んでもらって、「演劇っぽい」と感じた人が2人いた。その2人の読み方が似ていた訳ではない。ないのだが、今時の「演劇っぽい」読み方だなと感じる自分がいる。

2018-05-17 15:40:54
生西康典 @ikunishi

「演劇っぽい」という括りは大雑把で人には伝わらないかもしれない。 僕が言う「演劇っぽい」っていうのは、どういうことか鈴木くんに聞いてみる。答えはあったか、なかったか。

2018-05-17 15:41:36
生西康典 @ikunishi

全員同時に読んでもらった時に1人だけ声がスッと聞こえて来た人がいた。 声質なのか、廻りの声を聞きつつタイミングをはかったからか。おそらく両方だろう。

2018-05-17 15:41:54
生西康典 @ikunishi

その人が読むモノローグは「詩」みたいだった。自分にとっては馴染みやすい感じ。『おかえりなさい、うた』の頃にやっていたことに近しいのかもしれないが、その人が読むテキストはそれよりはもう少し(いまの)演劇寄りに感じた。

2018-05-17 15:42:23
生西康典 @ikunishi

ただ、『おかえりなさい、うた』でやっていたことを、いまここで、またやりたいとは思わない(しかも、あれは狙ってつくったわけではなく、結果あぁなったのだ。ほとんど作品自らが。あれは答えではなく、その後の自分に残り続ける問いかけ)。

2018-05-17 15:42:50
生西康典 @ikunishi

仮にそれを詩だとすると、今回目指したいのは詩になる手前のようなもの(だが、それには、やはり時間が足りない)。

2018-05-17 15:43:33
生西康典 @ikunishi

2日目。この日のために新たに鈴木くんに用意してもらった新しいテキストがあった。それはある程度の分量のテキストを1人づつ読むような、モノローグの集積のような感じだった。それよりも、いまはもっと細かく台詞を振り分けた方が良いように感じた。

2018-05-17 15:43:54
生西康典 @ikunishi

その作業をするには時間がない気がしたので、前回、鈴木くんが用意してくれていて読まれなかったもの。簡単な言葉の繰り返しのようなテキストを一行づつくらいにその場で鈴木くんに振り分けてもらい、それを読んでもらうことにした。

2018-05-17 15:44:11
生西康典 @ikunishi

参加者は7名。AからGまで台詞を振り分けて、みんなにはテーブルを囲んで座って読んでもらったのだが、起点のAを反時計回りにずらしながら7回連続して読んでもらうことにする。各回の発話の調子や間の取り方は最初に台詞を言う2人を基準とすることにした。

2018-05-17 15:44:43
生西康典 @ikunishi

みんないろんな調子を試しながら、工夫して読んでくれる。同じようにはならない。

2018-05-17 15:45:18
生西康典 @ikunishi

これまでは座って読んでいたが、ここからは教場にスペースをつくる。その空間の四方に8つの椅子を置いた。1人づつ立ち上がって発話し、続けて次のものが立ち上がる。発話したものは2つある空席のうちどちらかを選んで座る、ということを繰り返す。

2018-05-17 15:45:31
生西康典 @ikunishi

動きにともなった発話、互いの間の取り方。こうして欲しいという具体的な指示はなく、それぞれが、その場で考え反応しながら。 そこで、いろんなやり方が出てくる。

2018-05-17 15:46:05
生西康典 @ikunishi

実際には行われなかったが、例えば、一度、横たわってみる、だとか椅子に立ってみるなどのアイデアが出た。僕は横たわるのはアリだが、椅子に立ちあがるのはナイと思う。

2018-05-17 15:46:21
生西康典 @ikunishi

あとで鈴木くんと話したが同意見。これは鈴木くんとは、立ち上げようとしていることについて何かしら共有されているということ。 なぜ横たわるのがアリで、ベンチに立つのがナシか、僕は説明することが出来ない。

2018-05-17 15:46:45
生西康典 @ikunishi

ルールにすることなく、こうした起こり得る(起こし得る?)たくさんの可能性について、全員で共有することが可能なのだろうか。 ルールにするとなぜ駄目なのか。これはゲームでもないしスポーツでもない。ルールがある上で生まれてくるものもあるだろうが、ここではそれを求めていない。

2018-05-17 15:47:12
生西康典 @ikunishi

複数人での共同作業の面白さは、それぞれの予想を超えて行くことだと思う。だからルール化されないように、でも何かしらのものを共有しなければならない。

2018-05-17 15:47:38
生西康典 @ikunishi

5日間のワークショップではなく、1年間の講座なら、共有することが出来るようになるか?と言えば、それはわからない。最初から短い時間で共有できる人もいれば、1年かかっても共有出来ない人もいるかもしれない。

2018-05-17 15:47:52