悪に堕ちるとなぜ気持ちいいのか？

REIA @Reia9131

悪堕ちした後恍惚としてるやつはよく見るし自分も描くけど、なんで悪に堕ちると気持ちいいんです？と聞かれるとまるで分からない 俺たちは雰囲気で悪堕ちをかいている

悪堕研究機構 @utakuochi

悪に堕ちるとなぜ気持ちいいのか、その疑問にお答えしましょう。

悪堕研究機構 @utakuochi

「なぜ悪に堕ちると気持ちいいのか？」という話ですが、悪堕ちに関係なく、これには大きく２つの考え方があります。１つは、気持ちいいことを悪堕ちに分類しよう、悪堕ちは気持ちよいものだという定義の話、もう１つが気持ちよくなる原因を考察する話です。

悪堕研究機構 @utakuochi

前者は単純な話で、悪に堕ちることを悪堕ちと定義しよう、という話と同列に、悪堕ちといえばこういうことだよね、という、「悪堕ちジャンルの魅力」に迫って行った時に、自然と肉付きされていった要素です。例えば悪堕ちすると寒色系の衣装になるとか露出が増えるとか、胸が大きくなるという要素です。

悪堕研究機構 @utakuochi

ジャンルの中身と名前が必ずしも一致しないことがあります。これは、そのジャンルが一単語で表せないものであるということにも起因するのですが、悪堕ちの場合、「洗脳や調教によって悪の虜になるヒロイン」のことを指していたこともあり、こういった要素の魅力を悪堕ちは含んでいると考えられます。

悪堕研究機構 @utakuochi

2000年代（ゼロ年代）前半に悪堕ちという言葉ができたとき、悪堕ちは専らアダルトゲームの議論に用いられていました。このような経緯があり、悪堕ち自体に性的な要素が含まれ、アダルトゲームのテンプレートとして結果的に悪堕ちは気持ちいいもの、という刷り込みが行われたと考えるのが妥当でしょう。

悪堕研究機構 @utakuochi

一方で後者は手順を追って順々に考察していきます。まずは「悪に堕ちることとは何か？」という話です。どういう状態が悪かという話ですが、例えば道徳や倫理に反することや、犯罪を犯すこと、また欲に負けて堕落的な生活を送ったり、そもそもの性行為、更に性的要素すら悪と考える人もいるでしょう。

悪堕研究機構 @utakuochi

よく、悪堕ちは此岸から彼岸へ行く行為、と形容します。此岸とは我々が生きている世界、生の世界であり、悩みや苦悩も多い現実世界です。対して、彼岸とはあの世の世界で、死の世界であるわけですが、三途の河を隔てた向こう岸には、現実世界とは違った理想的な世界が広がっているという考えです。

悪堕研究機構 @utakuochi

要は、我慢することが多い現実世界と対比して、悪堕ちすれば我慢することのない、解放的で自分が理想とする世界が広がっているというのが、悪堕ちの根本的な考えの一つです。悪堕ちすれば欲、とりわけ性にも解放的になるでしょう。故に悪堕ちすると気持ち良いのです。

悪堕研究機構 @utakuochi

悪堕ちは変化ジャンルですので、この「悪に堕ちる」変化と、自己の解放が結び付いて「気持ちいい」となると考えるのが、悪に堕ちることが気持ちいい理由の一つです。また、この「変化」に焦点を当てると他の理由も考えられます。

悪堕研究機構 @utakuochi

悪堕ちすると新しい力を得るというのは、悪堕ちのテンプレートとして存在します。悪側が強い力を用意しているからなのか、強い力を求めて悪堕ちするのか、それとも悪堕ちとはパワーアップのことである、とどの考え方もあると思いますが、いったんその議論は置いておきましょう。

悪堕研究機構 @utakuochi

「悪堕ちして力を得る」となったとき、身体中をめぐる、新しい力の充足感に快感を感じることもあるでしょうし、得た力を振るうことによって、強くなった自分に酔いしれることもあるでしょう。つまり、悪堕ちによって新しい力を得る、それが気持ちいいという考え方です。

悪堕研究機構 @utakuochi

この他にも、悪堕ちするときに身体を改造されて感触が敏感になるなど、感度上昇による快楽や、性開発されることも悪堕ちに含む場合もありますが、このように「変化」が結果的に「気持ちいい」ことに結び付くのが理由の一つであります。

悪堕研究機構 @utakuochi

ここまでは悪に堕ちるということがどういうことかを考え、「変化」が「気持ちいい」に繋がるとしましたが、変化の「結果」が、気持ちいいと感じることに繋がるということもあり得るでしょう。例えば、悪堕ちして露出が上がったり、魅力的になって人々の視線を集めることを快感に感じることがあります。

悪堕研究機構 @utakuochi

悪堕ちの魅力の三大要素の一つに「憧悪」があります。これは、悪という存在をかっこいいものと考え、それに憧れるということを表した造語です。先程の此岸彼岸論にも関係するのですが、悪とは、ときに理想的な存在に見えます。社会的には敵であり排除すべき存在なのに、それに憧れてしまう。

悪堕研究機構 @utakuochi

悪を魅力的に思う理由は人それぞれあるかと思いますが、例えば社会に逆らって生きている自己主張の強さ、個性をかっこいいと思うこと、魅力的な容姿や、劣情を催す見た目が生物として優れていると感じることなどでしょうか。これは裏返して「悪堕ちキャラは羨望の対象である」と考えることも可能です。

悪堕研究機構 @utakuochi

悪堕ちすることによって力を手に入れる、魅力的な容姿になる、露出の高い性的な衣装で劣情を催させる、欲望を解放した軸のぶれない個性を発揮するなどの要素により、個体として優れた要素を見せつけ、逆に羨望の対象となり、それを気持ちいいと感じることも理由の一つとなるのではないでしょうか。

悪堕研究機構 @utakuochi

結論です。悪に堕ちるのが気持ちいいのは、気持ちいいことを悪堕ちとする考え方もありますが、悪堕ちによって本当の自分が解放される快感、また力を手に入れる快感と、それを振るうことによる快感、そして優れた自分に集まる視線を快感と感じることなどが、主な理由と考えられます。