震災復興イベントの運営とマスコミ報道〜アノヒヲワスレナイ神戸2011第1夜の混乱

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昨夜、神戸市のワールド記念ホールで阪神・淡路大震災と東日本大震災の復興祈念ライブ「アノヒヲワスレナイ神戸２０１１！」第１夜が行われた。ちなみに、これは、先月の震災以前に決まった公演なので、『不謹慎』っていうのには当てはまらない。むしろ、当初は、阪神・淡路大震災のイベントだった。

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そのライブの報道されない一面について、ツイートします。

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『震災復興イベントの運営とマスコミ報道〜アノヒヲワスレナイ神戸2011第一夜の混乱』

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1.2011年4月11日（月）阪神・淡路大震災復興イベント「アノヒヲワスレナイ神戸2011」第一夜が神戸ワールド記念ホールで開かれた。6,500人が参加したこのイベントは、AKB48（Team K）、NMB48、MAX、Juliet の4組で構成される公演。

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2.中でも、印象的だったのは、小学2年生の時、神戸で震災を経験したJuliet ユミ の言葉。涙ながらに当時のことを語った。被災者の私も、心に思うところがあり、当日のどのコメントより印象に残っている。公演自体は、Juliet→MAX→AKB48＋NMB48という順番で行われた。

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3.Julietの熱唱、MAXのヒット曲のオンパレード＆パワフルで完璧なダンス、AKB48とNMB48の一生懸命なステージパフォーマンスが会場をひとつにした。AKB48 Team K推し、大島優子ネ申推しの私にとっては、大変楽しめた公演だったのは言うまでもない。

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4.ただ、あんな素晴らしい公演をチャラにするようなことが公演終了後に起こった。会場から、外に出ようとした時から、それは始まっていた。いや、厳密に言えば、最後のMCにAKBからは、秋元才加、大島優子、板野友美の3人のみが参加という時から起こっていたのかも。

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5.会場から出ようと、ホール玄関は、異様な混雑振りだった。いつにもまして、やけに混んでいる状況であった。会場出口付近の警備員の女性は、『混雑しているから、押さないでください。』としきりに言っていた。

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6.スタンド席から会場外に出ると、地上からは2階部分の会場入場口に出る。南側、つまり会場から出て右側に進むよう会場出口付近の女性警備員に促された。大阪城ホールや他のワールド記念ホールでの公演と違い、大変緩やかな警備だった。

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7.問題はここからである。会場出口を出ると踊り場がある。その幅は5m×50mくらいかな？踊り場の両端に階段がある。今回、確認はとれてないが、通常、アリーナ席から出てくる人は、北側の階段降りた辺りの出口から出てくる。

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8.踊り場の北側階段は封鎖されて降りることができない。南、つまり、右に行くしかない。ただ、踊り場の混雑振りは尋常でなく、なおかつ、皆、携帯電話のカメラで南東付近を写していた。この時点では、誰がいるかは、全く確認できていない。

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9.思い返して欲しい。最後のMCは、AKBからは、3人のみであとはMAXとJuliet。こういう場合、考えられる可能性は2つ。混乱を避けるため、AKBとNMBのメンバーを観客が退場するよりも早くに会場外に出させるパターンとこういう募金とかのために、メンバーが待機するパターン。

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10.この2つの可能性以外にもあるのは否定できない。しかしながらら、今回は、会場外へ急ごうという人が多くいた。電車の時間や駐車場の時間を気にしていたのかもしれない。そういう思いの中、尋常でない混み具合の先には、募金スペースが設けられていた。踊り場の上にである！

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11.踊り場の上に、募金場所を設置するだけでも、混雑の要因になるのに、当時、警備員による拡声器での誘導はなし！拡声器で連呼されるのは、女性警備員による「写真を写さないでください。」のみであった。会場出口付近での誘導を信じる私達は、右に進もうとする。当然だよね。

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12.右に進もうとする会場から出てきた人と、それに逆らうように進む人。その混雑で、一時身動きすら取れなかった。スタンドからの会場出口から人の流れはさらにまし、押し合いへし合いのレベルではなく、将棋倒し寸前であった。

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13.現に私も何度も押され、転けそうになり、その圧迫から、運が悪けりゃ、死ぬと思った。怪我することは覚悟した。大袈裟に聞こえるかもしれないが、あの圧迫と誘導のなさで、危機感を覚え、主催者へ大声で誘導を促す人がいたことは同じ気持ちからだと思われる。

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14.この時点で、大島優子さんが募金場所にいることは、口伝えで広まっていた。皆さん、想像してみてください。そんな状況でどうなるか。しかしながら、女性警備員は拡声器で「写真を写さないでください。」の連呼で、誘導は全くせず。

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15.観客は10代〜20代の男性が大半を占めたが、女性や子供も多くいた。踊り場なので、待避できる場所も少ない。また、募金場所に行こうとする人が会場外からも押し寄せていた。拡声器での誘導が全くないまま、私は、壁際に移動でき、なんとか難を逃れた。

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16.結局、大島優子さんが募金場所を離れることになった。大島優子さんは終演後、帰京予定を急きょキャンセルし、会場入り口前で募金活動に参加したと報道されている。　http://www.daily.co.jp/newsflash/2011/04/11/0003950237.shtml

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17.私が考える問題点は2つ。主催者の危機管理と会場運営の方法である。また、それに派生する問題として、マスコミの報道をあげたい。

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18.会場出口の十分な誘導・警備を行わなかった点は、危機管理の側面からあってはならないこと。通常、混み具合が酷くならないように、出口を増やし、場合によっては、人の流れを制限することもある。今回は、ほとんど行われていない。

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19.2階の踊り場での募金を設置すること自体が人の流れを妨げるものである。まして、出演者がそこにいるとなれば、どうしないといけないかまず対策をすべきである。今回は残念ながら、私達観客の安全より、出演者の肖像権が優先された。大島優子さんを責めるつもりは毛頭ない。気持ちは十分有難い！

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20.今回の問題は、主催者や当日、運営している人の危機管理の欠如が引き起こしかけたものである。死人や怪我人が出なかっただけましである。神戸市民にとっては、あの圧迫される空間は、数人の死者を出した明石の歩道橋事故を重い起こさせるものである。

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21.先程、ご覧いただいた大島優子さんの写真を撮影した頃　http://bit.ly/gLzmqy　起きたこの混乱は、報道されることなく終わるだろう。一瞬だけを切り取られた写真からは伝わらない現実がある。報道されている一面からはわからない混乱。

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22.あの写真を撮影したカメラマンは気づかなかったのかな？TVでもこのことは報道されないと思う。震災復興イベントで、起こったこの出来事は、震災を乗り越えた神戸で起こったこと。危機管理の大切さは、いついかなる時にも大切である。