会社員ジャーファルさん×妖狐アリババくん

桔花 @kitsuka_02

こういう霧のすごい日は何か不思議なことが起こらないかなと思うファンタジー脳だから会社員ジャーファルさんと狐ババ君とか安易に想像しちゃう

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会社に行く途中にコンビニに寄ったら入口でフード被った少年とぶつかって「あ、すみません」て謝ったらぶつかった拍子にフードがとれて中から狐耳が生えた金髪の子が出てきて目が点になってたら少年がぼふっと顔真っ赤にして「ごごごごめんなさい！」て走り去ってくみたいなそんな出会いのジャファアリ

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その後思わず振り返ったら走り去る少年にもふもふのケモ尻尾が生えてるのも見ちゃって一瞬なんだアレって思うんだけど「…疲れてるのかな」って見間違いにするジャーファルさん

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その日の夜いつも通り残業して遅くに帰宅したジャーファルさんが買ってきた夕飯でも食べようかとしていたらピンポーンってインターフォンが鳴ってこんな夜中に誰だって思って見たら朝ぶつかった少年が困ったような顔して立っててなんであの子が？って疑問でいっぱいのジャーファルさん

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私に用なのかとかなんで家を知ってるんだとか色々ツッコミたい事はあるけどとりあえず出てみたら「あの、朝の銀髪のお兄さんですか？」て言われて「そうですけどどうしました？」って答えたら「俺が落としたもの返してください！」て言われてますます「？？？」ってなるの

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そんでよく分からないから帰ってもらおうかと思ったんだけど「絶対お兄さんが持ってるはずです」「お兄さんしか考えられません」てインターフォン越しに必死に言い募られて夜だしマンション前で騒いでこの子が不審者扱いされたら目覚めが悪いって思って仕方なく家にあげちゃうジャーファルさん

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「本当に身に覚えがないんですけど」て言っても聞かないので「じゃあもう好きに探してください」て言ったら「いいんですか？」て戸惑いつつも全力で探し出すアリババ君 そんなアリババ君をぼーっと眺めてたら着たままのコートの裾からふわんっとケモ尻尾が見えててまた目が点になるの

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ゆらゆら揺れてる尻尾を見てたら探すのに夢中になってたアリババ君が被ってたフードが取れちゃってその下からさらに狐耳まで出てきてもう耳と尻尾しか目に入らなくなるジャーファルさん じーっとガン見してるんだけどアリババ君全然気がつかないからそのモフモフさに触ってみたい欲求にかられて

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これだけ好き勝手探されてるんだから少しくらいいいかなって思ってそっと背後に忍び寄るんだ するとその時チリンって鈴の音が聞こえてなんだ？って思ってスーツのポケットに手を入れたら中に見覚えのない赤い紐のついた鈴が入ってていつの間にこんなものがって思ってたらこちらを振り向いた

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アリババ君がそれを見て「ああああったあああ！！」て歓喜に満ちた笑顔でジャーファルさんの手ごとその鈴をぎゅっと握ってきてびっくりするジャーファルさん 「これが君の探していたものなんですか？」「そうです！やっぱりここにあったんだぁ」て喜ぶアリババ君にそれを返してあげながら

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ぶつかった時にポケットに入ったのかなと考えて「すみません、全く気がつきませんでした」てジャーファルさんが謝るとアリババ君ぶんぶん首振って「いえ、俺がうっかりしてたのがいけないので！ご迷惑おかけしてすみませんでした」ってぺこりと頭下げる様子になんだ良い子じゃないかって思うと同時に

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やっぱり狐耳と尻尾が気になって「あの、君、もしかして…狐なんですか？」て聞いたら驚いて耳と尻尾をビンっと立てた後出しっぱになってる事に気がついたアリババ君が慌てて尻尾丸めて耳を押さえながら「アハハハハやだなぁそんな訳ないじゃないですか俺ニンゲンデスヨ」て言うんだけど

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明らかに勝手に動いてブルブル震えてる尻尾に悪戯心をくすぐられて「そうですか。そういえばさっき夕飯用に買った稲荷寿司があるんですけど…」って言ったら「お稲荷さん！？」てパアッと笑顔になって耐えられなくてぶふっと吹き出すジャーファルさん そんなジャーファルさんにしまったって顔して

