笠井康平『私的なものへの配慮 No.3』とh『2018.4』に関する ツイートまとめ(随時更新)
- hiroki_yamamoto
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あんまりこういうことはいつも言わないけれども、今回はものすごいスケジュールで新刊を2つも用意していてかつ重要なものになるので文学フリマ東京(6日日曜日)には来ていただきたい。
2018-04-29 16:34:33明日5月1日で、いぬのせなか座は3周年です! ウェブをいろいろ更新しました。 inunosenakaza.com/news.html 大事なお知らせです。 5月1日付で新しいメンバーとして、笠井康平さんが加入します。 また、5月6日の文学フリマ東京にて、笠井さんの小説=批評「私的なものへの配慮 No.3」を発売します。 pic.twitter.com/XXnMBQ1yyx
2018-04-30 17:42:13笠井さんは1988年生。「新古典派フィクションズ」の主宰や、「ねとぽよ」そのほか様々な媒体で小説・批評を書かれていましたが、2014年より活動をお休みされていました。 昨年夏ごろ、ぼくがてんやわんやになっていたときにまずいぬのせなか座の仕事の整理や相談という形でお手伝いいただき、その後、
2018-04-30 17:42:14SCOOLでの上演「座談会6」への出演や、「座談会7」への匿名参加、美術手帖での現代詩アンソロジーの編集、校正、書き直しetc.など様々ご協力いただいていました。 今回、活動再開の節目となるべきテクスト「私的なものへの配慮 No.3」の発表とあわせて、いぬのせなか座にも正式に加入します。
2018-04-30 17:42:15笠井さんはもともと大学サークルの幹事長であったときに、高校生だったぼくをそのサークルに呼んでくれたのですが、そのサークルでいぬのせなか座メンバーはみな会いました。 またその後、(いぬのせなか座をはじめるきっかけとなった)グループの解散、友人の死、いずれにも密接に関係していた方です
2018-04-30 17:42:15(亡くなった友人は新古典派フィクションズを笠井さんとともに運営されていた方でした。新古典派フィクションズを中心に自分のまわりは動くのだろうと思い、また、いぬのせなか座1号に掲載した大江論はもともと新古典派フィクションズからの依頼で書いていたものだったりしたのですが、その場が
2018-04-30 17:42:16不意になくなったことも、いぬのせなか座という場を自ら作ることの大きなきっかけだったのでした) などなどいろいろと絡んでいまして、6日に発表する「私的なものへの配慮 No.3」も同様なのですが、そのこと抜きにしても、テクスト、自然言語処理、プライバシー、私、読み書きの環境の現在、をめぐる
2018-04-30 17:42:17すごい小説=批評になっていると思います。 ちなみに「私的なものへの配慮 No.3」は、今秋(または来春)刊行予定の「いぬのせなか座3号」に掲載予定のもので、今回はその先行発表になります。 また文フリではhによる作品「2018年4月」(仮)も3号から先行して発売します。ぜひご入手ください。
2018-04-30 17:42:17そして、あらためまして、本日発売の現代詩手帖5月号での「座談会8」には、笠井康平さんも先んじて参加しています。以下に「座談会8」のコンテンツを掲載します。 1鈴木一平「雨と部屋」……第6回エルスール財団新人賞受賞第一作① 2鈴木一平+笠井康平「だれかが考えたことをわたしは考え」
2018-04-30 17:42:173山本浩貴+h「物化するプロセス 閉鎖から滲み出る距離 遍在する家々の期待」 4なまけ「町」/h「日付」 5笠井康平「さかだちをするれんしゅう、これがまたむずかしいんです。」 6山本浩貴「ぬりえをやぶく」 7鈴木一平「星座のなかの暮らし」……第6回エルスール財団新人賞受賞第一作②
2018-04-30 17:42:18笠井さんは考え方も手法もぼくとか他メンバーと違いつつ、言語表現における共同制作など目指すものははっきり共有しているところが、おもしろいと思います(むかしからたくさん話してるから当たり前かもだけど)。 ということで、長くなりましたが、4年目のいぬのせなか座もよろしくお願いします。
2018-04-30 17:42:18お知らせします。昨日の夜、紹介があったとおり、今日(2018年5月1日)から、いぬのせなか座の5人目として、その活動に加わることになりました。今夜は、そのことをお伝えするべく、しばらく、鍵を開けていることにしました。 twitter.com/hiroki_yamamot…
2018-05-01 22:26:57いぬのせなか座は、文章表現の実験グループです。これまで山本浩貴+h、鈴木一平、なまけの4人で活動しています。これまでは、めいめいが仕事や学業の合間を縫って共同制作を続けていました。お陰さまで、多方面から徐々に知ってもらい、いよいよ忙しくなり、僕が新入りとして選ばれた次第です。
2018-05-01 22:26:573~4年ほど前から、僕はじぶんが小説や文学を公表することを禁じています。あと6年ほど続きます。今回発表する文章も、その種の文章ではありません。いぬのせなか座のみんなが、世間に分かりやすいようにと相当に配慮してくれていますが、僕自身にとっても、ちょっとややこしい性格の文章です。
2018-05-01 22:26:58禁止は自粛で、誰に強いられたものでもありません。事情をご存知でない方にとっては、どうでもいい話です。しかも、なぜそうしたかをいちから説明するのは難しくて、僕はこのことに長らく真正面から向き合えませんでした。それをどうにか書き出したのが、今回の文章だということになります。
2018-05-01 22:26:58当時の、重油のような気分は、幸か不幸か、はっきりと思い出せなくなっています。直接のきっかけは、毎月平均して360時間とか働いていて、その日々があと何年で終わるのか分からなくなったとき、ひとは、好きなものを書きたいと考えてはいけないと直感したことです。
2018-05-01 22:26:58ただ、それはそれはせいぜい「とどめ」のようなものに過ぎませんでした。遅かれ早かれ、僕たちはじぶんがずっと抱えていた問題を許容できなくなるし、それどころか、じぶんがその問題に対する距離のとり方を大きく誤っていたと、どこかで結論しなければならないと気づいていました。
2018-05-01 22:26:59それを先延ばしにして、無理をし続けて、疲弊と矛盾を溜め込んでいたことを、僕はずっと悔やんでいます。本当に多くの方にご迷惑をおかけしました。なくすべきでないものをなくしました。
2018-05-01 22:26:59いまは、とある産業分野で政策提言をして、それが受け入れられ、どういうわけか会社を起こし、いまは自社サービスと並行して、新しい業界標準をつくる仕事をしています。どうしたこうなったのか、よく分からないのですが、たぶん、楽観すべき状況なのだと思います。
2018-05-01 22:27:00そうして、昨秋ごろからようやく心身が回復してきて、ありていに言えば正気と健康をとり戻したのが、ちょうど4人があれこれと忙殺されかけていたときでした。ある夜、山本くんとhさんから手伝ってほしいと頼まれたとき、僕の人生にとって、僕はそういう登場人物なのだと思いました。
2018-05-01 22:27:00