明治にドイツ女性と結婚した留学生・長井長義の話~もう一つの「舞姫」や「マッサン」(ヤスキハガネ氏)

今だって国際結婚は色々大変。それが明治時代、特に西洋の女性と…となれば、関係者や実家と様々な摩擦が生じ、うまくいかないこともあります。それを描いたのが森鴎外「舞姫」ですね。しかし、それでも愛を貫き、幸せな家庭を築いた「もうひとつの舞姫」の実例があります。それが「エフェドリン」発見者・長井長義氏。歴史に詳しいヤスキハガネ氏が、twitterでその生涯を紹介。さらに「舞姫」の背景なども
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ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

森鴎外が書いた舞姫がバッドエンドでなくて、ハッピーエンドになったらどんな感じだったんだろうと学生時代ぼんやり思っていたんですが、明治初期にドイツに留学して現地の女性と結婚して2人で帰国し日本薬学の父と言われた長井長義という人がいたことを最近知ったのでもっと広まってほしい pic.twitter.com/uLZMhbVeMO

2018-05-24 20:40:15
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ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

長井長義の家族の写真をもう一つ。真ん中にいるのが長義。左にいるのがケルンで結婚した妻のテレーゼ・シューマッハ。後ろにいるのは子どもたちで、左から次男の維理(ウィリー)、長女のエルザ、長男の亜歴山(アレキサン)です。なんか森鴎外の子どもたちと似たような命名ですね・・・。 pic.twitter.com/pDaOf8ptYb

2018-05-24 21:30:56
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ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

こっちは若い頃の長井長義。明治3年、27歳でのドイツ留学前に浅草に店を構えて当時東京一の写真屋と呼ばれた内田九一に撮ってもらった写真です。写真の下に「源朝臣」と書いてあるのですが、本当に源氏の子孫なのかめっちゃ気になる pic.twitter.com/m5Aj0q4Krt

2018-05-24 21:50:45
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リンク Wikipedia 長井長義 長井 長義(ながい ながよし、1845年7月24日(弘化2年6月20日)– 1929年(昭和4年)2月10日)は日本の薬学者。号:朴堂。エフェドリンの発見者。日本薬学会初代会頭で、日本の近代薬学の開祖である。阿波国名東郡常三島村薙刀丁出身(現在の徳島県徳島市中常三島町2丁目)。明治時代における日本薬学の進展に寄与した。漢方薬の研究と成分抽出は特筆すべき業績である。マオウ属(麻黄)からのエフェドリン抽出に成功し、のちに大量合成が可能であることを証明した。これは、多くの喘息患者の苦痛を取り除くことになった。エ 1
リンク www.aozora.gr.jp 森鴎外 舞姫 1 user
白黒乃犬@田代信久🔥 @R103103

@wiener_kongress ちょっと後の世代では 外務大臣になった東郷茂徳も奥様はドイツ人ですし,経済学者大塚金之助もたしか奥様はドイツ人だったと・・・

2018-05-24 20:55:11
daideramone(少なくとも年内は新潮社の本を買いません) @daideramone

@wiener_kongress 明治・大正期の外交官・青木周蔵もですね。日本にいた妻を離縁して留学先で知り合ったプロイセン貴族の令嬢と結婚しています。貴族といっても、外交官が外国女性と結婚するのは何かと大変だったようです。

2018-05-24 22:00:34
絵式部 @kz20121101

@wiener_kongress こんにちは、長井長義は、女子の高等教育に理解があり、丹下ウメや黒田チカなどの女性科学者を育てた人ですね。教え子のほうが有名ですが、長井の功績は大きいと思います。もっと知られてほしい。

2018-05-25 09:33:06
@M_AntoinetteJLF

@wiener_kongress え、奥さんドイツ人だったの?長井長義

2018-05-25 11:12:19
ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

昨晩の長井長義とテレーゼのツイがえらく反応いただいているみたいなんですが、何も宣伝するものがないのでどうしたものか

2018-05-25 12:31:29
ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

長井長義とテレーゼの話が朝ドラに向いてる要素挙げるなら、 ・長義の長崎留学中の下宿先は上野彦馬の写真館だった関係で、大久保利通や坂本龍馬など幕末の志士たちと顔見知りだった ・日本初の女性化学者の黒田チカや初の農学博士の丹下ウメなどの教授として有名 ・バニリンの発見 とかでしょうか

2018-05-25 12:49:07
HKmoviefan💉💉💉💉💉💉 @HKmoviefan

@wiener_kongress 朝ドラ化ケテーイ!主演はやはりシャロやんやろか…?(またかい!) #マッサン

2018-05-25 12:51:51
アーサー・カックラキン @l_az8

@wiener_kongress FF外から失礼いたします。 武士階級の場合、家来は主君と同じ姓を名乗ることがあります。 蜂須賀家が幕府資料では源氏になっているそうなので、そのため源朝臣になっている可能性があるかと思います。

2018-05-25 13:26:20
谷田貝茂雄 @yarigaikun

@wiener_kongress 私の母校の第六代校長先生で血圧を上げる「エフェドリン」を発見した人です♡ pic.twitter.com/1nrLgMjJ9i

2018-05-25 17:27:21
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うらうらら @uraula

@wiener_kongress 時代を下ると、源朝臣は「由緒ある武士ですよ」ぐらいの意味だったかと。

2018-05-25 17:31:42
鬼月 @_Oniduki

@wiener_kongress 鼻や喉に弱い方にとって救世主、エフェドリンもこの方ですし、いや本当、素晴らしい。

2018-05-25 17:33:33
ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

@l_az8 リプライありがとうございます、主君の蜂須賀家にならって長井の家も源朝臣を名乗っているということなんですね。非常に興味深いです!

2018-05-25 17:45:44
アミ @suwatanabe

@wiener_kongress 舞姫の主人公と同じ境遇にありながら、エリートの道を放棄してドイツに永住した留学生もいたのです。同僚達は別れるように促しても拒絶したとか。この件は「国際結婚第一号―明治人たちの雑婚事始 (講談社選書メチエ) 」に書かれています。

2018-05-25 21:20:11
ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

リプライで青木周蔵とか東郷茂徳もドイツの人と結婚したよねというお話も寄せていただいたのですが、長井長義の場合は森鴎外と同じ代々の医者家系で医学のためにドイツ留学してるところが非常に似通ってポイント高かったので取り上げました twitter.com/wiener_kongres…

2018-05-25 21:21:33
ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

長義が結婚することになったのは、留学先のベルリン大学でドイツ化学の先頭を走るような活躍をしてたために大学としては手放したくなかったので、「ドイツで結婚してもらったら日本に帰国しないのでは」という思惑で周りがテレーゼと引き合わせたのではという感じっぽいですね

2018-05-25 21:27:18
ヤスキハガネ💉💉💉 @wiener_kongress

長義の凄いところは、今と比べて交通手段が発達してないのにテレーゼと結婚すると決めたら一旦1人で日本に戻って実家とか問題を解決した後でドイツに戻って結婚式を挙げ、また日本にテレーゼと一緒に帰ってくるということを何ヶ月もかけてやり遂げたのでもうそれだけで凄い人です

2018-05-25 21:33:17
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