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「あああのこれはそのあのですね…！」て言い訳しようとするアリババ君にくすくす笑いながら「すみません。君が何者かはとりあえず聞かない事にしますね。そのかわり」て言ってアリババ君の耳を指差して「それ、触らせてもらってもいいですか？」て首かしげるジャーファルさん

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それに驚きつつ少し悩んでから「は、はい」てちょこんと頭下げて大人しくするアリババ君にふふっと笑いながら撫でると思った以上にふわふわで柔らかくて可愛いなぁこれもアニマルセラピーの一種に入るのかなぁなんて考えてるジャーファルさんと久しぶりに優しく撫でられてちょっと嬉しいアリババ君

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そんな感じでその日はジャーファルさんが買ってきた稲荷寿司を二人で食べてお礼を言って帰るアリババ君 そこから徐々に仲良くなっていくジャーファルさんと狐ババ君のほのぼのハートフルストーリー

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(せっかく考えたので忘れないよう続き) 出会ってから数日後またジャーファルさんの家にアリババ君がやってきて「この間のお稲荷さんのお礼です」って紙袋渡されて狐のお返しって何だろうまさかドングリとかじゃないよなって若干ソワソワしながら中身見たら手作りらしい夏みかんのジャムが入ってて

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意外と普通で拍子抜けしつつ確かに見た目は普通の人間だもんなぁ今は耳も尻尾も生えてないみたいだしってなるジャーファルさん そんでまたあのモフモフに触りたいなって思って「これから夕飯にしようと思ってたんですけど一緒に食べてきませんか？」って完璧餌付けするつもりで夕ご飯に誘うんだ

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アリババ君もそれじゃあお礼に来た意味がなくなるって断ろうとするんだけど食欲には勝てなくて結局またご馳走になるの そしてまた差し入れを持ってくる事になる そうやってご飯をご馳走になっては差し入れを渡してってやりとりしていくうちに仲良くなって色々話もするようになるんだけど

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頻繁にジャーファルさんの家に出入りするようになると何故かアリババ君は持っていた鈴をしょっちゅうジャーファルさんの家に忘れるようになって、大事なものだって言ってたのにこのままだと本当に失くしてしまいそうだなって心配したジャーファルさんがネックレスのチェーンを買ってきて

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「これで首に掛けておけば失くさなくなりますよ」ってプレゼントしたらアリババ君めっちゃ喜んで嬉しそうにしてるんだけど暫くしてからおずおずと「あの、もし良かったらこれ、ジャーファルさんが持っててくれませんか？」てチェーンと赤い紐のついた鈴をジャーファルさんに差し出すの

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「でもそれはアリババ君の大事なものなんでしょう？」て辞退しようとしたら「俺が持ってるよりジャーファルさんが持ってる方が安心ですから」って言って引かないアリババ君にまぁ預かるつもりでいればいいかって事でとりあえず受け取るジャーファルさん それ見てほっとして嬉しそうに笑うアリババ君

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それからしばらく経ってからまた夜にアリババ君がやってきていつもと少し様子が違うからどうしたんだろうって思ったら、アリババ君がすごく言いにくそうにしつつ困ったように眉を下げて発情期の季節になって家に居づらいからしばらく泊めてくれないかって言ってんん？？って首傾げるジャーファルさん

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詳しく聞くとアリババ君の周りの仲間皆が発情期でムラムラしてて落ち着かないしうっかりするとギッタンバッコンしてる現場に遭遇するからしばらく帰りなくないという旨を告げられてそれは確かに居づらいなと思って発情期が終わるまで居ていいよって頷くの そこでふとアリババ君はどうなんだろうって

桔花 @kitsuka_02

「アリババ君は発情期にはならないんですか？」てつい聞いちゃって真っ赤になるアリババ君を見て失言に気付くジャーファルさん 「ご、ごめんなさい！失礼でしたね」てつられて赤くなるジャーファルさんに「い、いえ」てアリババ君も頬赤くして目を逸らすからなんとなく気まずい空気が流れるの